※この記事は2024年1月の記事の再アップです。最新の情報は山崎蒸溜所公式サイトをご確認ください。
旧1号線、楠葉中之芝あたりからも見える「サントリー山崎蒸溜所」。
こちらでは工場見学が行われています。ウイスキーづくり100周年を迎えるにあたってしばらく改修工事のためお休みしていたんですが2023年11月1日に営業を再開!
ということで今回、ずっと行きたいと言っていたたかつーのリナティと、私モモ@ひらつーが工場見学へと行ってきました〜!
サントリー山崎蒸溜所
「サントリー山崎蒸溜所」は、1923年に建設に着手、1924年に竣工・蒸溜開始をした日本初のモルトウイスキー蒸溜所。
1984年には山崎蒸溜所のモルト原酒のみでつくられたシングルモルトウイスキー「山崎」が誕生しました。
ということで「サントリー山崎蒸溜所」。
場所は大阪府三島郡島本町山崎。最寄り駅はJR山崎駅、阪急大山崎駅で、それぞれの駅から徒歩10分ほどです。
上記の建物が蒸溜所。工場見学は蒸溜所の道を挟んで向かいにある…
「山崎ウイスキー館」からスタートです!
ちなみに今回我々が参加させてもらったのはスタッフさんの案内付きのツアー型。
工場見学などができる内容で、有料かつ事前予約制(抽選)です。
なお、スタッフさんによる案内や工場見学などはせず、「山崎ウイスキー館」の中にある展示やショップ、後ほど紹介するテイスティングラウンジ(有料)などを自分のペースで楽しみたいという方向けのプランもあります。そちらは無料ですが事前予約は必要です。
それではツアースタートです!
展示で「山崎」の歴史を勉強
集合時間まで時間があったので我々はまず展示でのお勉強から。
サントリーの創業者である鳥井信治郎氏がなぜウイスキーづくりを決意したのか、なぜここ山崎だったのか、などを知ることができます。
ここで、私モモ@ひらつーは職業病を発症。
「地図見たら枚方探しちゃう。」
ギリギリあった!なんだか嬉しい!
ああ!たぶん、いや絶対これは楠葉!
メモ:サントリー山崎蒸溜所に「枚方」「楠葉の楠」の文字有り。嬉しかった。
個人的には上記写真の左下の、よくCMなどで見る「アンクルトリス」というキャラクター、この時代からいたの!?という驚きがありました。
他にも、いかにも貴重そう…というお酒や、ファンにはたまらない歴史を感じる展示がいっぱいで、すごく見応えがありましたよ。
イザ製造工場へ!
まずは映像とともに原料について説明を受け、その後「仕込室」という場所へ。
仕込室に一歩入ると、熱気と麦の香りがブワッと押し寄せてきます。
例えると、温かいパンの中に顔を突っ込んだような感じ。(分かりにくい)
ちなみに、仕込槽の蓋のみ銅だったりするのは「銅だとちょっとかっこいいから」だそうです。
ワンポイントでオシャレを楽しむ的な。そういうの大事ですよね。
続いて「発酵室」。
こちらもまた独特な香りが。酢ほどキツくはないけど、酸っぱい香りが広がっていました。
発酵には温度管理が容易で安定した発酵が可能なステンレス槽が一般的だそうで、伝統的な木桶を使うことは珍しいのだとか。
この「発酵室」、以前は入ることができなかったそうですが、今回のリニューアルに伴って入室が可能になったそうですよ!
一部の床にはガラス板が設置されていまして、床の下にも続く、大きな木桶の深さがよりリアルに感じることができました。
続いて「蒸溜室」。かっこいい〜!
ちなみに「蒸溜室」は中での撮影がNGなのですが、入口付近での撮影はOK!皆さん順番に撮影タイムです。
ここでは銅製の蒸溜釜でもろみを2度蒸溜し、無色透明のニューポットと言われる液体をつくります。
それがこれ。このニューポット、ウイスキーの元となる液体でして、アルコール度数約70%だそうです。
なお、山崎蒸溜所の蒸溜釜は2種類あり、
【ストレート型】重厚で力強い酒質の原酒に
【バジル型】軽快でスッキリとした酒質の原酒に
という、釜ひとつで全然違うお酒になるそう。すごいな…
続いてやって来たのは「貯蔵庫」。
先程のニューポットを木製の樽で貯蔵し、寝かせます。
ちなみに上記は1924年、100年前の熟成樽でかなり貴重なもの。
この樽がかなり重要だそうで、ワイン樽やホワイトオーク樽、ミズナラ樽などなど、樽が1つ違えば、味も香りも変わるのだとか。
そして熟成の年数を重ねるごとに樽の木の色が移り、あのウイスキーの琥珀色に変化していくのだそう。なお、熟成樽のメカニズムは未だに解明されていない部分も多いそうです。
また、原酒は樽材を通して年間2~3%が蒸散するので、熟成年数が長い左の樽のように量が減ってしまいます。だから昔のお酒って貴重なんですね〜。
ちなみに「貯蔵庫」、温度管理は一切していないそうですが、ひんや〜りとした空間でした!
香りはかなり「お酒〜!」って感じです!
全ての樽に蒸溜された年が書かれているのですが、自分の誕生年を見つけるとテンションが上りました!美味しくなれよ…の気持ちを伝えておきました。
そして見学ツアーも終盤、いよいよウイスキーのテイスティングへ…!
たまらないテイスティングタイム
製造工場から移動しまして、お待ちかね「テイスティング」です!!
ここでは、それまでに見てきた工程などを用いてのブレンダー体験、試飲ができます。
お話を聞けば聞くほど、手間のかかり具合やブレンダーの方々の凄さ、希少性などが分かり、手に入りにくい理由も分かります。
席には樽ごとの原酒3種類と「山崎」が用意されています。
さあ、ブレンダーになりきってテイスティング!
ちなみに私モモ@ひらつー、この後ど〜〜〜しても運転をする必要があったため、残念ながらブレンダー体験はできずでした。無念。
しかし、絶対飲まないといけないわけでは決してありませんし、飲まない方用にソフトドリンクなどがありましたよ〜!
ガイドさんに教えてもらいながら、まずは一つ一つの色や香り、そして味を楽しみます。
色もそれぞれ違いますし、
香りはもう全然違う!
私も香りまでは体験してきたのですが、こんなにも違って樽1つでお酒の顔もガラっと変わっていることがとても驚きでした。ベリーのような香りだったり、少しバニラの香りだったり、いや〜凄かった。
味はリナティの表情をどうぞ。
「あー!すご!スパイシ〜!」など、気になる感想がたくさんでした!
ちなみに、山崎の文字が刻印されたこのテイスティンググラスはお土産としてもって帰ることができます。これだけでもすごく嬉しい!
そして私が1番「くっそ〜〜〜飲みたい…!!」ってなったのが『ハイボール』。
山崎蒸溜所でハイボール…絶対美味しいやん、絶対美味しいやつやん!!
「モモさんすみません(笑)」って言っていました。いいんやで別に。
ということで、みなさんと一緒にかんぱ〜〜い!私は山崎の水です。これがまた口当たりが良くて、めちゃくちゃ美味しかった!
「くううううううううううう!これやばいです〜〜!!」
って、CMがきそうな顔と声が出ていました。良かったね…すごく美味しそう。
美味しすぎて笑っちゃう、会場全体がそんな空間になっていました。たまらんですね!
アレも飲めちゃうテイスティングラウンジ
ツアー終了後、我々がやって来たのは「テイスティングラウンジ」。
ここ「テイスティングラウンジ」では、30種類以上のウイスキーが15mlのストレートで用意されていて、気になるウイスキーが楽しめちゃう(有料)隠れ家バーのような大人な空間です。白州など、入手困難なお酒がいっぱい。
どれも貴重なウイスキーなので、テイスティングラウンジでは1人6杯までの制限付きです。
とても素敵な雰囲気に包まれての飲み比べ、最高ですね!
テイスティングラウンジ周辺には、発酵槽の深さを体感できるスポットがあったり、
各年代の樽に貯蔵されているウイスキーが展示されていたり。
こちらめっちゃ映えスポットでして、みなさん写真を撮っていましたよ。
圧巻の景色で、このエリアに入った瞬間「うわ〜すごい」と心が奪われました!
また、2階にはギフトショップも。
ウイスキーにあいそうなお菓子やグラス、樽を再利用して作られた木のグッズ、そして山崎もありました!
しかし、ギフトショップで取り扱っているウイスキーは在庫が流動的なため、購入できない場合もあるとのこと。その他、山崎蒸溜所限定のウイスキーなどもあって、その日何に出会えるかは運次第!
いろんなところに、いろんなアイテム
山崎蒸溜所内にはいろんな気になるものがありまして、例えばこの山崎ウイスキー館に向かう入口にあるこの門。実は蒸留釜を再利用して作られたもの。
実際に使用していた時期の刻印も!
この花壇はウイスキーを貯蔵していた樽でできていたり。
1階展示ルームにいくつかあるこのステンドグラス。こちらは山崎の竹林をモチーフにしているんですが、よく見てみると…
「SUNTORY」の文字が!
これは使い終わったサントリー製品の瓶を再利用しているため文字が残っているんだそう。この他にも蒸留釜をモチーフにしたステンドグラスなど数種類ありましたよ。再利用の仕方がオシャレ!
以上となります!
めちゃくちゃ楽しかった〜!これぞ大人の工場見学。
行ってみたい!と思った方も多いのではないでしょうか。
気になる方はぜひ公式サイトをチェックしてみては〜!
アクセス方法
最後にJR山崎駅からのアクセス方法です↓
最寄りはJR山崎駅か阪急大山崎駅。どちらから来ても徒歩約10分程度です。
今回はJR山崎駅からの道順を。まず駅をでたら右へ行きます!
デイリーヤマザキが目印。
この看板があるので迷うことはないかと!
進んでいくと京都府大山崎町と大阪府三島郡島本町の府境へ。
あとは西国街道をまっすぐ進むだけ。奥に「山崎」と大きな文字が見えていますね!
阪急大山崎駅から来る方も、最後はこの道に合流すると思われます。
踏切を渡ったら到着です!
★山崎蒸留所に来場者用の駐車場や駐輪場はないのでご注意を!
★駅周辺にコインパーキングなどはありますが、自転車・自動車の運転がある方はウイスキーの試飲ができないのでご注意を!
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