1950年代にアメリカ人実業家が撮影した日本の美しいカラー写真の中に「京阪特急」の文字が。

数日前に「はてなブックマーク」などで「米国の実業家が1950年代に撮影した、日本の美しいカラー写真」が話題になってました。とても数十年前に撮影されたとは思えないような綺麗な写真ばかりなのですが、その中の写真に“京阪特急”の文字がありました。こちらの写真。

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Osaka | Flickr

写真左側に見えてる看板です。ちょっとボケてるので確かじゃないですが「京都の真ん中へ京阪特急48分」と書いてあります。「トリスウヰスキー」とか「タイヘイパチンコ」「洋服コンドル」と懐かしいどころか「ここどこやねん」って感じですが、この写真を紹介した“ひろぶろ”というサイトのコメント欄でいろいろ考察されてました。

(引用)
画面中央の赤い広告幕、「洋服コンドル」の文字に注目しました。検索したところ、難波に同名の会社がヒットしました。しかし現在同所に会社は現存しません。当該場所は牛丼の松屋千日前店と出ました。
ストリートビューで付近を探索したところ、近辺に芝長本店という酒屋を発見。(中略)
画面向かって右、アサヒビールやトリスウヰスキーの看板に隠れた建物、なんとなく似ているように思うのですが。
洋服コンドル(現松屋千日前店)と芝長本店の位置関係から、この写真は戎橋筋に背を向け、難波本通を東方向に向けて撮影したものであると推測します。

スゴイ洞察力。これに従って上の写真と同じ方向をストリートビューを見るとこうなります。
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Googleストリートビューで見る

右側の光ってる看板に“シバチョウ”ってあるのわかります?これが古いほうの写真のアサヒビールの看板の下に“芝長本店”と写ってるのと同じ場所なんだそうです。
ストリートビューで見るかぎり現在の芝長本店は相当古い建物ですが、もしかしたら当時のまんまなのかもしれません。

というわけでこれは難波の写真だということになるんですが、なんで難波に「京阪特急」の看板があるんでしょう。看板の左側に「案内所」とあるので、ここはいろんな交通手段の案内をする場所だったんですかね?そこに京阪が広告を出していたということでしょうか。この写真が撮影された1959年の前年には京阪が「京阪特急」という楽曲をリリースしてプッシュしてたみたいですし、そんな感じかと。(→京阪特急 Wikipedia)

そんなことより(おい)、他におもしろかったのがこちらの写真。

20101225herb3

Osaka / Flickr

戎橋筋の写真だそうですが、奥に高島屋が見えます。

でこちらが今の同じ方向から見たストリートビュー。
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Googleストリートビューで見る

アーケードがあるので古い方の写真よりは近くに寄ってますが、高島屋の建物が全く一緒。でも他に写ってるものは全部変わっちゃってます。変わらないものを基準にして写真を並べると歴史が感じられておもしろいですねー。

このHerb Gouldonさんというアメリカ人実業家が撮影した他の古い写真は以下で見られます。心斎橋のネオンなどもおもしろいですよ。

Nigawa
Kobe
Japan1955
Japan1955-2
Japan1956
Japan1958
Japan1958-2
Japan1959

以上、すべてFlickr

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