知ってる方も多いと思いますが、枚方市はかつて京都と大阪を結ぶ三十石船の中継港として栄えていました。
当時の舟運に思いをはせつつ、
話題のOSK日本歌劇団の歌声や三味線の音に癒され、
味はもちろん、見た目も美しいお料理にお腹も満たされ、
名水が湧き出る伏見の街も探訪。
丸1日、枚方、伏見を楽しめる、
枚方信用金庫主催の舟運見学会に行ってきました〜!
こちら去年も同様のコースで行く予定だったのですが、水位が足りず工程を変更して大阪方面へ行くことに。
今年はどうなったのかも併せてお楽しみください…!
枚方から大阪まで観光船がいくつか運行してるって聞いたことがあるけど、まさか乗せてもらえるとは…貴重な機会!
では、行ってみましょう〜!
中継港として栄えた宿場町、枚方の歴史!
集合場所はかつて船町の宿として親しまれた鍵屋資料館。
館内にある主屋には今回のイベントに参加する方が。こちらで今回のイベントにちなんだ資料もいただけました。
ちなみに、主屋はかつて船に乗る人が集う待合場所だったそう。
イベントの主催者、枚方信用金庫の吉野理事長からのお話が。
吉野理事長によると今回のイベントの目的は3つ。
・地域活性化プロジェクトのひとつ「淀川舟運・三十石船の復活」を目指す
・枚方宿も含む「東海道五十七次」をPR!
・災害対策で「水路」としての活用を見直す
三十石船とは、江戸時代、伏見・大阪間の交通機関として運用されていた旅客専用の船のこと。
京街道(東海道)の宿場町として栄えた枚方宿は、京都と大阪を結ぶ三十石船の中継港として大いに賑わいました。
しかし昭和初期に陸上交通の整備が広がったことにより、舟運は徐々に人々の暮らしから遠ざかることに…。
この舟運に再びスポットが当たったのが、2025年に大阪・夢洲で開催予定の「大阪・関西万博」!
「水の都・大阪」を世界にアピールするべく上流の京都伏見から枚方を経由し、万博の夢洲までを観光船で結ぶ計画が発表されています。
枚方から直接船で万博会場に行けるかも!?
もちろん中継地である枚方にも今後外国人などの観光客が多く訪れることが予想されています。
「大阪・関西万博」および「ひらかた万博」という新たな観点から、三十石船を持続可能な観光事業(SDGs)の創出に繋げる…そのプロジェクトに枚方信用金庫が協力しているんです!
最近、ひらパーでも外国の方を見かけるし関西外大もあるし、万博イヤーはもっと海外の人が来て盛り上がりそう。グローバルやな〜!
ちなみに、枚方信用金庫は平成28年から「淀川舟運復活」に向けて地元自治体と一体となって舟運の魅力を発信しています。
ひらしん年金友の会の入会者に向けて舟運を体験する機会を設けるなど、積極的に活動しています。
観光だけでなく、災害時に道路が使えなくなった時の物資の運搬、救助などの活用方法としても注目されているんだそう。
たしかに、もし大きな災害があったときに水路を活用できるようにしておくのは大事やな〜。
そして、もう1つこのプロジェクトでPRしたいのは東海道五十七次について。
東海道は五十三次…ではなく、伏見、淀、枚方、守口を含む五十七次なんです!(高麗橋までの最後の宿駅が守口宿)
今年は東海道完成から400年と記念の年で、街道沿いにのぼりを立て400年を盛り上げる予定です。
こちらは見本↓
枚方信用金庫も東海道五十七次御宿場印帳の発行など様々なPR事業に取り組んでいきます!
たしかに、街道や淀川では毎月やっている枚方宿くらわんか五六市みたいなイベントも多いし、宿場町として歴史があるんやな〜。
…私って、結構すごい街に住んでるんやな。
出港!レアな「三川合流地点」は見たんやけど背割堤には…
では、いざ出航〜!!
今回の行程はこんな感じ↓
2024年3月28日(木)
8:50〜 舟運見学会、鍵屋資料館の説明
9:30 枚方船着場 出航
背割堤方面へ(淀川・宇治川クルーズ・沿川の歴史ガイド)
11:30 背割堤到着 下船
11:50 背割堤出発
バス移動
11:40 清和荘 昼食
13:50 伏見宿街並散策
16:40 長建寺(ちょうけんじ)にて解散
満開の桜の下で、背割堤さくらまつりも楽しめる!
予定だったのですが、この日は前日からの雨の影響で水位が上がり下船できず…。
近くまで行って枚方船着場に戻る、往復コースと変更になりました!こればっかりは、しょうがない!!
船の中ではガイドさんの楽しいお話で和やかな雰囲気。
ちなみに、ガイドさんは背割堤でもさくらであいクルーズのガイドを行っているそうで、桜の開花状況などもお話してくれました。
こんなに開花が遅いのは珍しいとのこと…。
船に乗るときにベンチコート、カイロ、温かいお茶をいただいたので桜はなくとも快適♪
たしかに、ちょっと水位が高いように感じましたが、安全運行でスムーズに進んでいきます。
ちなみに京都方面へは上りになるので少し時間がかかりますが、船内はお手洗いもあるので、ゆったりと過ごすことができます。
守口の瀬野市長も同乗。
東海道五十七次の57番目の宿場町として東海道400周年記念にちなんだイベントを6月に行う予定だそうです。こちらも楽しみ!
進んでいくと、牧野あたりで「鵜殿のヨシ原焼き」が行われたヨシ原を通過。
高槻市の鵜殿ヨシ原のヨシは雅楽の楽器「篳篥(ひちりき)」のリードに使われており、世界中のここ高槻でしか採れないというかなり貴重なもの!
害虫などを駆除し、ヨシ原を保全できるために焼くんだそう。
なんで原っぱを燃やしてるんやろか…って思ってたけど、そんな貴重な物を守るためやったんや。この船旅、勉強になる〜。
しばらくすると、全国で唯一現存する河川砲台場の跡とされる「楠葉台場跡」が。
外国船を防ぐために、およそ180年ほど前に勝海舟が幕末に設計した要塞。国の史跡となっています。
史跡が身近なところに!この広さを利用してひらつーの写真撮影したこともあるな〜。
ひらつーでも追いかけている八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間の新名神高速道路の工事の様子も間近に見られます!
近づいていくと…
めっちゃ迫力ある!
思ったより大きくて、なんだかアトラクションに乗ってるみたいでした。
どうやら地下(川の下)を通る箇所もあるみたいで、かなり大規模な工事なんやな〜。
ちなみに、開通はちょっと延びて2027年度予定!
ここでブレイクターイム!
三味線の粋な音色!
演奏されているのは、枚方出身&交野在住の津軽三味線奏者、加賀丈子(ともこ)さん。
加賀さんは全国津軽三味線コンクール大阪大会で連続入賞し、大阪を中心に演奏活動や津軽三味線教室を行っています。
なんでもこの日の三味線は最高級のものらしく、弾けるような音色が粋で風情がありました〜。
お着物も素敵♡
加賀さんのInstagramにも当日の様子がアップされてますので、是非見てみてくださいね♪
三味線の音色に聞き入っていたら、背割堤付近に。
ここは滅多に見ることができない三川合流地点!
伏見区あたりで鴨川と桂川が合流し、そのあと桂川と宇治川と木津川が合流して淀川になるのですが、ここまで来る船があまりないそうで、レアな体験なんだとか〜!
たしかに川が合流してる…なんか壮大!!
雄大な川の流れを眺めていると、
NHKの朝ドラ「ブギウギ」で話題のOSK日本歌劇団の登堂 結斗(とうどう ゆいと)さん、結菜 ほのり(ゆいな ほのり)さん、雪妃 詩(ゆきひ うた)さんが登場!
結菜さんの出身は枚方ということで、ひらパーで遊んで大きくなった!など微笑ましいエピソードもお話していました。共通点があるの嬉しい♡
朝ドラを観られている方も多く、披露してくれた東京ブギウギも大盛り上がり〜♪
そして、OSK日本歌劇団のテーマソング「桜咲く国」も披露してくれました〜。
可愛い公式グッズをみんなで振りながら盛り上がったところで、枚方に舞い戻ってきました〜。
楽しかった!
引き続き、OSK日本歌劇団の皆さんと一緒に伏見を散策しました!
宝石箱のようなお弁当に腹鼓、歴史が深い宿場町伏見を散策
工程変更のため、鍵屋資料館からバスで昼食の会場となっている清和荘へ。
清和荘は1957年に創業した京都・伏見の料亭。
美しい日本庭園を眺めながら、旬の京野菜をはじめ新鮮魚介類や高級食材を贅沢に取り入れた京料理が楽しめます。
こちらで参加者の方たちと頂いたのは「松花堂弁当」
どれも一品ずつのお味が美味しくて、見た目も彩り鮮やか。
まるで…
伏見で見つけた宝石箱や〜〜〜!
本当に食べるのがもったいないぐらい美しかったんです。もちろん、残さず全部いただきました(笑)
お腹も気持ちも満たされたところで、ここからは東海道五十七次の54番目の宿場町でもある伏見を散策。
江戸時代に大坂と伏見の間を行き来し、酒や米などの物品のほか旅行客なども運ぶ重要な交通手段だった輸送船「十石船」。
今では観光船として運行しています。
伏見といえば「伏水」と言われてるぐらい、いい地下水があらゆる所で湧き出てる街。酒蔵も多いんよねぇ(呑みたい!)
そんな名水を今でも使用している月桂冠発祥の地、月桂冠大倉記念館を訪れました。
1637年に創業した月桂冠の貴重な酒造りの用具や、歴史に関する資料などが展示されています。
伏見城の外堀だった濠川から眺める月桂冠内蔵酒造場は、京都・伏見観光のランドマーク!
よく記念撮影も撮られていますよね〜。
説明を聞いた後に記念館内に湧き出る「さかみず」を飲むことができます!
お〜、これが月桂冠のお酒の元となる名水「さかみず」
まろやかで濁りのない味…!お酒も美味しくできるわけやわ〜。
こちらは、淀川までを行き来する船旅の観光客で賑わった船宿「寺田屋」。
坂本龍馬襲撃、薩摩藩の寺田屋騒動などの舞台にもなった宿。幕末の動乱を感じることができます(胸熱)
幕末好きなら誰でも知ってる場所!
かつての幕末の志士たちに想いを馳せて巡ると時間を忘れてしまう〜。
最後は長建寺(ちょうけんじ)へ。
弁財天を本尊とする寺院で、京都で最も開花が早いといわれる枝垂れ桜「糸桜」があることで知られています。
住職のお話によると、本尊の八臂弁財天(はっぴべんざいてん)は、8本の腕を持った音楽・財富・智恵・延命を司る弁天様で、非常にご利益があるそう。
江戸時代にはお堂がたくさん並んだ大きなお寺で、三十石船を利用して全国からたくさんの人がお詣りに来ていたみたいですよ。
立派に咲き誇るしだれ桜が美しく、癒やしの空間でした。
桜が見られて良かった…!
みなさん、いかがでしたか?
何気なく通ってる道は幕末やもっと古い時代の偉人が歩いた道かもしれない…と思うと、ちょっと背筋がピンと伸びますね!
みなさんも、枚方信用金庫の取り組みなどを通じて枚方の歴史を改めて学んでみては〜。
新たな発見があるかも!
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