中司宏前枚方市長が日経新聞に勝訴。談合事件で「頻繁に接待」の事実認められず「取材も不十分」だったとな

中司宏前枚方市長が枚方談合事件にまつわる報道について日本経済新聞社を名誉毀損で訴えて勝訴したそうです。

◇枚方談合事件とは
枚方談合事件 コトバンク

尊延寺にできた東部清掃工場の建設において官製談合をやったんじゃないか、つまり表向きはいろんな業者による競争入札という仕組みにしてるのに実際は役所側が裏で大林組に落札させてあげて、そのかわりに不当にお金をもらってたんでないのという疑いがかけられ、大林組の顧問2人、府警の警部補(談合捜査のエキスパートと言われてた)、府議と、中司宏市長、副市長(肩書きは全部当時)が2007年に逮捕されました。でも実際にはお金をもらってたのはアドバイザーの立場だった警部補と府議で、副市長だった小堀氏はすでに無罪が確定(ここもっと認知されるべき)、中司氏は現在2審まで有罪判決が出てて、今も裁判で争ってます。

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東部清掃工場

で、今回は刑事(逮捕とか罪うんぬん)ではなく民事(民間同士の揉めごと)の話。

当時のことを覚えてる方は新聞の一面がこの事件のことばかりだったことを覚えてると思いますが、その中で日経新聞が中司前市長が頻繁に接待を受けていたという内容の記事を載せたのだそうです。でもそのような事実はないとして中司氏が名誉毀損で訴え、勝訴しました。

↓ニュース記事

接待があったことに関する確認の取材がかなりお粗末なものだったそうです。

ニュース記事内で「中司被告」と書かれてるのは刑事裁判が続いてるからで、今回の名誉毀損の裁判については中司氏が原告です。別々の裁判が行われてるのでややこしいですね。

そして中司氏の公式ブログ

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日経に勝訴 中司宏の航海日誌

刑事のほうでは今月中ごろに上告手続きが終わるそうな。

それにしても、一度間違った内容で大々的に報道されちゃったら、後で誤報と認定されて仮に訂正報道があったとしても、第一報と訂正報道の伝播力といいますかインパクトでは圧倒的に第一報(誤報)のほうが強力であって、覆水盆に返らずといいますか、覆水が熱湯で重度の火傷をしてしまっていくら冷やしても一生跡が残るみたいな、なんとも恐ろしいもんですねぇ。

一方で、新聞が誤報と同じかそれ以上の大きさの記事で「すいません、誤報でした」と見る者が異常と感じるぐらい報じれば、むしろ新聞は世間からの信頼は上がるんじゃないかなぁと思うんですが、そういうわけにはいかないもんでしょうか。(今回の件については日経はまだ争うみたいなので、一般的な話として)

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