ひらつーが運営するコワーキングスペース「ひらば」広報担当のデンチュウ@ひらつーがひらば利用者のみなさんがどんなお仕事をしているのか、どんな風にひらばを使っているのか、インタビュー形式でいろいろとお話を聴いていきます!
枚・かた男(枚方つーしん所属の演歌歌手)の付き人・・・?
詳しくは後半にてお伝えします!
− ではまず今どんなお仕事をされているかを含めて、自己紹介をお願いします。
「独立前は不動産会社で働いていました。今年の8月に独立し、現在は不動産関係の相談業務をしつつ、不動産業と老人ホームの紹介業を組み合わせた新しい事業の立ち上げに向けて準備を進めています。」
− 高齢者住宅の紹介業をお仕事とされる上で、必要な資格はありますか?
「僕は、高齢者住宅の紹介業は大きく捉えると不動産のひとつだと考えています。しかし、今は不動産業の仕事をする上で必要とされる『宅地建物取引士』などの資格や宅地建物取引業免許の取得は求められていません。」
− 現段階では資格や建物業免許に関する制度が整っていないということでしょうか?
「そうですね。そういった不動産関係の資格やスキルがあった方が、より正しいご紹介ができるのではと考えています。不動産と高齢者住宅の紹介業は一見何のつながりもないことのように思われるかもしれませんが、実は深い部分で密接な関係があるんですよ。」
「例えば、今枚方市内をはじめとする地域で一人暮らしをされている高齢者の方ってすごく多いですよね。そういった一人暮らしの高齢者の方が老人ホームなどの高齢者住宅に入居することになった時、同時にある問題が生まれることになるのですが、デンチュウさんその問題ってなんだと思いますか?」
− う〜ん。それまで住んでいたお家をどうするか?でしょうか。
「そうなんです!老人ホームに入った後、今までおじいちゃん・おばあちゃんが住んでいた家が次の日から空き家になってしまうんです。
そこが持ち家の場合、売却してしまうのか、それとも思い出がある大切な家だから残しておくのか。残しておきたいのなら、そのまま一戸建ての家として貸家にするか、更地にして駐車場として運用するのか。この空き家をどうしていくかという問題はずっとついてきますよね。」
「だからこそ、ご本人やご家族の意向をきちんと取り入れて、その後の土地建物の活用について大切に考えたい。
全国的に社会問題となってきている空き家の問題は、ここ枚方でも例外ではありません。空き家を空き家のままにするのではなく、賃貸や売却によって土地を活用することで、生まれたお金をおじいちゃん・おばあちゃんの生活費にあてていくこともできます。また、空き家や土地の問題は相続とも密接に関連しているので、今後しっかりとした相談業務の窓口が必要になってくると思います。」
− 現段階では、高齢者住宅の紹介や土地 / 建物の活用、相続に関する相談をトータルで受け入れてくれる窓口は少ないのでしょうか?
「まだ少ないと思いますね。もちろんこれから色んなやり方や制度が出てくるとは思うんですけれど、小さいながらもこうした新しい仕組みを発信することで、ユーザーにとってひとつの選択肢になってくれれば幸いですね。」
(かっこつけてると思われるかもしれへんけど・・・。)
「不動産や相続のことって、生活に密着しているわりに、とても複雑でわかりにくいんです。わかりにくいことをわかりにくいままにしてほしくないんです。不動産業の「わかりにくさ」を経験した人間として、少しずつでも必要な仕組みを作っていきたい。
これが、前職の経験を活かした二つの事業を組み合わせて独立しようと思ったきっかけです。」
「もちろん高齢者住宅の紹介をしていく上で、介護を専門とされている方々のサポートは不可欠です。しかし不動産の目線でサポートできる窓口がないと、このままではどんどん空き家は増えていくし相続に関するトラブルに対処することはできない。
これは近いうちにえらいことになってしまうぞーと感じていて。だからこそ早いうちからご本人さんや家族の方とお会いできる機会をつくってしっかり話をして、今後のことを少しずつみんなで一緒に考えていきたい。」
「高齢者住宅の入居を決めること、土地を売ること、売らないこと、残して活用すること。そのご家族が最終的に選ぶ結果はどんな形でもいいんです。ただ、ほったらかしにはしないこと。僕の高齢者住宅の紹介窓口がご本人やご家族にとって、お住まいや家族の将来に向き合うひとつのきっかけになればと思っています。」
− 今の仕事はいつから準備をしましたか?
「高齢者住宅の紹介業に関わりたいと思ったのは1年前ですね。具体的な準備は今年の夏に退職してからのスタートでした。だからもうバッタバタ。」
− ひらばの利用きっかけを教えてください。
「前の会社の関係で、ひらつーメンバーの方とは何度かお会いしたことがありました。ひらつーの記事を読んでいたので、独立前からひらばの存在は知っていました。」
(ひらばコワーキングスペース)
「実際ひらばがどんな場所なのか興味があったので、実は以前ひらばで開催された人狼大会にも二回ほど参加しています。あれは、僕自身がまだ独立に対してモヤモヤしている時期だったかな〜。人狼そこそこにひらばのことをおさや@ひらつーさんに質問しまくっていました(笑)。」
「ひらばに初めて来た日、『ああ、今日は来て良かった』って思いましたよ。あたたかい場所ですね。何といっても、皆さんの心の敷居が低い。まさに、自分の家や学生寮に帰ってきた感じです。
一人で仕事を始めるって、ものすごく寂しいんですよ。でもね、ひらばは『ただいま〜』って言ったら必ず誰かが『おかえりなさい〜』って返してくれる。」
「コワーキングスペースってパーテーションで区切られていて、あくまでオフィスってイメージが強かったんだけど、ここは全然違う。
僕は、ひらつーさんの事務所のある5階のシェアオフィスにも出入りしているから、ひらつーメンバーとも関係が近いんです。余談ですけど、初めて5階のオフィスに入った時に、ひらつー事務所の原田社長の席の横にコスプレの衣装が飾られていたのには、驚きましたね!あれはイベント用のコスプレ衣装で、決して原田さんの趣味な訳ではないと聞いてホッとしました(笑)
ひらつーメンバーやひらば会員同士の関係は決して過剰にベタベタしているわけじゃない。個人を尊重しながら、アットホームなんです。」
「ひらば会員であることを、僕は勝手にひらつーさんの居候って言っています(笑)!そうそうこの間、枚・かた男に、『僕にかた男先生の付き人っていう名刺を作らせてください!』って持ち込んでみたんですよ。」
「そう、付き人!(笑)僕がこれから高齢者施設をはじめとするたくさんの人と繋がっていくとき、『高齢者施設の紹介をやってる細川です。ひらつーさんってご存知ですか?実は枚・かた男先生の付き人もやってるんですけど・・』って。
そこで枚・かた男付き人バージョンの名刺を出したら、盛り上がるしそこからいろんな話題やつながりが広がって面白いんじゃないかと思うんです。」
(『枚・かた男の付き人、細川です!』)
「相手側の気持ちがぐっと柔らぐと思うし、これを機会に高齢者施設のイベントなんかで枚・かた男のライブができたら施設の人や利用者の方にも喜んでもらえて、その上枚・かた男のPRにもなるはず(笑)。
掴みとしてはすごく面白いし、みんなが喜んでくれるつながりができてWin-Winな関係になれるんじゃないかと思っています。ひらつーさんの力も借りながら、枚方の皆さんにとってクスッと笑ってもらえるきっかけを作りたいですね。
『枚方』という共通の話題で地域の人と人がつながって、面白くてちょっぴりふざけたところから僕を知ってもらって、僕もひらつーさんに面白い情報を返信していきたい。
不動産の仕事を通じて経験を積んできたので、不動産分野でもひらつーさんのサポートができればと思っていますよ。」
(枚・かた男の話題で盛り上がっていると、取材を終えたカトゥー@ひらつーがひらばに。)
『おお、カトゥー!おかえり。今ちょうど枚・かた男先生のハナシをな・・』
(カトゥー@ひらつー『細川さん、僕と枚・かた男は別人です!(笑)』)
− ひらばの「ここを改善して欲しい!」といったポイントがあれば教えてください。
「ひらば発のイベントをもっと活発にしていけたらいいですね。コワーキングスペースにもまだまだキャパがあるので、定期的にイベントを開催して実際にひらばを利用している会員の人たちに話を聞ける機会を増やしたり・・・仕事において人の魅力ってやっぱりすごく大事だと思うんです。」
「不動産業でも、建物の日当たり・風向きはもちろん、隣近所にどんな人がいるのかっていうのはものすごい大事なんです。
僕はご紹介した不動産物件を気に入ってくれた方には必ず、『できれば朝と夕方、晩の様子を見に行ってください。』と伝えます。朝のゴミ出し、夕方のご近所さんの井戸端会議、子どもの笑い声・・一日を通して変わる環境の素顔をしっかり見て欲しい。
ひらばの可能性を広げるうえでも、いろんなひらばの日常を興味がある人に見てもらっていくことが大事かもしれません。納得して選んでほしいから、選ぶための交流の場や機会があるといいですね。シェアハウスが都市部で流行っているのも同じ仕組みです。運営している会社さんが工夫しているのは、実際暮らす人たちのリアルな日常を発信することなんですよ〜。」
− これから、独立したい!ひらばを利用してみたいと考えている方にメッセージをお願いします。
「ぜひ、一度ひらばを見にきてください。見にきてもらうために、僕もひらばの魅力を伝えることができるようにひらつーメンバーと考えて行きたいと思います!」
− フリーランスで仕事をされている方の一日が気になります。細川さんの一日のスケジュールを教えてください!
「結構朝早くからひらばに来ています。ひらつーメンバーよりも先に来て鍵を開けて窓を開けて、軽く体操なんかしたりして。すっかり居候です(笑)。
今は、事務処理をして、不動産関係の相談を続けながら新しい事業の準備をしている段階です。ついこの間ウェブサイトができたんですよ。同じくひらば会員の岡ちゃん(『WEBDAデザイン』の岡田さん)に作ってもらいました。さらに、パンフレットはひらば会員のおサルさん(『おサルの休日』の井筒さん)に作ってもらったよ!」
「今後は、ひとつひとつの施設を訪問し、施設情報や写真、責任者の方の生の声など『本当のことを伝える』にこだわったホームページを作っていきたい。
お客さんによって、求めるニーズが違うのでひとりひとりに合わせた提案ができるようにしたいですね。僕の事務所の法人としての名前は『ウェルカムホーム』と言います。英語で『おかえりなさい』っていう意味なんですよ。」
(『welもcomeも、homeもいい言葉やろ〜?(笑)』と細川さん。)
− 就職活動に対する不安、働くってどういうことだろうとイメージできない学生も多いと思います。最後に、「細川さんにとっての仕事とは!」を教えてください!
「自分が生きて家族を食べさせていく、仕事を通じて人や社会と関わっていくことかな。どんな仕事を選ぶのかは、選択の自由があります。だから、どうか『これしかできない』、『これはできない』っていう発想は持たないでほしい。
僕も、自分が一体何をしたいのかわからない時期をすごしたこともありました。でも『これはできない』なんてことは実はほとんどなくて。やればできる。なんでもやればできんねんで〜。
つまずいたり、失敗することにとらわれず、どうか希望をもって挑戦してほしいです!」
− 細川さん、素敵なお話をありがとうございました!
前職の経験から、不動産業と高齢者住宅の紹介業を組み合わせた新しい事業を準備を進めている細川さん。地域の人、ひらば、そしてひらつーメンバー!みんながWin-Winな繋がりを持てることを第一に考える細川さんのあたたかくユーモア溢れる人柄が伝わってきました。素敵なお話をありがとうございました!
▽細川さんへのお問い合わせはこちら
・京阪老人ホーム紹介センター
・ウェルカムホーム(ホームページ)
・072-396-9071(電話番号)
・050−3737−9021(FAX)