暖冬って言ったり、寒波だって言ったり…
この冬も、例年通りの冬ではなさそうですね
そんな中、わたしのお肌だけは例年通り、かっさかさです
(ひらつーレディースに助けてもらいたい)
そんな乾燥肌のほんちゃん@ひらつーがお送りするシリーズ企画。
「津田サイエンスヒルズ見せて!」
(シリーズ概要はこの記事をチェック!)
(過去の「津田サイエンスヒルズ見せて!」シリーズはこちらから)
20を超える企業・施設が集う場所、「津田サイエンスヒルズ」。
そこには果たしてどんな技術やお仕事があるのか…?
第10回目は、番外編!
今回は、企業ではなく、こちら!
「大阪府立 北大阪高等職業技術専門校」さーん!!
サイエンスヒルズ内での場所は、この辺りになります。
一番奥のあたり、森下仁丹さんのすぐ隣にあります。
「恵まれた立地環境を最大限に活かし、地域の企業、大学と連携し、ものづくり(機械系、制御系)や建築の分野において最先端の訓練を行い、企業のニーズに対応した技術者を育成していきます。」
と書いてあります。
最先端の訓練のあと、どんな技術者が育つんでしょうか。
そして、一体どんな学校なのか…知らない事だらけ!
今回も、いろいろ知らないことが聞けそうな気がします。
では、いってきますーっ! !
1:初心者でも1年で大丈夫…「ぎせんこう」とは?
2:企業も使える“ぎせんこう”!!
3:何と、見学説明会はまだあるよ! 〜まとめ〜
今回お話を伺ったのは、上手さん(訓練課長)です。
ほんだ
ここはどんな学校なのですか?
上手さん
この「北大阪高等職業技術専門校」は、職業に必要な知識や技能を身につけて就職に役立ててもらうという目的で、大阪府内に5校の高等職業技術専門校と国立の障害者職業能力開発校1校の中の1つです。名前が長いので、「北大阪 ”ぎせんこう”」と呼んでいます。
ほんだ
(パンフレットを見ながら説明していただきます)
上手さん
ここでは、機械系の「ものづくり基盤技術科」「ものづくり加工技術科」、制御系の「産業ロボットシステム科」「組込みシステム科」、建築系の「建築設計科」「住宅設備科」「インテリア木工科」、それに知的障害をお持ちの方に向けた「ワークトレーニング科」という8つの科目を用意してあります。
ほんだ
こちらは組込みシステム科。家電などに使われているマイコンを制御するプログラムなどについての技能を学びます。
こんな具合で、配線から学んでいきます。
最終的には二足歩行ロボットの制御などもするんですよ。
ほんだ
おぉ、これはレゴ社のマインドストームですね!欧米では教育プログラムとしても使用されているものですが、これを本格的に動かすのですね。
上手さん
次は、産業ロボットシステム科に行きますね。ここでは工場などで使われる産業用ロボットや自動制御ラインのエンジニアを育てています。
初歩的な原理やしくみから、細かい技術までみっちり教えます。ここで習うことを組み合わせると、こんなものも動かせるようになりますよ。
(どーん)
ほんだ
これは…まさか、ミニの自動制御ラインではないですか!?
上手さん
パーツが流れていって、センサーが反応して一つ一つ受け取られて…。
(流れを追いかけます)
ほんだ
これはずーっと見ていられますね(笑)しかし、これが1年で作れるようになるんですか?
上手さん
初心者の方でも、1年でここまできますよ。制御するだけでなく、例えばエラーが起きたり不良品が発生したときには、その原因や対策についてもきっちり考える習慣を身につけてもらいます。
ほんだ
へー!そして、次はどの科でしょう?
上手さん
次は建築系、建築設計科です。ここでは建築物の設計図をCADというソフトを使って書くところから学ぶのですが、一つ一つの机に指導員の手元を写すモニターを配置しています。
(後ろから見学させていただきました)
ほんだ
これだと後ろの席の人でも見にくい!なんてことはないですね。
上手さん
そして、次が住宅設備科。こちらは住宅などの水回りですね。トイレとか台所とかの配管などを設備する技能を学びます。実技ではちゃんと床下の配管が見られるような、住宅の実寸模型があるんですよ。
(のぞくほんだ)
ほんだ
おぉー、こんな床下を覗くことは滅多にないですよね。しっかりリアルなものを使って訓練することができるんですね!
上手さん
全部の授業のうち、約4割が座学であとは実技です。やはり知識と技能両方が必要となります。
(いろいろな配管を確認するためのスペース)
ほんだ
いやー、大きなスペースにいろいろな環境が整えられていて…充実した設備ですね!
上手さん
出来るだけいい環境で、技能を習得してもらえるように整えられています。そしてお次が、インテリア木工科です。
(木、木、木ーっ!)
ほんだ
とても木材のいい香りがします!ここではどんなことを?
上手さん
(こちら木工作業のスペース)
ほんだ
へー!わぁ、木工作業の方はなんだか図工室みたいで懐かしいですね。…でも作っているもののレベルは高そう!
上手さん
作るだけでなく、「かんな」や「のみ」などといった道具のメンテナンスも学びます。本当に一から必要な技術を習得できるんですよ。
ほんだ
実際に職業とするときには重要ですものね。大事なことですよね!
上手さん
(いろいろな機械が並びます)
ほんだ
それぞれがバラバラでなく、全部習うのですか?
上手さん
マルチな技術を習得できるのが、この科の特徴です。できることが複数あるというのは、企業側からしてもメリットですからね。
(まだまだ並ぶ機械たち)
上手さん
もう一つの機械系であるものづくり加工技術科は、溶接などは行わないですが、精度の高い微細加工ができるようになるというスペシャリストを育てます。精度は数ミクロンというもの。
ほんだ
それも未経験から習得できるんですか?
(精密な作業ができる大型の機械も)
上手さん
そうです、未経験の状態から習得していきます。そして最後がワークトレーニング科。こちらも充実した設備の元で訓練が受けられます。
(PCもばっちり人数分完備しています)
ほんだ
いやはや、すごい恵まれた環境が用意されているんですね。
ほんだ
しかし、建物がまだ新しくてきれいですねー。ドアの色もパステルカラーでかわいいですし、“職業訓練”というイメージが変わりました。ここは出来てから何年なんですか?
(とてもきれいな建物)
上手さん
当初は開校から間がないためか、認知度が上がりませんでしたが、職員が一丸となって駅前で訓練生勧誘活動を展開した結果、入校率も飛躍的に上がってきましたが、まだ、100%には達していません。
ほんだ
上手さん
そうでしょ?できるだけ早く100%に持っていきたい。ちなみに就職率は限りなく100%近い(昨年度は97.1%)なんですけどね。就職については津田サイエンスヒルズを始めとした枚方市内の企業団地とのつながりもあり、近隣への就職も増えています。
(話は進みます)
ほんだ
ここで得ることができる技術もしっかりしているので、就職の際のミスマッチも少なそうですね。
上手さん
そうですね、卒業生が今度は採用側で訪れてくれることもあるんです。当校の環境を知っているので生徒も相談しやすいのがいいですね。あ、そうそう。当校は就職したい人だけでなく、企業側が使うこともできる場所なんですよ。
ほんだ
企業が使う、ですか?
(窓の向こうは京都まで一望できる景色でした)
上手さん
そうなんです。「テクノ講座」といって、職業に就いている人が新しい知識や高度な技術の習得を行う支援のために行っている短期講座です。企業での研修や個人のスキルアップとして受講もできるんです。
ほんだ
それは企業からしたらとてもお得ですよね。いろいろメニューがあったりするんですか?
上手さん
そうですね、詳しくはwebページを見ていただくかお問い合わせいただければと思います。また、「人材開発センター」としてこの“ぎせんこう”の設備をお貸しすることもできるんです。使用料金は無料で(電気代や暖房費)のみお支払いいただく形になります。
(この部屋も使用することが可能だそう)
ほんだ
えー!使用料ゼロ。これもお問い合わせすればいいんですね。興味のある企業さんは、webページにてチェックした方がいいかもしれませんね。
ほんだ
今の自分に、何か自信をつけたかったり転職をしようと思っていたり、今まさに職を探されている人にとって、この“ぎせんこう”はいろいろな力を与えてくれるような場所だと思うのですが、入校するにはどうすれば?
上手さん
平成28年4月に入校を検討されている方を対象とした見学説明会を開催しています。4月入校なのは8つある科目のうち「ものづくり基盤技術科」「建築設計科」「住宅設備科」「インテリア木工科」です。もし参加したいという方がおられましたら、ぜひ足を運んでいただければと思います。
ほんだ
上手さん
ほんだ
いやはや、施設を見せていただいて「職業訓練」のイメージはがらっと変わりました。というか、この環境は生かさないともったいないですね!今日はお忙しい中、いろいろとお話をお聞かせいただきありがとうございました!!
(夕暮れの“ぎせんこう”をバックに撮影!)
とても新しい北大阪 ”ぎせんこう”。見学をすすめると、それぞれの科目で身につけてほしい技術がとてもはっきりしていて、さらに教える体制がとても手厚く整っていることをひしひしと感じました。仕事で自分を生かすため、もし何か身につけたい…と思っている人は、一度足を運んでみるといいのでは、と思いました。日本のものづくりを支える技術が、こうした支えがあって未来へと繋がっていくのかと思うと、感慨深いものがありました。“ぎせんこう”、しっかり覚えておこうと思います。
※※もう一度お知らせ!※※
北大阪“ぎせんこう”、見学説明会のチャンスはまだあります!!
残るチャンスは、2月に2回と3月に1回。
気になる方は、ぜひ津田サイエンスヒルズの“ぎせんこう”まで!!!!
◆関連リンク
・津田サイエンスヒルズ
・大阪府立 北大阪高等職業技術専門校