福山雅治主演の大河ドラマ「龍馬伝」の影響で今年は坂本龍馬ブームになりそうですね。
いま大河ドラマでは龍馬は土佐を出て江戸で剣術修行をしているところですが、この江戸に向かう際に枚方を通っているそうです。
ネタ元は龍馬関係の小説では最も有名な、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」。(「龍馬伝」の原作ではないです)
↑これ。今本屋に並んでるのとは表紙が違うかも。この第一巻の61ページに枚方が出てきます。
—引用—
船が、天満八軒家から五里さかのぼって河州枚方についたときは、岸辺の村々から一番鶏の声がきこえてきたが、水面をこめている闇は、なお深い。
名物のくらわんか船がむらがってきた。はじめ竜馬は、喧嘩を売りにきたのか、とおもった。
餅、煮もの、酒、小間物、絵草紙など、さまざまの物売りぶねが、
「餅食らわんか」
「酒くらわんか」
「絵草紙買いさらせ」
などと口ぎたなく叫びつつ漕ぎよせ、客が買わないとさんざん悪態をついて漕ぎ散ってゆく。乗合船だけでなく、相手が大名、堂上の座乗船でもこの悪態はかわらない。
(たいそうもない土地だな)
伝説では、大阪ノ陣のときこの河内の川ぞいの村人が徳川方に便宜をはからったため家康がよろこび、「ほうびをとらせよう。望みを申せ」というと、里長がつつしんで、
「されば当地のことばは汚うござりまする。淀を上下する旅船に物を売りまするときに、汚きままにて物売りをしてよし、とおゆるしくだされば仕合せに存じまする」
このため天下御免の悪態になったというのだが、むろん俗説に相違ない。他国の者には悪口雑言にきこえるが、この土地の者にとってはふつうのことばなのである。
----------
イメージ最悪(笑)
くらわんか船って、ガラ悪かったのね。
それだったら、枚方のゆるキャラ「くらわんこ」も「ごんぼ汁たべたいワン」とか可愛いこと言ってないで「ごんぼ汁くいさらせ」とかもっと口汚くて物を売りつけてくるようなキャラにしてみてはどうでしょう(笑)
そういえばくらわんかという言葉自体はよく耳にしますが、由来とか真面目に聞いたことありませんでした。
参考までに・・・
■くらわんか舟 Wikipedia
竜馬がくらわんか舟で餅を買って食べたかも?と考えると、ちょっと親近感が湧きますね。