今回はワイン持って
長尾のまちブラしてまっせ!
枚方在住のワインプロデューサーの大西タカユキさんとひらつーでは割と酒好きのおさや@ひらつーが一緒に、市内の駅ごとにまちブラしてまちに合うワインを考えるという企画。
再びJR長尾駅をまちブラ中!
前回は田んぼでワインを開けて、ごきげんに長尾をぶらぶら中。
▼長尾ワインに選ばれた『ENTRE SUELOS TEMPRANILLO RED WINE 2013』
「エントゥレスエロ テンプラニーリョ」のデータ
・産地:スペイン・ カスティーリャ イ レオン
・ワイナリー名:ボデガス トリデンテ
・種別:赤ワイン・パワフルなフルボディ
・度数:14度
・ブドウ品種:テンプラニーリョ
・容量:750ml
・味わい:辛口
▽▽それでは続きをどうぞ〜!
大西さん:このワイン、めっちゃ上げ底やねん。
おさや:え、上げ底ってなんですか?
大西さん:このワインは濃いから、置いてると渋み成分がだんだん沈殿していくねん。
だから、濃いワイン・高級ワインは沈殿する場所をつくるために上げ底にしてることが多いんやでー。
おさや:そのへこみに沈殿物が溜まるって言うことですか?
大西さん:そうそう!まぁ実際は多くの場合はセラーで横に倒して保存されることが多いから底になった部分に溜まるねんけど、熟成させて飲むワインはこうなってることが多いと思ってOK。
だから、ボジョレーヌーヴォーとか、出来てすぐ飲むワインは底が平(たいら)になってるんやで。
おさや:そうなんですね!いろいろあるのは気付いてましたが、何となく流していました
− 左に「多田製茶」・右に新しくオープンしたフレストが見えてきました。
おぉぉ〜、フレストめちゃ出来てる!
大西さん:同じ茶色ーーー!!
おさや:大西さん、警備員さんにめっちゃ見られてます(笑)
− そして多田製茶に到着!
(茶通仙 多田製茶お店みせて!)
大西さん:ここな、実はずっと行ってみたかってん!
おさや:はい!私も楽しみにしていました♪取材交渉してきます!
(行き当たりばったり企画なのでアポなしでお邪魔しますが、無事OKもらいました!)
− 店内。
− 茶器もいろいろあります。茶香炉も。
− 実は大西さんはワインだけではなく茶道も趣味。
(あ、ワインは仕事ですね!)
おさや:うぉぉぉ、めっちゃ面白そうですね。参加してみたいです〜!
大西さん:ワインとお茶って「おもてなし」っていう点で共通してるから、ものは違えど考え方が似ているところがあって面白いねんな〜。
大西さん:ステキな抹茶茶碗やな〜!
おさや:ちなみに茶器はいくつくらい持ってはるんですか?
大西さん:4つくらいかな。
あそうそう。今、実はプロの陶芸職人さんとワイン用の陶器のグラスを作ってるんよ。
抹茶も点てられて、ワインも飲めるしっていう便利もの!
香りがこもるようなやつね。
意外と無いのよ〜。だから自分で作ろうと思って。
大西さん:まだ見せられへんけど!
おさや:見られへんのかー!笑
それにしても、「無いから自分で作る」に行き着くところがさすがです。笑
大西さん:とことん追求して作ってるから、何回も陶芸家さんに作り直ししてもらってんねん(笑)
でも中途半端にやってたら誰のためにもならへんからな〜。
そう言うものを作っていきたいねんな。
おさや:なるほど〜〜それで飲んでみたい…
▼どうやったら参加できるの?と気になる方はこちら!
− 店内の様子。
大西さん:ふむふむ。めっちゃいろいろあるやん!楽しい!
大西さん:『真の高級抹茶』なんていうのもある(笑)
ランクがいろいろあるねんな〜。
一概には言えへんけど、お茶とワインって似てて、安いのは青っぽいし、高級になるとだんだん丸くなっていく。そこが両方やっててすごい面白いところやねんな〜。
大西さん:お〜、珍しい!!干菓子もある!!
おさや:お抹茶と一緒にいただくやつですね。かわいいですね!!
大西さん:ではそろそろスイーツ選びますか!うまっそーー!!
おさや:何が合いますかね〜?
大西さん:濃いのが合うんちゃうかな〜。
(スタッフさんにおすすめを教えてもらいました)
スタッフさん:うちのお菓子は一般的な抹茶菓子に使われる加工用抹茶じゃなくて、お茶会で使われるような高級抹茶を原料に使っているんですよ。
だからたっぷり抹茶を使ってても後味はくどくなくさっぱりしていて、心地よい香りが長くとどまるのが大きな特徴なんです。
ちなみに、この抹茶は光に弱いので、ロールケーキはピッタリふたをしてあるんです。。光に当てていると、紫外線で茶色く変色しちゃうんですよ。
▽大西さんが選んだのはこちら!
ほうじ茶(左)と抹茶(右)のパウンドケーキ
うまそうやーーーー!!!!
大西さん:濃い赤と鮮やかな緑。色合うな〜。
おさや:色合いが鮮やかでいい感じです!
でもスペイン産のワインと日本のスイーツでなかなか不思議な光景ですね〜笑
大西さん:あ、でも最後はお抹茶で組み合わせようや!
おさや:わ〜いいっすねー!!ワインとお抹茶どっちが合うのか!?
ぜひ試してみましょう!
− するとそこへ、多田製茶の社長さんが登場!
大西さん&おさや:あ、こんにちは!!!おじゃましております!!
大西さん:・・というわけで、やってみないと分からないんですが抹茶って結構ワインと合うと思うんですよね。
社長さん:自分で言うのもなんですがうちの抹茶は素材がよく、スイーツにも思いっきり贅沢に抹茶を使ってるのできっと美味しく食べていただけると思いますよ。
▽そのあと、お茶に関するなかなか知ることができない知識をいろいろ教えていただいたので、印象に残ったお話をいくつかをピックアップしてご紹介します!
お茶の保存方法で最大の敵は「酸化」。空気に触れないように、温度差、特に水気に気をつけて保存してください。冷蔵庫の出し入れを3回するだけで、気温差による結露で湿っけてしまい相当変質してしまいます。
冷蔵庫に入れるなら密封して5,6時間置いて、室温に戻してから開封する。それが出来ないなら、冷蔵庫保存はNG!
とっておきのお茶は冷蔵庫で長いこと眠ってた、古いものではないですか?
それを考えると実は普段飲みのお茶の方が美味しかったりするかも・・・?
見落としがちで要注意です!
お茶はお茶のプロ同士が欠点を挙げて安く買うと言う風習があるからか、ポジティブな表現が少ないんだそうです。例えば「葉傷み臭(はいたみしゅう)」とか。
社長さん:だからワインの人たちが表現豊かなのがうらやましいです。これからお茶も加点法に変えていって、ポジティブな表現をして行きたいと思っているんです。
大西さん:確かに、そうかも知れません。ワインって花なんか入ってないのに花の香りとか、柑橘系の香りがとか分かりやすく幅広い表現方法をしますよね!
理由としてはソムリエが一般人に分かりやすいように説明する文化があるので、マイナス表現が出来ない環境が多いからかも知れませんね〜。
おさや:なるほど〜!そう言う背景があるんですね。面白い!
いつか取材に行ってみたい。
気になる方はこちらでご確認ください!
◆多田製茶Facebookページ
大西さん:じゃあ、そろそろ食べる?笑
おさや:はい!ワインとスイーツを目の前にお預け状態でした(笑)
大西さん:じゃあまずはおそらく一番合うであろうチーズケーキから!
大西さん:お〜。最強な組み合わせやな。予想以上にめっちゃ合うで!
抹茶チーズケーキはチーズが入ってるから合うっていうのと、「渋み成分」がどっちにもあってバラバラな要素ではないから合うっていうところかな!
大西さん:いや〜、上からかけたいくらい合う!
不思議やけど、スイーツと一緒に食べるとワインが甘く感じるわ〜。
・黒豆はなるほどこの味は合う!という感じ。両方ポリフェノールが入ってて似てる成分があるからか、ホンマに合う!
・抹茶は意外性があるけど日本の風味がまさかのスペインのワインに合うっていう、面白い組み合わせになってる!
・ほうじ茶は香りが分かりやすい。あとからほうじ茶の余韻がすごい感じられて、ワインと組み合わせたらよりおいしいっす!
パウンドケーキとチーズケーキは合ったけど、ロールケーキはこのワインと一緒に食べるとなぜか青っぽいというか、野菜っぽく感じるな・・・
おさや:あ〜、確かに言われてみれば…素人の感想ですがあんまり合わないような…。
単体だとそれぞれめっちゃ美味しいから、余計に不思議!
大西さん:そうそう、実際にやってみないと分からへんからこそ、より高め合う組み合わせ=マリアージュってやっぱりおもしろいわ〜!
今日はたまたまここに来て、このスイーツを頼んでめっちゃいい食べ合わせやったって奇跡!
スタッフさん:そういえば、この前もひらつー見て高槻からぜんざい食べにきはった人がいてましたよ。
おさや:それは嬉しいです!ぜんざいもおいしそうですね〜・・・
− 一通りワインとのマリアージュを堪能したので、お抹茶を注文!
かんぱーい!
左)抹茶 城の寿 500円(税別)
右)抹茶 松の翠(みどり)400円(税別)
大西さん:ああ、おいし!
ほっとするし、お抹茶とスイーツは文句なしで全部合います!!(笑)
あ〜、すっかり長居してしまった〜〜〜!!
大西さん:長尾満喫したわ〜。楽しかった!!
枚方でお茶&ワインイベントやるときは多田製茶さんとコラボさせてもらおう!
では、次は御殿山駅に行きます!!多分あっち!!
と、いうわけで・・・
長尾ワイン4編、
楽しんでいただけましたか?
パワフルな「土」のワイン!
一緒に食べるなら、ステーキや焼き肉等のソースが濃い料理、抹茶スイーツ、ビターチョコレートなど濃厚な食べ物と一緒に食べると美味しいです。
濃いワインが苦手でもこのワインは結構スッキリ飲めますよ!
このワイン、何だか中毒性があるようでおさやは取材後、何回も無性に飲みたくなる病にかかっています(笑)
気になる方は、ぜひ一度飲んでみてはいかがでしょうか。
次回もお楽しみに!!
◆関連リンク
・大西タカユキOfficial Website(公式サイト)
・大西 タカユキのワイン大楽(だいがく)
・枚方のワインシリーズ関連記事(枚方つーしん)