・・・遡ること3ヶ月。
あれは夏の終わりの暑い日のことでした。
まだ前編を読んでいない人はぜひこちらからどうぞ!
というすどんの要望も受けつつ、なんだかんだで枚方要素を探しながら「新山口→萩」と1人観光を楽しんでいました。
前回、萩のまちで出会ったものは・・・
約400年前に朝鮮から伝わり萩の地でさらに洗練された日本人好みの「萩焼」。
幕末・維新の偉人をたくさん排出している山口県ならではの「像」。
同じ小学校名「明倫小学校」
萩焼とくらわんか茶碗ということで「焼物」
枚方宿のまちなみとふんわり似てるということで「古いまちなみ」
枚方にも同じものがあるということで「丸型ポスト」
徐々に苦し紛れになっていると言うことは自覚しております(笑)
と言う訳で今回は、はらだ@ひらつーに呼びつけられた萩商工会議所からスタートです!
すると、中からおもむろに現れたのは、はらだ@ひらつー。
「萩」の紙袋を持って、しっかり萩をエンジョイしている様子。
(※この紙袋は参加記念品としていただいたものです)
はらだ「あ、おさやこっちー!いまから俺らこれに参加するから。」
「萩焼の発信情報を考えるワークショップ」
・・・!?
どどん!
「萩の伝統産業に関する発信」
手前のテーブルにしれっとちゃっかり座るはらだ@ひらつー。
はらだ「おさやはあの奥のテーブルのディスカッションに参加してー!写真撮って、話聞いて、取材して、あとで記事にもしてもらうから〜」
おさや「なぬー!!全部 急!!!(オーマイガー!さっき初めて来た萩、さっき初めて見た萩焼…それについていきなり語る会に参加するなんて・・・)」
はらだ「情報発信の観点から意見聞かせてほしいって。」
おさや「え〜!ひらつーやってるだけで情報発信について話せることなんてあります!?」
はらだ「まぁ、聞かれたら思ったこと話したらええよ。」
おさや「適当すぎやろー!!」
・・・もちろん誰も待ってはくれず、始まります。
− 主催団体「萩青年会議所」の理事長より開会の挨拶。
「今回は、萩焼を世界に発信するための記念すべき第1回目のワークショップとなります。今日はみなさんよろしくお願いします!」
↓今日のスケジュールはこんな感じです。
・開会
・パネルディスカッション(3人のパネリスト)
・ワークショップ
①動画について
②萩焼マップについて
③窯元データについて、その他
・閉会
まず、陶芸家の3人の方から萩焼についてのお話をそれぞれの観点からお話を聴き、それぞれグループ毎に3つのテーマについてディスカッションをします。そしてそしてそのディスカッションで出たアイデアを、実際に形にする!と言うのがこの会の目的のようです。
こちらを向いて座っていらっしゃる右から3人の方が、今回パネルディスカッションのパネリストとして招かれた萩市出身の萩焼の陶芸家のみなさんです。
萩焼について
・萩焼は「茶道」の世界からスタートしている。
・肌に近い色の萩焼は、手に取ったときに身体の一部になるようである。
・「割れる」ので「ものを大事にする」というところは焼物の魅力である。
・萩焼は現代にマッチしていない、ズレを感じることがある。
・茶渋の色が焼物に浸透、着色しやすい萩焼は、使う人の品格も問われる。
(マイクを持っているのが野坂和左さん)
今後の萩焼について
・焼き方・作り方はどの窯元でも大きな違いはない。
・萩焼は大量生産ではなく一つ一つ手で作るので、思いが込められる。
・使い手の「和」から「洋」への生活スタイルの変化や、大量生産の100均の影響など、使い手の価値観の変化が著しい。
・基礎をしっかりし、継承するだけではなく新しいことにも取り組んで行くべき。
・伝統と新しいものをどう取り入れるかが大切である。
(マイクを持っているのが渋谷英一さん)
情報発信について
・大河ドラマや世界遺産登録のブームをうまく活用したい。
・個人の発信も大事であるが、横のつながりも大切になってくる。
・そもそも知らない人に知ってもらう機会が少ないので、どのように知ってもらう機会を増やして行くかが重要。
・顔が見える方法が必要ではないか。
・いいアイデアはみんなで出し合って、みんなでまとまっていい方向に持って行きたい。
・まずは萩焼を知ってもらいたい。
なかなか普段聞けない陶芸家のみなさんのお話に、参加者のみなさんはじっくり聴き入っている様子でした。
作品をPRすることの難しさ、激しく変化する現代の価値観に伝統を守ることと新しいことをどう取り入れるか、今まで通りのことを継承するだけではだめで今後萩の陶芸家がどのように萩焼を守っていくか、など、大きな問題提起も投げかけられました。
ワークショップでは、3つのテーマについて話します。
10人くらいずつのグループに分かれ、各班コーディネーターが進行していきます。
参加者は、萩の陶芸家・市役所の職員さん・萩市内の民間企業の方・専業主婦の方など年代も国籍もさまざま。陶芸家の方も普通にテーブルに参加されていてびっくりしました。
で、そこに混じるおさや@ひらつー(笑)
おさや「実は、今日初めて大阪から萩に来ました。さっき初めて萩焼を触ったところですがよろしくお願いします」
みんな「え?なんで(ザワザワ)」
と全員萩住民のグループのみなさんに心底不思議がられ、事情を話すと「かわいそうに・・・」と哀れがられながらディスカッションに参加しました(笑)
コーディネーター「大阪から来たウェブの人(←おさやのこと)、この件についてはどう考えますか?」
おさや「えーっと・・(シドロモドロ)その件につきましてはー・・・(経緯がわからへんよぉ〜あたふた)・・・」
と萩焼のことを何にも知らない私がえらそうに言えることは何もないのですが、思うところはお伝えしてきましたあれでよかったのでしょうか(笑)
目線カメラで撮る・萩焼の使い方を説明する・普段見られない制作風景を撮る・インテリアとしての萩焼・意外性のあるもの・製作は外部のプロに委託した方がいいのでは
「萩焼マップ」のアイデアとしてグループ内で出た意見
英語版が欲しい・窯元の紹介(何を作っているか・コメント・伝えたいことを入れる・価格帯・陶芸家の写真を入れる・取扱店一覧・予約についてなど)を入れたい
「ホームページ」のアイデアとしてグループ内で出た意見
パーソナルな部分やプライベートな部分でオリジナリティを出したい・インタビュー・その動画を入れてはどうか。
などたくさんの意見が出ました!
そしてそれを班毎に前で発表します。
みなさん真剣に聴き入っています。
かなりいろいろな意見が出たのでまとめるのが大変そうですが、ここで出たアイデアを、実際に形にする!
ことがゴールですので、これから具体的に話が進められて行くのでしょう
最後に全員で集合写真も撮りました!
ちゃっかり入り込んだはらだ@ひらつーを探せ!(※おさやはいません)
と言うところで、この日の萩焼を世界に発信するワークショップのイベントは無事終了しました。
翌日ももちろん仕事なのでその足で帰ります。。。
おさや「っていうか、せっかく萩まで行ったのに、結局何にも食べられへんかった!!」
だだをこねて、はらだ@ひらつーに新山口でお寿司をおごってもらいました(笑)
おさや「そういえば、結局枚方ポイントはたった4ポイントで終わってしまった…明日すどんになんてバカにされることか…。」
あの一言に翻弄されまくった私の萩出張って一体・・・・(; ̄Д ̄)
夏みかんソフトクリーム食べとけばよかった!!
はらだ「あ、ちょうど今さっき来た!」
クオリティーの高い動画が完成していました!!
美しい萩の風景や可愛らしい女性が出てくるストーリー仕立て。
全てではありませんが、見開きで何ページかご紹介します。
冊子の大きさはA5と手に取りやすいサイズ。
(左:裏表紙・右:表紙)
(2ページ目:萩焼の歴史・技法・製作工程等が書かれています)
(3ページ目以降:エリア毎に窯元の細かい情報や作品、作者が写真でわかりやすく紹介されています。吹き出しや手書き風の優しいデザインで親しみを感じます。)
この冊子の数カ所に、専用のアプリをダウンロードしたスマホをかざすと動画が見られると言う仕組みも!凝ってますね〜!
この冊子が配布されている場所は、萩市役所・萩博物館・萩市観光協会・萩商工会議所・萩市内の道の駅、
そして、ひらつー事務所!(笑)で配布されています。
ひらつー事務所の前のフライヤースペースに数冊置いておきますので、興味がある人はぜひ取りにきて下さいねっなくなったらごめんなさい!
こちらもかなりクオリティーの高いHPが完成しました!!
まずは地図が出てきて・・・
気になる窯元をクリックすると・・・
外観と名称、リンク先が出てきます。
リンク先をクリックすると・・・
かなり詳しい説明が出てきます!
ワークショップで出た意見がすごく反映されていて、見やすくて・わかりやすくて・また行ってみたくなりました
今度はもう少し枚方ポイントを見つけたい
動画や冊子、HPは見るだけでもとても楽しいので、ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか
〜おまけ〜
いつもお世話になってる方に「今度萩焼の記事を書くんですよ〜」と話をしていると、「萩焼のマンガあるの知ってる?」と教えてもらって(しかも全巻貸してもらいました!)現在読んでいるところです。
ざっくり説明すると、萩焼の陶芸家の娘が亡くなった父親の跡を継いで、厳しい師匠のもとで修行しプロの陶芸家になる、って言う感じのストーリーです。マイナーな焼物情報がちょいちょい盛り込まれていてハマります(笑)気になる方はぜひ読んでみて下さい
「焼物」って敷居が高くてなかなか身近に感じる機会は少ないですが、このように伝統を大切に継承しながらも新しいことに取り組んで行かなければ、と強く思い行動している職人さんの想いを間近に知ることが出来て、とても勉強になりました。
今回ワークショップで出会った陶芸家のみなさんはとても優しく迎えて下さって、大阪にいる作家さんともつながりがあるともおっしゃっていて、親近感が湧きました!
初めての萩は、本当に駆け足で全然ゆっくり見て回れなかったことが残念でしたが、またゆっくり遊びに行きたいな〜と思いました。窯元めぐりしてとっておきのお気に入りの萩焼を見つけに行く旅なんて、楽しそうですよね
お世話になったみなさん、ありがとうございました!
◆関連リンク
・萩焼窯元マップ(公式サイト)
・萩焼窯元マップ等PRコンテンツ完成!(萩青年会議所公式サイト)
・萩市観光協会公式サイト