皆さん、こんにちは!
今回は、鳴く虫を求めてやってきました淀川某所!
普段は気にならないですが、よく耳を澄ましてみると、
確かに何やら虫の声が聞こえます!
申し遅れました、ひらつー読者の皆様はじめまして!
けいたろう@ひらつーと申します。
この度、ご縁があって枚方つーしんで外部ライターの一員として記事を書かせてもらえることになりました。僕、けいたろうって誰なん?っていうのは、自己紹介ページをご覧ください!もしくはけいたろう個人ページをどうぞ!
さて。そんなグルメライターであり、旅行情報ライターもある、けいたろう@ひらつーの第1発目の記事は、当然。
人気テレビ番組『マツコの知らない世界』の「虫の音の世界」の回に出演したことがある、後藤啓さんに一日弟子入りして、鳴く虫の捕り方を教わろう!という企画!
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グルメ記事ちゃうんかい!!
はい!ありがとうございます。
読者の方々から愛のこもったツッコミをもらったような気がします!
そして一人では寂しいので、キリギリスを狙うために同行してもらうメンバーがコチラ。
サトゥル@ひらつー。
ひらつーのロゴワッペン入りのたまゆら作業着にサンバイザー。
なぜかトータルコーディネートがキャディさんっぽい仕上がりになってます。
そしてガーサンボイル@ひらつー。
服装は長袖長ズボンでという指定にしたら、
なぜかコートに丸サングラスという、ステレオタイプな探偵スタイルで登場。
「夜の蝶を捕まえに来ました!」とのこと。
こんな3バカひらつー虫捕り精鋭部隊!
(ヤバめの麦わら+キャディさん+夜の鳴く虫探偵)
さて。改めて、今回私たち3人が一日弟子入りしたのはコチラの人。
「鳴く虫と365日暮らす男」こと後藤啓(ごとうけい)さん。
「TVで見たことある!」という枚方市民の方も多いのではないでしょうか?
こちらの後藤さん。
鳴く虫や飼育道具などの通信販売を行なっている「鳴く虫研究社」という会社の代表なんです。
枚方市在住で、普段から枚方市内で鳴く虫を捕って、鳴く虫の販売を本業にしているとのこと。
全国区の有名人とコネを作りたい!
枚方で鳴く虫が捕れるなら、ぜひ同行したい!というピュアな思いから、
無理を言ってご一緒させていただきました。
「ただし、採取場所の特定をしない」という約束で今回鳴く虫捕りに向かったのは淀川某所。
枚方市民の憩いの場所ですね!
天気予報によると、ロケ当日の7月2日、枚方市の天気は晴れ!
最高気温は34度!絶好の虫捕り日和!
と思ったのですが、よくよく考えると、鳴く虫といえば秋。
夏場もいるんでしょうか?
まずはその辺から聞いてみましょう!
「いま真夏ですが、鳴く虫っているんですか?」
「じつは鳴く虫は一年中捕れるんですよ」
「へぇ!そうなんですか?ちなみにいまは何が狙い目ですか?」
「今だとキリギリスが6月末頃から鳴いてますねぇ。今日はキリギリス狙いです」
まずは、後藤さんから、虫捕りに関するレクチャーを聞こうと思ったところ、
後藤さん、ずんずん進みます。
というか夜の鳴く虫探偵の場合、尾行です。笑
「虫ってどうやって捕るんですか?」
「まずは虫の鳴いている方へ進みます。キリギリスは草の高さ50~70㎝くらいの高さにいるんですけど、見つけたら網を虫の後ろにあてがって」
「あてがって?」
「虫のいる草を前から軽くたたいて、後ろの網の中へジャンプさせる追い込み方法で捕ります」
「へー。そうやって捕るんですね」
ほんの軽いレクチャーを受けたら、後藤さん、さらにズンズン進む。
そして、我々には何も検知できない方向を指さしたかと思うと。
「あそこにいます」
「え?」
「あそこ。ほらそこ!」
「え?え?」
後藤さん曰く、キリギリスは縄張り争いの多い昆虫。
オスが1匹いるとほかのオスのキリギリスやメスがいて、
けっこう集団で見つかるとのこと。
と言われてもサッパリ分かりません。
体験記事でお馴染みの「弟子置いてけぼり」状態。
かと思うと。後藤さん。キリギリスがいるという場所にアミを当てて。
まさにあっという間の出来事!
現場に到着してわずか5分で、キリギリスを1匹入手。
置いてけぼり状態のひらつーチームからすると、
何もない空間からキリギリスが突如創造されたような感覚。
それはまるで錬金術師のよう。
「キリギリス捕れましたよー!」
「おぉーデカい。キレイー。カッコいいー」
目の前のキリギリスは想像よりも遥かにキレイな緑色でカッコいい。
まるで生きた宝石みたい。
昆虫を憧れの目で見る3人は、完全に男子小学生。
「これはオスのキリギリスです。卵を産む産卵管がないから」
「そ、そうなんですか・・・?」
存在しない産卵管を引き合いに出されてもよく分からないので、あいまいな返事。
そもそも昆虫の雌雄なんて、カブトムシやクワガタくらいしか分からない。
果たして見分けなんてできるようになるのか?と思っていた直後。
「今度はメスを捕りましたー。この腹から出てる長い管が産卵管です。これを地面に刺して卵を産むんです」
「あー。確かに管がある。おー」
そうなんです。産卵管。
体の半分くらいの長さで思っていた以上に長くてわかりやすく、
素人目にも一瞬でオスとメスの区別がつきました。
(写真がなくてすいません!)
後藤さんの本業は虫を捕まえて販売すること。
となると気になるのはお値段。
と思っているとすかさず、夜の鳴く虫探偵ガーサンボイルが聞き込み開始。
「キリギリスってなんぼなんですか?」
「オスが1,700円。メスは鳴かないから300円。オスメスセットで2,000円ですわ」
何ということだ。同じ虫でも、鳴くか鳴かないかで、こんなにも価値が違う。
などと哲学っていると、後藤さん、エンジンが掛かったらしい。
どんどんとキリギリスを捕獲していく。
しかし、我々ひらつーチームも少しずつ、虫捕りに慣れてきた。
そんな中、サトゥルが目ざとくキリギリスを発見。
「キリギリスいましたー」
「おー。よくこんなん見つけれたな!」
からのー。基本に忠実にー。慎重にー。網をあてがってー。
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前からポンっ!
やったー。捕れましたー。
「いえーい」
ひらつーチーム快挙です。
これでこの記事も一応の形になったハズです。笑
「あー。でもこれ、産卵管あるからメスやなー」
「あ。ホンマや。メスですね」
※いつの間にか、オスメスの判別もバッチリできるようになっています。
「せっかくやからオス欲しいー。ひらばで飼おうぜ」
「でもオスは難しいでー。メスよりジャンプ力もある上に警戒心も強い。キリギリスに限らず、鳴く虫はオスが鳴いて、オスの方が捕まえづらい。だいたいそうやー。」
「ひょっとして、それは後藤さんのゼニの匂いに反応してるのでは?」
「んなワケない。笑」
と虫捕りジョークを交えつつオスを探してみると。
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確かに捕まえられない。
注意深く、耳を澄ましてギリギリスの鳴く声は聞こえる。
ソロリソロリとそちらへ歩いていくと、なぜか遠ざかる鳴き声。
気配を消したつもりでも。
歩けば遠ざかる、遠ざかれば歩く。まるで砂漠の蜃気楼のようだ。
それならばとちょっと速足で間合いを詰めると、
殺気を感じてか、鳴く声がピタリと止まる。
オスのキリギリス…難敵。気晴らしにバッタとか捕まえてみる。
「後藤さん!バッタ捕まえました。バッタ」
「鳴かないから要らない。笑」
何とも無常な物である。
そうは言っても、鳴かない虫捕りもなかなか楽しく、
いろいろ捕っていると。
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!!!
なぜか捕れたー。キリギリスー。
しかもオスー。たぶん鳴いてなかったー。
これぞ天祐―。天が我々に微笑んだー。ただの偶然。ビギナーズラック。
やったー。カッケー。これで2000円の経費削減。
この間にも、後藤さんはバシバシとキリギリスをゲット。
ちなみに、後藤さんは捕まえたキリギリスをお惣菜っぽいケースに入れてました。
ひらつーチームは、それっぽい写真を撮りたいがためにTHE 虫カゴを持っていってましたが、開口部が大きい分、虫カゴよりもこの入れ物の方が入れるのが簡単とのこと。
なるほど。さすが名人。道具のチョイスに無駄がないです。
ちなみに後藤さんは、虫捕り人生は6歳のころから始まり、
かれこれ50年以上のキャリアだそうです。
捕り方は、近所のお兄さんから教えてもらいつつ、
ほとんどは独学で身に付けたのこと。
そんな中、独学で虫の捕り方を調べていると、
虫の飼い方の本はたくさんあるのに、
捕り方の本が存在しないことに疑問を感じ、
自ら「鳴く虫の捕り方・飼い方」という本を出版したそうです。
ちなみに後藤さん。ほぼ一年中虫捕りを行い、回数は年180回近くになり、
家では1,500匹も鳴く虫を飼育。
虫捕りを本業化したのは2017年1月から。前職は百貨店の販売員。
小さいころから好きだった鳴く虫を捕って、
副業としてネット販売を10年間続け、徐々に副業のボリュームが多くなり、本業化に踏み切ったそうです。
今回、後藤さんもひらつーチームもアミを使ってキリギリスを捕りました。
しかし、キリギリスは釣ることもできるらしいです。
キリギリス釣りは木などの棒の先に、玉ねぎを付けて鳴いてる付近に仕掛けると、玉ねぎを食べに来るので、そこを捕まえるという方法だそうです。
アミでバンバン捕れない人は、そっちの方が効率いいかも。
ちなみに、ひらつーチームで捕まえた、オス&メスペアのキリギリス。
ひらばに持って帰って飼うことにしました。
「後藤さん我々が捕まえたキリギリスはもらってもいいですか?」
「いいですよー。ぜひ!エサはさっきも言ったけど、玉ねぎでいいです。」
「ナスとかキュウリじゃなくて?」
「そう。たまねぎが一番。あとはカツオブシ。丈夫な体作りやタマゴを産むのに必要です」
「なるほど。ミネラルとかカルシウムってことですね」
「そう。あとタマゴと言えば」
「タマゴといえば?」
「オスとメスは一緒のケースで飼ったら、体の大きいオスがメスを食べて共食いするからダメです」
これには昆虫探偵もビックリ!
「うぇえー。マジっすか!メスがオスをじゃなくて?」
「そう。カマキリなどは逆にオスが食べるんです。だから一緒にしようと思ったら、ある程度、オスが弱る時期を見極めないとダメ」
「へぇ。難しいんですね。とりあえず我々はオスだけ飼うことにします(ヘタレ)」
お土産のキリギリスもゲットしましたし、後藤さんにお礼を言ってここでお別れ。
お待ちかねの1日弟子入り体験で捕った虫たちを発表!!
と。ほとんど後藤さんがゲットしました。当たり前ですが。
他には、カメラのない場所でショウリョウバッタや、よくわからないバッタ的な虫など、いっぱい捕ってはリリースしました。
こちらはもちろん、ひらつーチーム。
子供か!笑
このような経緯を経て。
ひらつー虫捕り精鋭部隊!凱旋!!
見事にキリギリスがゲットできたので威風堂々たるもの。
「とったどー!」
では。さっそく、ひらばにいる女子に虫を見せて「ギャーっ!」って言わせましょう。笑
我ながら発想が小学生男子その物。
ターゲットに選んだのは、ひらばの若女将、タクワン@ひらつー。
「タークーワーンー!俺の気持ち!何も言わずに受け取ってくれ」
「これなんですか?」
「何ですか?って。えーっと。キリギリス」
「うぉー。超カッケー。キレイー。緑ー。動いてるー。生きてるー!」
あれ?あれれ?かなり肩透かし。笑
えーっと「ギャー!」なリアクションは?
あれ?タクワン、いつも以上に目がキラキラしてるー。笑
「キリギリス飼おうぜー!名前はキリギリスやし、キリー・ギリアムで」
「キリー?ギリアム?へー。じゃキリー・ギリアム@ひらつーですね」
というワケで、今ココに!
ひらつー新メンバー。
キリー・ギリアムが@ひらつーが誕生しました。
バンザーイ!!
「どうも。キリー・ギリアム@ひらつーです!よろしくお願いします。付けてもらった名前って何か元ネタあるんですか?」
「えっと。ちょっとマニアックな映画監督にテリー・ギリアムという人がいて、未来世紀ブラジルとか・・・」
さて。マニアックな映画談義になる前に。
たまねぎが好物ということで、あげてみましょう。
ちょうど冷蔵庫に余り物の玉ねぎがありました。
クシ切りにして、キリー・ギリアムの容器へ、ポイっ。
その刹那。
「玉ねぎウマー。モッシャモッシャ」
確かにメッチャ食べました。
「おー。口の横のヒゲみたいなので、口を掃除してるー」
「ホンマですねー。つくろってるー!ギリアムかわゆすー。ヤバい、ずっと見てられるー。仕事にならなーい」
騒ぎを聞きつけたパイン@ひらつー。
「なんスか?これ」
「キリギリスー!」
「へぇカッケー。足の角度がいいス!おー。たまねぎ食べてる!」
と。キリギリスを中心に思わぬ交流が生まれました。意外!笑
今回、虫捕り1日弟子入りしてみた感想は。
楽しかったー!
オスのキリギリスはちょっと難易度高いですが、
メスや鳴かないバッタはかなりのイージーモード。
楽しそうだと思っていただけたなら淀川へ虫捕りにGO!
捕ってる最中は、もちろん童心MAX状態。
捕った後は虫1匹で思わぬ観察の機会や交流も生まれます。
子どもの夏休みの思い出作りに虫捕り体験はもちろんですが、デートとかでもアリかも!
夏場はキリギリスやエンマコオロギなど、比較的捕まえるのが簡単な初心者向けの鳴く虫が多いので意外とオススメ。
ただし、夏の河川敷は暑いうえに、いろんな生物がいるので、長袖、長靴、長ズボン、軍手でしっかり防御しつつ、暑さ対策の防止と水分補給をお忘れなく!
以上、けいたろう@ひらつーでした!