枚方の飲食店で食中毒になった女性が死亡したそうです。
■食中毒女性、脳梗塞で死亡 サルモネラ菌が引き金か – 47NEWS(よんななニュース)
死亡したのは71歳の女性で直接の死因は脳梗塞なのですが、サルモネラ菌による食中毒になった直後に脳梗塞になっているため、食中毒が脳梗塞の引き金となった可能性があるということで大阪府警が捜査しているとのことです。食中毒となったお店の名前は公表されてませんが会席料理を食べたとのことなので生の食品が当たったのかもしれません。詳しい状況はリンク先のニュースを見てみてください。
サルモネラ菌はよく卵や生ものを扱うときに気をつけろと言われますが、食品安全委員会によると実際の原因の内訳は以下のとおり。
卵類>菓子類>肉類となってますね。
菓子というのはケーキとかの洋生菓子が多いんだそうです。
飲食店が最も多いですが、家庭も多いです。
サルモネラ菌による食中毒の発生数の推移。
発生数自体は年々減っています。これは鶏卵に関わる輸入、農場、製造、流通各段階での基準を厳しくするなど国の措置が功を奏したようです。
表からサルモネラ菌による食中毒で死亡することはほとんど無いことがわかりますがこれは直接の死因となった場合の数であって、今回のニュースのように違う病気の引き金になった場合は含まれません。
※上の表などはすべて食品安全委員会の「食品健康影響評価のためのリスクプロファイル ~鶏卵中のサルモネラ・エンテリティディス~」(PDF)からの引用ですので詳しく知りたい人は読んでみてください。
サルモネラ菌による食中毒の予防法。
原因になりやすい食品は?
- 加熱不足の卵・肉・魚料理などが原因になりやすいです。具体的には、生卵・オムレツ・自家製マヨネーズ・洋生菓子・牛肉のたたき・レバ刺などがあります。
- 生の肉に使った包丁で切った調理済みの食品も原因になります。
- 害虫やペットが、菌を食品に付けてしまうこともあります。
予防のポイントは?
- 卵・肉・魚介類などの生鮮食品は新鮮なものを購入し、冷蔵庫に入れて保存し、早めに食べましょう。
- 卵を割ったらすぐ使いましょう。
- 生の卵・肉・魚介類にさわったら、よく手を洗いましょう。
- 包丁やまな板を使うときは、先に生野菜などの加熱しない食品を切り、生の肉や魚介類は後で切りましょう。生の肉や魚介類に使った包丁やまな板と、調理済みの食品がふれないようにしましょう。
- 肉や魚介類などの汁が、生で食べるものや調理済みの食品にかからないようにしましょう。
- 生の卵・肉・魚介類など加熱が必要な食品は、中心まで十分に加熱しましょう。
- 生の卵・肉・魚介類に使った調理器具は、使い終わったらすぐに洗いましょう。洗った後、熱湯をかけると消毒効果があります。
- 害虫の駆除はもちろん、ペットが食品や食器にふれないようにしましょう。
- 乳幼児や高齢者には、加熱不足の卵・肉・魚料理を出さないようにしましょう。
農林水産省HPより
日本以外の国ではあまり卵を生で食べることがないらしいので、日本は特に多いかも知れませんね。