2014年4月1日から枚方市は「特例市」から「中核市」になりました。
ピンと来ない人も多いと思いますので、まず中核市って何?というところから。
「都市の規模に応じて、市に都道府県の事務権限の一部を移譲する制度で、中核市は福祉に関する事務に限られる。」
シンプルにいうと、
「大阪府じゃなくて枚方市の判断でやれることが増えた」
ということになります。その大阪府から委譲される事務権限の割合は…
一般市 … なし
↓
特例市 … 約1割
↓
中核市 … 約6割
↓
政令指定都市 … 約8〜9割
と、これまでの「特例市」よりかなり多くの権限が枚方市に移りました。
さらに上記の記事によると、府から市へ1823項目の事務が移譲されたということのようです。
では具体的には何が変わるのでしょうか。
市の中核市準備課が作成したPDFがありました。
上記のリンクをまとめると、今までは四條畷保健所などで実施していた検査業務が、新しくできた枚方市保健所で実施できるようになったことと、教職員研修を府ではなく市で独自に実施することができるようになったため、市の教育課題に対応した実践的な研修を行うことによる教職員の指導力の向上が見込めるのだとか。他にも母子家庭への資金貸付業務を市で一本化したりなど色々掲載されていますので興味がある方はご一読を。
こちらの記事によると”全庁横断的な重要施策を推進する「戦略本部」の設置”というのもあるそうです。
さらに広報ひらかたでも詳しく説明されています。
役所の仕事というのは基本的に縁の下の力持ち的な業務も多く、枚方市民にとって中核市への移行で何が変わったのかはすぐには実感し難いとは思います。ただ「自分たちのことを自分たちで決められる範囲が広がった」ということなので、これまでは「それは大阪府の仕事なので…」と諦めなければならなかったことも枚方で決められるというのはいいことなんじゃないでしょうか。
例えとして適切かどうかはわかりませんが、飲食店のメニューのうちこれまで本社工場から送られてきて出していた料理を、店舗で調理するようになったという感じでしょうか。出来たての料理が提供できる反面その味は店の腕次第。枚方市に委譲された範囲の業務が良くなるのかどうかもこれからの枚方市の腕次第ということなのかもしれません。