エベレスト山11個分の高さになり、さらに成層圏をも突破!!!
そんな巨大な図書館を、裏側も含めて色々と見せてきてもらったので、紹介していこうと思います!
中央図書館の建物は元々、関西外国語大学片鉾キャンパスの図書館棟で、それを2002年に市が寄贈を受けて整備後2005年4月から中央図書館として運用しています。つまりは外大の一部だった建物。(→Wikipedia)
朝は9時半から19時までの開館。土日祝日は17時まで。
休館日は毎週金曜日と毎月第4火曜日、年末年始です。
地図ではここ↓
住所は大阪府枚方市車塚2-1-1。
・樟葉駅 84番(9〜16時の毎時26分発)
「船橋住宅・牧野循環」乗車約14分
「北片鉾」バス停下車 南へ徒歩約3分
(平成30年4月1日より1年間の実証運行)
車塚公園という大きな公園に囲まれていて、色々と便利です。(※車塚公園に関しての詳細はこちらの記事をどうぞ)
休館日等に利用できる本の返却ポストも正面入口向かって左側にあります。
建物は6階建となっています↓
展示コーナー / 軽読書コーナー / 事務室 / 平和資料室
2階
こどものフロア / ティーンズコーナー / おはなしの部屋1&2 / 授乳室
3階
新聞 / 雑誌 / 漫画コーナー / AV・ITコーナー / 自学・自習コーナー
4階
一般書フロア / 予約図書の受け取り
5階
参考資料室(地域・行政・平和) / 市史資料室 / 障害者・高齢者サービスフロア
6階
多目的室 / 会議室 / 集会室 / 図書整理室
いろんな取り扱いがある中央図書館。
ここからは1階ずつ詳細を見ていこうと思います!
まずはフロアマップ↓
2階はほぼこどものフロアとなっています。
正面入口から入ってすぐは中2階になっていて、天井の高いひらけた空間になっています。
つづいてこどものフロア内の地図↓
絵本以外にも外国の物語の本や知識の本など種類もたくさん。
枚方出身の画家のミロコマチコさんと抽選で選ばれたこどもたちが窓に描いた絵も。
リラックスして本が読める「おはなしのへや」というエリアもあります。
おはなしのへやの周りには、乳幼児でも親御さんと一緒に楽しんでもらえる「赤ちゃん絵本」と呼ばれる絵本があります。
2階では絵本や紙芝居の読み聞かせイベント等も行われているそう。
この階もほとんど貸出図書のエリアで占められています。
全国の電話帳というマニアックながら実用性もある棚もありました。
なお全国の電話帳を置いているのは枚方市内では中央図書館と津田図書館とさだ図書館だけで、他の図書館だと関西の分しか置いてないそう。
いろんな漫画がありまして、ジャンプの主要漫画なんかも。
定番の漫画を読むなら漫画喫茶を利用するよりお得なんじゃないでしょうか。
ちなみにマンガを取り扱いはじめたのは擬音語(雨がザーザー)や擬態語(ボールがコロコロ)をイメージしやすいので、マンガを置いてもらえれば図書館を利用するきっかけになるという聴覚障害者の方からの声があったからだとか。
音楽もたくさん。Coccoにコブクロにスピッツにイエモン……。
ドラえもんやトトロなどのアニメのサントラなどもありましたし、落語のCDもあったり。
映像や音楽の取扱量もやはり、枚方市内では最大だそうです。
DVD等はその場で見ることも可能。
土日にゆったり過ごしにくるのも良いですが、お休みの日とか夏休みとかは大人気で席も埋まるのは早いそうです。
なおAV資料(DVD・ビデオ・CD)は1人計3点までしか貸出はできませんので、家で見たい方は注意。
4階も貸出図書のエリアです。
つづいて館内のマップ↓
いわゆる本というか教養から小説まで、THE図書館なエリアです。
インターネット予約サービスもあるそうです。(登録が必要)
セルフレジのような、自分で貸出処理をする機械もありました。
開館時からあったそうですので、TSUTAYAとかスーパーとかよりもだいぶ先取りしてたことになりますね。
いろんな資料が置いてある部屋で、
僕すどんが一番使う部屋でもあります。
オススメは「枚方地域コレクション」の棚。
枚方に関する本がたくさん集まっていて、ここの本を参考にひらかたクイズを作りまくっています。
『京阪百年のあゆみ』なんかもあって、これまたクイズの参考にしています(笑)
枚方・大阪ともに自分の地域に関わってくる話がたくさんあって、興味深いですよー!
続いて市史資料室。
“し”が三回つづいて言いづらいですが、これまた枚方市の史資料がたくさんある部屋です。
かつて枚方市内の学校で配布されていた『郷土枚方の歴史』も市史資料室によるもので、市内の学校に通っていた方にとっては馴染み深いんじゃないでしょうか。現在は配布されていたものから大幅に内容もリニューアルされています。
普段はどんなことをしているのか尋ねてみたところ、主に枚方市域の歴史について調べたり研究したり、それを市民の方に公開するというのが仕事で、一例として出してもらったファイルがこちら。
中を見せてもらうと…
このように日々のチラシなんかも集めているそうです。
これは30年後とかに見たら絶対おもろいヤツ。
お次は障害者・高齢者サービス資料室。
点字の本があったり、本を音訳(朗読)した録音図書や手話・字幕付きのDVDなどさまざまな資料がありました。
視覚障害者など向けの対面読書というサービスもあるそうです。
読みたい資料を音訳協力者さんが代わりに読んで耳で楽しむかたち。
だいたい1回2時間ぐらいで、聞くのは無料だそうで、これは中央図書館以外の分館などでも行われているそうです。
まずはフロアマップ↓
中でもこの多目的室は広く、様々なイベントが行われるんだとか。
10月27日からはじまる秋の読書週間の間はマジックショーや大人向けの「大人の学校」、DVDの上映なども行われるそうです。(→詳細はこちらのPDFをどうぞ)
6階には他にも図書整理室なんかもありますが、ここは後ほど裏側紹介の際にご紹介します。
フロアマップ↓
1階には軽読書コーナーと事務室 、平和資料室などがあります。
さらに1階というかさらに下の位置にあるのが、ひらつーでもこれまでに何度も紹介しているグリル&パーラー「PARADISSO」↓
前述の車塚公園に面した位置にあるので、公園のほのぼのした景色を見ながら食事することができます。
ここからは裏側!
上記の棚は選書業務を行うための棚で、毎日業者さんから本を送ってきてもらい、そこから職員の方が選んで本を買うという形の業務をしているそう。
本を選ぶ際には選書会議がおこなわれていて、頻度は週に1度ペースとのことです。
本にいろいろと加工するのもここでやっていて、分類分けやバーコードなどのデータを入れていくそう。
なお前述の選書作業は中央図書館でまとめて行われていて、ここで選書と上記加工、本のデータ登録を行なってから枚方市内の各図書館に送られるそうです。
図書館の本の受け入れ方法は新刊書等を購入するほかに、日々利用者の方が自分が読んで不要になった本を寄贈してもらうというパターンがあります。
読まなくなった本は窓口に持ってきていただいたら対応してもらえるそう。受け入れするかどうかは図書館にお任せ下さいとのことです。
ただし何十年も前の百科事典とか情報の古いもの、傷みの激しいものは古紙の方に回してお金に変えて、「子どもに本を届ける事業」の基金の一部としています。
そのお金でまた児童書を買って学校とかに届けたりしているそう。
中央図書館には毎年予算分の図書が入ってきますが、オープンから10年以上たっていますし、書架はすぐ満杯になるそうです。そうすると新しいものを入れていくために情報の古くなったものや傷んだ本などを除籍していく必要があり、このように古紙回収に出すんだとか。
また、裏側の書庫ではこのように「電動集密書架」と呼ばれる電動の書架を使用し、狭い面積にたくさんの本を収納されたりしているそうです。
そして最後は移動図書館のひなぎく号を車庫内で見せていただきました。
ひなぎく号は約3000冊の本を積んで、市内23ヶ所を2週間に1度のペースで巡回している自動車文庫。
枚方市内のいろんなエリアを巡回しているので、ご利用になったことがある方も多いのでは。
車内はこんな雰囲気。漫画も積んでいるので、中で読んでいくこどももいるんだとか。
各場所で停まっている時間は病院だと90分、ステーションだと60分〜40分、場所によってちょっと違うような形なんだそうです。年に4000kmも走行しているんだとか。
なお、途中でちょっと触れましたが、10月27日から11月9日は秋の読書週間です。
中央図書館をはじめ、各図書館でその期間内は様々なイベントが開催されます。
10月28日(日)の10時と14時にはバックヤードツアーもありますので、裏側を実際に見てみたいと思った方はぜひ。
この機会に図書館の様々な取り組みに触れてみてはいかがでしょうか!
これまでの車塚周辺の記事