あっつーーーい!!
いやはや梅雨はどこに行ったんでしょう?
先日5日は、ついに枚方でも猛暑日になりました。
梅雨明け前ですが、もうお天気は夏本番ですね。
7月に突入した枚方では、あちこちに笹が飾られています。
そう、やっぱり枚方といえば「七夕」ですよねー。
もう枚方が七夕ゆかりの地であることは、ひらつー読者の皆様ならご存知のことかと思います。
(7/2に宮之阪天の川周辺で開催された「七夕まつり」「七夕灯路」「ゆめのほし2016」の様子【ひらつーレポ】より)
天の川を挟んで、日々想いを募らせる二人…
7月7日だけは、織姫と彦星がキャッキャウフフするできる…
「七夕」とはそんな、全国的に知られたリア充な二人の物語です(ちがう)。
って、いやいやいや!
まだまだ皆さんが知らない七夕の話もあるだろう!
ということで、いろいろ調べてみましたー。
枚方好きな皆様の、ちょっとした話の小ネタにぜひどうぞ!
ライター:ほんちゃん@ひらつー 枚方出身でフリーの科学コミュニケーターとして活動するひらつーの外部ライター。とにもかくにも宇宙が好き。 (→詳細) |
この時期に、夜空を彩る夏の星座
織姫と彦星は、それぞれちゃんと名前が付いています。
織姫と呼んでいる星は、こと座の「ベガ」。
彦星は、わし座の「アルタイル」といいます。
(プラネタリウムソフトStellariumにて作成)
聞いたことある、という人も多いのでは
ちょうど間に天の川が流れていますねー
夜空で見れば、すぐ隣に輝く星ですが…
この距離を移動するのに、どのくらいの時間がかかるでしょうか
この2つの星の間の距離は、「14.4光年」離れています。
光の速さで、14年ちょっとかかります。
この段階で、なんとなく年1回会うことは難しそうなのですが…
そもそも、「光年」なんていってもピンときませんね。
では。
なじみ深い単位の「km」で言い直してみましょう。
計算してみると…14.4光年は136兆km以上。
(1光年は9兆4600億kmです)
さて、地球をぐるっと1周で4万km
太陽から地球までで1.5億km
誰だ、年1回会うなんて言い始めたのは
ちなみに枚方で一番長い(高い)と思われる建物はくずはにある高層マンション「くずはタワーシティ」ですが、Wikipediaによるとあれは136.8mだそうなので、くずはタワーシティ1兆個ほどの距離です(逆にわかりづらい)
とはいえ、星の寿命は人間よりも長いもの。
太陽の寿命で、大体100億年くらいと考えられています
ということは。
光の速さで14年分の距離なんて、星からしてみればあっという間なのかもしれませんね。
(精一杯、七夕のロマンをフォロー)
夜暗い場所に行くと見ることができる、天の川
枚方だと、穂谷あたりでコンディションが良ければ見えるかも。
ぼやーっと光の帯のように見えるので、英語ではミルキーウェイとよばれます。
天を流れる川のようなこの光の帯は、一体何なのでしょう?
実は、宇宙を旅行するとその正体が見えてきます。
ほら。
この光の帯。
実は、私たちが住む「銀河系」を横から見た姿なんです。
きっと天の川を上から見ると、こんな感じに見えるはず
まだ宇宙旅行には行けませんが、夜暗い場所に行くと宇宙旅行の気分になれるかも
天の川、見えるかなー
枚方を流れるあまのがわは「天野川」であって「天の川」ではないので注意です。
七夕の日くらいは、ゆっくり星空を眺めようかー
…なんて意気込んでみたものの。
大体この時期って、梅雨の時期だったりします
結果、どんより空と笹飾りを眺める年も少なくありませんよね
なんでこんな時期に星空イベントをやるんだー
とプンスカしていたら。
ちゃんと理由がありました。
それは…「新暦」と「旧暦」なんです。
新暦(太陽歴)とは、今私たちが普段使っているカレンダーです。
地球が太陽の周りを回る周期から割り出しています。
日本では明治5年から、このカレンダーを導入しています。
で。
明治5年より前に使っていたカレンダーが旧暦です。
旧暦(太陰太陽暦)は、月の動きを基にしています。
七夕は明治よりも前から行われているイベントですよね。
ということは、もともと旧暦の7月7日に祝っていたんですよー
今のカレンダーとはずれているんですよー(強調)
で、今年の「本当の」七夕の日はというと…
8月9日ですっ
お盆前のいい時期です。
夏休みなので、家族揃って穂谷の野外活動センターまで星を見に行くなんてどうでしょう
ちなみに毎年その時期くらいに夏祭りスケジュールによると、お隣八幡市の三川合流点あたりで七夕祭りを開催していたりするみたいです!
二十四節気(にじゅうしせっき)を枚方の話を混ぜながら解説する「ひらつー歳時記」のコーナーです!
七夕で枚方が賑わう、今年の7月7日。
実は二十四節気でも、一つのポイントなんです
この日は「小暑(しょうしょ)」。
という日なんですね。
暑中見舞いを書き始めるのも、このあたりからだったりします。
今年は小暑を待たずして、暑さが厳しくなっています
ちゃんと水分補給と紫外線対策はしっかりしてくださいねー。
ばて気味な人は、枚方市内でうなぎでも食べて元気つけて…
で、星でも眺めてゆっくりしませんかー
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