社会人も4年目になったおさや@ひらつー
同世代の結婚式が増えてきたのと同様に、お通夜やお葬式などに参列する機会も増えてきました。
毎回行くことになってから、「服装とか数珠ってどうしたらいいねんやろ?」「お香典っていくら?」「靴ってこれでいい?」ドタバタとあれやこれやネットで調べたり母に電話して聞いてみたりして、ほんまにこれでいいんやろか?って不安に思いながら参列しています。
今回は、株式会社セレ・ナスの枚方飛翔殿に伺って、今まで気になっていたことや不安に思っていたことをいろいろ聞いてきました
が、聞きたいことがたくさんありすぎて1つの記事では紹介しきれなくなってしまったので、今回は読み物シリーズとして2回に分けてご紹介します。
という内容でまとめてみました。ぜひ参考にしていただければと思います。
住所は枚方市養父(やぶ)東町。牧野高校のすぐ横です。
こっち方面をずっと行くと旧1号線です。サンディやセリア、星乃珈琲などがすぐ近くにあります。
こっち方面は招提・長尾方面。ずっと行くと国道1号線に出ます。
それでは中に入っていきます。白を基調とした清潔感のあるエントランス。
左側は「紫苑(しえん)」という式場。
その奥の茶色い扉が「瑞鳥(ずいちょう)」という式場。(25名様収容)
近年増えている家族葬の式場です。こちらは次回の記事で詳しくご紹介します
エレベーターや車いす用のお手洗いも完備で足が不自由な方も安心して参列できます。
大きめのコインロッカーや電話もあって遠方からお越しの方にも安心。喫煙スペースもあります。
それでは、早速お話を伺っていきたいと思います。
今回お話を伺うのは「1級葬祭ディレクター」の津熊さんですよろしくお願いします。(今回は残念ながら写真NGだったのですが、さわやかな笑顔が素敵な気さくなお兄さんです)
○「葬儀」と「告別式」の違いはなんですか?
「葬儀」は僧侶の方が中心となって進行される儀式的な部分です。読経や引導なども葬儀に行われます。その後、参列者や知人の方などが故人とお別れをするのが「告別式」です。昔は「葬列」といって墓地・火葬場まで列を作って弔い・送っていたようですが、近代化に伴って葬列が廃止されて現代の告別式となったようです。したがって今日の「葬儀」は「葬儀と告別式が合体したもの」です。
○「お通夜」と「葬儀」はどちらに出るのが正しいですか?
しいていえば、葬儀だと思いますが、都合がつくほうで良いと思います。
〜身だしなみ編〜
○葬儀での服装のマナー・傾向を教えてください。
平服でも良いとされていますが、現代のマナーでは略礼服で参列される方がほとんどです。どうしても平服でという場合は先方に失礼にならない範囲の平服であるなら良いと思われます。
女性の装飾品については、アクセサリー類はゴールド色などの華美なアクセサリーは避け、真珠のネックレスを着用されるなら1連のものが望ましいです。
○靴の選び方を教えてください。
女性は高いヒールのものは避け、光沢のあるエナメル等の材質のものは避けたほうがよいでしょう。また、サンダル調のデザインで露出が多いものもふさわしくありません。男性も金具がついてないシンプルな靴を選びましょう。靴先も極端に尖っているものは避けたほうが無難です。
○数珠(じゅず)の選び方のマナーについて教えてください。
数珠は合掌の際に必要となりますので用意します。急な駆けつけ等で用意できない場合は葬儀会館で販売・貸出をしている所も多いので問い合わせてみるのも良いでしょう。
数珠の選び方については、宗派共通で使用できるものと宗派別のものがあります。ほとんどの方は宗派共通で使用できるものを使われています。
色や質に関しては特に取り決めがありませんので、お好みで選ばれても大丈夫です。
○赤ちゃん・小さい子どもの黒の服装はなかなかありませんが、用意できない場合はどの程度まで許されますか。
キャラクターものや派手な柄物を避け、グレーやベージュなどの抑えた色のものなら問題ありません。
〜振る舞い編〜
○お悔やみのことばの掛け方、タイミングについて教えてください。
遺族は悲しみの中にありますのでお悔みは申し伝えるべきですが、簡潔に気持ちを込めてお伝えするのが良いでしょう。通夜・葬儀には様々な方が参列されており、各方面への挨拶や対応等で遺族は忙しい場合もありますので状況に応じてお伝えするべきでしょう。
○お焼香の回数の宗派ごとの違い、マナー・傾向を教えてください。
焼香の回数は宗派によってある程度定められています。(1回としているところもあれば、1~3回など)また、よく皆様がされる香をつまんで額にかかげる作法がありますが額にかかげる作法も宗派によっては用いない場合もあります。
したがって、ご自身の宗派の作法か参列先の宗派の作法かどちらかでされるのが良いでしょう。
○不祝儀袋の選び方・表書きの使い分けを教えてください。
不祝儀袋は原則では「白黒の結びきりの水引」のものを用います。
表書きは、以下を参考にしてください。
・通夜・葬儀:「御霊前」(浄土真宗除く)※浄土真宗では「御佛(仏)前」
・満中陰(四十九日)以降:「御佛(仏)前」
・キリスト教:「お花料」
・神式:「御玉串料」
しかし、必ずしも参列先の宗派が理解できるとは限りませんので、「御香典」などの中立的な表書きが無難かもしれません。
○お香典の相場(家族・友だち・親戚など)傾向を教えて下さい。
金額の参考までになりますが、下記の金額程度が一般的な目安でしょう。
・近隣の人:3,000円
・一般の会葬者の方:5,000円
・親族:10,000円~30,000円
・家族:30,000円~100,000円
○遠くで参列できない葬儀のとき、代理人が行くことは可能ですか?
親族であるなら、参列される場合もあります。例えば、ご両親が高齢・足が悪いなどで息子さんがこられるなどです。一般の方であるならば参列は難しいと思いますので、弔電(→電報:wikipedia)をうつのがよいでしょう。
○妊娠中に参列することはよくないことですか?(一説では、やむを得ず妊娠中で参列する場合はおなかに手鏡を逆さにして入れておく習慣がある?と聞いたことがあります。)
妊娠中に参列される方もいますが、ご自身の体調をよく考えられたほうが良いと思います。人がたくさん集まる場所ですし、普段とは違うお線香の匂いなどもありますよね。体調がすぐれなくなった場合に対応しにくい場合など(医療機関が周りにない・土地勘がない等)は妊娠中なので参列を控える旨を伝えればご理解して頂けるのではないでしょうか。
あなたの体調が大切ですので、無理のない範囲で。欠席する際は電報などでお悔みをお伝えすることもできます。
○弔電のマナーについて(いつ・どこで出せばいいか・文面の例・金額の目安・気をつけることなど)教えてください。
葬儀会館を宛先にして出すことが多いです。宛先を「故人宛」にしている方をお見かけしますが、正しくは「喪主宛」かもしくは、「該当の親族宛」です。弔電披露は葬儀の日にすることが多いので葬儀開式までに間に合うよう手配しましょう。(弔電の披露は式進行の都合上、数に限りがありますので自分の弔電が必ずしも読み上げ披露されるとは限りませんが、先方に弔意は伝わります。)
○家族葬ということで、親友の葬儀の案内が来ない場合、何かできることはありますか?
「案内が来ない家族葬」ということなので、親族ではない方の会葬を辞退されているケースの家族葬で遺族・親族のみで執り行われるのかもしれません。
お気持ちを表すために電報・供物は受け付けてもらえるか葬儀会館に問い合わせてみるのもよいでしょう。会葬を辞退している場合、葬儀が終わってから改めて訪問するほうが良いかもしれません。
○供花(お供えするお花)はどのように手配し、どのような場合におくるものですか。その他、気をつけることがあれば教えてください。
供花(お供えするお花)は葬儀会館で受付をしていることがほとんどです。送りたいお気持ちがある人にお送りするべきだと思います。供花は全体のバランスを見ながら遺族側で並び順を決定します。
セレ・ナスさんでも式場で受付をされています。(※クリックで拡大)
○その他、枚方特有の風習や気をつけた方がよいことはありますか?
葬儀はそれぞれの地方の慣習やしきたりが色々とあります。
例えば、東北地方の一部などでは先にご遺体をお骨にしてから葬儀をするなど、こちらとまったく逆だったりします。なので、葬儀に参列する際は自分の知っている知識や慣習と違う場合もあり、地域色があるということを念頭においておけば良いと思います。
津熊さん、とてもわかりやすく教えてくださってありがとうございました
気になっていたことがとてもよくわかりました。家族が健康でいるうちはあまり意識しないことですが、誰にでも関係することですのでやっぱり人として知っておきたいことですよね。ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
宗教や地域性の違いがあるので一概に言えないこともあり、今回ご紹介できなかったこともありますが、セレ・ナスさんでは普段から個別に相談を受けていただくこともできますし、定期的に相談会を開催されますので気になることがありましたらぜひお問い合わせください
また、セレ・ナスさんで作られているこのパンフレットはとても詳しくわかりやすく葬儀についてのあれこれがまとめられていましたおさや@ひらつーも今後のために手元に持っておきたいなと思いました
次回は「自分の葬儀・親族の葬儀について」の質問を伺っていきます!津熊さん、次回もよろしくお願いします。
メモリアルホール枚方飛翔殿