明治時代に枚方にあったという芝居小屋に関する資料がYahoo!オークションに出品されています。
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リンク先にたくさん画像が載ってます。
芝居小屋の名前は『栄屋』。
ネットで調べた範囲では栄屋の関連情報は1つも出て来ませんし、手元にある「枚方市史」を見ても載ってませんでした。
明治14年(1881年)から営業して明治18年の大洪水で水害のため営業を停止、23年に廃業したのだそうな。
洪水については淀川河川事務所HPに画像が載ってます。
▶明治大洪水 淀川河川事務所
明治18年(1885年) 台風強雨による淀川大洪水。枚方から下流の淀川南岸の堤防が次々に決壊し、府下の北・中河内郡、東成郡 及び大阪市街の約1万5,270町歩(約1万5,100ha)が最大13.3尺(約4m)浸水、 家屋流失1,631戸、同損壊1万5,491戸<淀川治水誌>の被害を出した。
現在旧1号線沿いの枚方大橋手前にあるこの石碑もその洪水のものです。
文書を見てみるとあまり字が読み取れませんが「枚方村、泥町村、三矢村三ヶ村~」がどうのこうのと書いてあるように見えて、泥町村の役場のハンコが押してあったりします。泥町村というのは今の枚方公園駅周辺や堤町らへんから三矢町の端あたりで、「泥」という語感が悪いとかいう理由で現在の住所からはなくなってますが、『栄屋』はその泥町にあった芝居小屋だったんでしょうか。
また栄屋の舞台の図面も載ってます。
「非常口」とか「花道」とか「追込」とか色々書いてあるんですが、気になるのは『◯毒検査所』という箇所。◯の部分の文字がよくわからないんですが、黴毒(梅毒)のことでしょうか。さらに隣家◯◯宅というように隣の家の名前も書かれてるので、ちゃんと調べれば場所も特定できそうです。
他の箇所にも色々と当時の地主さんの名前とかも載ってるので、分かる人には内容が分かる資料だと思います。
出品価格は15000円で現在のところ入札0です。
しかしこんな資料がヤフオクに出てくるもんなんですねぇ。郷土資料として枚方市が買ってもいいレベルなんじゃないでしょうか。本物なのかどうかわからないところが難しいですが。
でもおもしろいので、隣家の名前などを元に何かわからないか、ちょっと調べてみようと思います。……と言っておいて「今日は部屋の掃除せなあかんし」とか言いながら何年も放置する可能性もあります。