昭和初期の京阪電鉄に「電燈課」という部署があったらしく、そこで販売していたという扇風機の画像を投稿していただきました!
なんかおしゃれ!レトロで今でも全然通用するデザインですねー。
画像を投稿してくださったのは京街道沿いにある「塩熊商店」さん(→地図)。この扇風機は『母屋の納戸から発見された』のだそうな。
『Shibaura Engineering Works』とありますが芝浦製作所というのは今の東芝(→東芝 Wikipedia)。鉄製なのでめっちゃ重たいそうです。見るからに重厚感があっていいですねー。0~4の数字は風量切り替えですかね。
「○験証」。
たしかに「京阪電気鉄道株式会社 電燈課」って書いてありますね。年月は滲んじゃってますが昭和5年でしょうか?京阪の社章のハンコも押されてます。いろいろ破れちゃってますが、貼ったまま残ってること自体がすごいですね。
京阪電鉄に『電燈課』なんてあったのか!と思ってWikipediaを見てみたんですが直接電燈課について触れた文章はありませんでした。でも明治後期あたりから電力供給事業をやっていたことなどが書かれているので、そのへんから派生した事業だったんでしょうか。
ほんでもうちょっと検索してみたら、当時のチラシをのせてるブログがありました。
↓こちら
■チラシのあれこれ、調査します! もりかど探偵団
なんとたまたま載ってたのがまさに扇風機のチラシ!
チラシでは『電気扇』とか『おてかるな避暑!』と書いてあって、レトロなワカメちゃんみたいな女の子が後ろ向きに風を浴びて服をヒラヒラさせてます。今年は節電で扇風機が売れてるので、今でも全く同じデザインのチラシを出せそうです(笑)
チラシはもう1枚あってそちらはその名の通り電灯のもの。『明るいお宅はいつも円満!』とか『奉仕的大勉強』とか当時のキャッチフレーズも見れておもしろいです。電灯のほうは大正13年と書いてあります。
たしかに京阪電鉄に『電燈課』があって、電灯やら扇風機を売ってたんですねー。
話を戻して塩熊商店さんの扇風機ですが、なんと今も動くのだそうです。なんでもたまたまお店に来ていたお知り合いの工務店の社長さんがチョイチョイっと直してくれたそうで、そのあたりのことが公式ブログに載ってます。
なんか、エエ話やなぁー。工務店の社長さんもとってもいい笑顔。ぜひ見てみてください!
塩熊商店さん、ご投稿ありがとうございましたー!