教育に関してちょっと気になった記事がありました。
現在、大阪府の橋下府知事が公立小中学校の教員人事権を府から市町村に移譲するという取り組みをやってますが、それに対して枚方の竹内修市長が疑問を示しているそうです。
理由は「教員採用などのコストがかかるから」とのことなんですが、なんか違和感を感じませんか?
仮に人事権の移譲に反対するとしても「枚方市の教育内容にとって良いかどうか」で判断するべきだと思うんです。
「教育の質向上のために、人事権は府がもつべき→拒否」
とか
「教育のために、人事権は枚方がもつべき→でもコストかかるから金よこせ or 金できるまで拒否」
ならまだわかるんですけどね。
竹内市長は「教育のことに首長が口出しすな。教育委員会が判断することだ。」と言ってますが、さすがは元府の教育長という感じでしょうか。
市民からしてみれば、府が選ぼうが市が選ぼうがコストはかかるわけです。
吹田市などいくつかの市町村は早期実現に向けて検討しているとのこと。
こういうときに積極的に人事権を得てなんとかやってみようとする市町村と、とりあえず金がないと拒否して大阪府に丸投げのままの市町村と、親たちはどちらの学校に子供を行かせたいと思うでしょうか。
教員人事権を府が持つべきか市町村が持つべきかというのは賛否両論あるでしょう。
個人的な意見としては、教員人事権は市町村が持ったほうがいいと思います。
なぜなら府よりも市町村のほうがより現場に近いので状況に合った判断が可能ということが一つ。
もう一つは各市町村ごとに違った方法で取り組んだほうが、例えば「寝屋川市でやってるあの取り組みを取り入れよう」とか他の市町村と比較しながら改善していけるからです。
住民としても、枚方の教育が近隣よりはるかにイケてないと思ったら近くの良さそうな市町村に引っ越せばいいわけです。
そういう選択肢が増えるのはいいことだと思います。
教員人事権についてもっとちゃんとした記事が読みたい方は↓で。
■教員人事権問題の本質とは何か? 学びの場.com
■教員人事権広域化 校長日記