去年に引き続き、枚方高校生物飼育部の体験入部に潜入してきました。
枚方高校生物飼育部は名前のとおり、枚方高校で生物やらいろいろを育てながらいろんなことをやる部活。昨年まで部長だった葛原さんとは街ブラをしたり、セミを食べたり、アメリカザリガニを食べたり……。
いろんな思い出したくないようなことをやったりもしましたが、彼女は3月に枚方高校を卒業。
新たな進路へと旅立っていきました。
そんな絶対的エースを失ったとも言える枚方高校生物飼育部でしたが、顧問の三井先生から今年も体験入部でいろいろなことを行うので取材はどうか、とご連絡いただき、今回の記事となったかたち。
そんなわけで早速天野川に入っている三井先生の後ろ姿の写真を見ながら、今年の枚方高校生物飼育部の体験入部で行うことを発表します!
★天野川フィールドワーク&野草料理会です!
……まぁタイトルに書いてましたので、わかってもらえると思います。
2日間ありまして、天野川フィールドワークで普通に川に入ったりするこの部活の空気を体験してもらうと共に、野草も採取する1日目と、実際に野草を調理する2日目。
今年は一体どんな子たちが体験入部に来るんやろうなぁ〜と思いながら、見に行ってみると、
女子多め。
去年は男の子の中に女の子1人という構成だったんですが、今年は比率が逆転した構成になっていました。
1年生に話を聞いてみると、みんな結構マジで生き物が好きそうな雰囲気を出していまして、知識は豊富そう。ですが流石に網の使い方とかの実践能力はまだ身についていないようで、ここから応用とかを部活動で学んでいくのかな〜とか思いました。
だって去年まで全然網の扱いがなっていなかった2年生(当時1年生)がすっげぇ網使いになってたもんでして。
網を使いこなせるようになる部活、それが生物飼育部。
そしてその裏では新部長(緑の服の子)が野草を採取。(※野草には毒があるものもあるので、食べる場合には必ず詳しい人と一緒に食べてください)
(左が三井先生、右が部長)
1年生が慣れない網を使って魚を探したり、2年生はガチになって魚をとったりしている中、3年生の部長は裏方に徹して野草を黙々と採取。
そんな部長の姿を見て、キミは去年までこんな子やったっけな!?とか思っちゃって、3年連続で取材していると部員の成長とか感じちゃってもうダメ。泣きそうになりました。
ちなみに彼はなんと生物飼育部の部長を務めながら枚方高校の生徒会長でもあるそうで、別に僕が何をしたわけでもないのに、立派になったなぁ〜〜って。私情すみません。
葛原さん、キミという絶対的エースを失ったけど、生物飼育部はまだまだやってくれるに違いないよ……そんなことを思っていました。葛原さんにこの画像を使っていいか連絡したら余裕でOKくれました。流石。
今回採取できた生き物について、三井先生からの解説の時間。
三井先生の確かな知識による解説は、部員達を生き物好きとして確かに成長させているなぁ〜と思わずにはいられない感じです。
たしか今回の天野川フィールドワークでは……
★メダカ
★タウナギ
★アメリカザリガニ
★ヌマエビ
★ヤゴ
★ドジョウ
★ブルーギル
などが採取できました。
三井先生からはメダカとカダヤシの見分け方や、ブルーギルが日本で繁殖した理由などが説明されました。1年生の子たちがカダヤシが何なのか疑問に思わないところに僕が疑問を持ちました。なんかみんな知ってた。
そんなこんなで体験入部1日目が終了。続いては野草調理の2日目です↓
これまではちょっとネタっぽく紹介してきましたが、枚方高校生物飼育部はカスミサンショウウオの人工繁殖の研究で優秀研究賞を受賞するなど、真面目な研究もキッチリしている部活動です。
部室に入ると、ちょうど新1年生に向けて生物飼育部の去年の活動内容などをプレゼンしているところでした。すごい。
それから部室内ではセイヨウカラシナを食べられる部分に切り分けたり、
カラスノエンドウを切り分けたりする作業をスタート。(※野草には毒があるものもあるので、食べる場合には必ず詳しい人と一緒に食べてください)
ワイワイやっていたら、なんだか先生が1年生2人となにか別のことをやっていたので見にいってみると……
カブトムシの蛹がひっくり返っていました。どうも土が少なかったんじゃないかという話になり、
カブトムシの蛹は縦じゃないとダメ、ということで縦向きになるように保護。
そのまま先生と2人でカブトムシの土の入れ替え作業が開始しました。
隣では野草を調理して、ここではカブトムシの土の入れ替え。まさにフリーダム。
ところでこの2人の新1年生ですが、ひらつー的には要チェックな2人となりました。
口を揃えて「昆虫を食べたい」とか言うんです。
昆虫が好き、までならわかるんですがなぜか昆虫を食べたいって。
思春期特有のアレか?と思ったんですが話を聞いてみるとどうやらガチ。昆虫が好きだそうで、なぜ食べたいか聞いたら好奇心からのよう。
昆虫を食べたくなる好奇心って何?
そんな気持ちになりましたが、大人らしく平静を装いました。
枚方高校に入った理由を聞いてみると、1人は生物飼育部が要因で、「池の水全部抜く」に枚方高校生物飼育部が出ていたことから、ここを知ったんだとか。
生物エリートが集う条件が整いつつある!
テレビ番組恐るべし。
この子たち2人以外もマジで生物好きな子らしく、なんていうか、人生を変えてくれる本当にええ部活やなって思いました。
前部長の葛原さんは海を主戦場とする海タイプでしたが、昆虫好きの2人は山が主戦場の山タイプ。
自分で書いといて何がタイプやねんって気持ちになりましたが、今後は部活も山に行くことも増えるんじゃないでしょうか。
葛原さんの志はこうやって、形は変わっても受け継がれていくんだな……って気持ちに。
葛原さんにこの話をしたら、少し前に新1年生を見に行ったら拝まれたって話をしてくれました。神的存在か。
でも僕が本当に一番ヤバイと思うのは、それらのスター選手たちを的確に指導する三井先生。
昆虫好きの2人にも、カブトムシのオスメスの見分け方からいろんな知識を伝授していて、恵まれた指導者のもとに生物エリートたちが集結。終いには枚方高校から新生物でも誕生するんじゃないでしょうか(いいすぎ)
そして話はズレまくりましたが、野草調理です。
調理には僕すどん以外にも、試食要因としてセミとザリガニで同行したガーサンを招集。
せっかくなので下処理を手伝わせてみたり。
そのそばではドリンク要因として、たんぽぽの根っこを原料とするタンポポコーヒーの調理も始まりました。
ミルではひききれず、ミキサーで粉々にしたたんぽぽの根っこ。これを火にかけて焙煎し、
三井先生からセイヨウカラシナの葉をもらったガーサンは……
やっぱり食べた。
セイヨウカラシナはそのまま天ぷら液に浸され、熱した油にIN!
しか言ってないけど、
ホンマに美味しいの!?
って聞くと「マジです」って言ってました。
僕も野草の天ぷらを食べたら、思ったとおり、天ぷらの味がしました。
こちらはカラスノエンドウのおひたし。茹でた後に醤油などを和えていただきます。
そんなわけで完成品↓
ちょっとオシャレな雰囲気を出していますが、全部植物由来。オーガニック〜!
残りのカラスノエンドウも茹でて和え物にしてみたりして、試食会は終了。
最後に枚方高校そばにある「わらび屋本舗」で買ったわらび餅を差し入れすると、めっちゃテンションあがって食べだした高校生たち。野草食べる時もそのテンションじゃないとあかんのちゃうか(笑)
以上になりまして、今回参加してみてわかったのは、いざとなったら野草は(種類を選べば)枚方でも採取して食べられるということ。
地球がヤバイことになったらみなさんもまず採取へ!(ない)
そして生物飼育部は安泰というか!
いつかは枚方高校を代表するような、素敵な部活になるんじゃないでしょうか。
また何か面白そうなことをする時は参戦してこようと思います!でも昆虫は食べません!絶対に!
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