伊加賀寿町にある幸福温泉が閉店するようです。
地図ではここ↓
住所は大阪府枚方市伊加賀寿町17-22です。
こっちに行き踏切を渡ると西松屋やひらかたパークなどがあります。
反対方向へ行くとほっかほっか亭やセブンイレブンなどがあり、まっすぐ進むと国道170号線の交差点「枚方大橋南詰」へ。
上記貼紙によると12月31日に閉店するとのことです。
下駄箱は木の鍵でひらくやつ。正式名称は松竹錠というんだとか。
フロント部分には広々としたスペースがあり、ソファーが置いてあります。
いろいろな人達の憩いの場なのでは。
ここでお風呂上がりに牛乳を買って飲んだ思い出をお持ちの方も多そう。
明治のフルーツ牛乳は2019年に生産終了しましたが、雪印のフルーツ牛乳はまだ現役なんですね!
ロビーにあった時代を感じる絵本たち。
この中で一番古い作品の「ビーファイターカブト」(→Wikipedia)は23年前。
ここで絵本を読んだことのある子ども達はもう大人に。
幸福温泉の特徴↓
軟水を使っているのがここの特徴とのことで、入ったあとお肌がすべすべになるのだとか。
それでは浴槽を見ていきます↓
浴槽手前にはきれいに並べられた桶が。もちろんケロリン桶もあります。
浴槽の周りに腰掛け用の座る場所があるのは大阪の銭湯の特徴らしいですよ。
あと中央に浴槽があるのも大阪の銭湯の特徴。
露天風呂スペースにはうたせ湯がありました。
写真を撮っているときは出ていませんが、営業時間の間はお湯が上から落ちてきて、修行僧のマネができます笑。
手前にあるのはベビーベッド。昔はこのベビーベッドがもっとあったそうです。
それでもすぐいっぱいになって、お店の方もお手伝いにくるくらいだったんだとか。
今では赤ちゃんを連れて来るかたはほとんどいないんだそう。
女性の脱衣場の方には頭を筒の中に入れて乾かすやつが。
通称「おかまドライヤー」。
そして緑色がよく映える取り付け式の扇風機。
SANYO製ってとこが時代を感じます。
それでは浴槽を見ていきます↓
女性の浴槽側。ちょっと配置や形も違います。
女性側と男性側の一番の違いと言ったらこの水風呂と薬湯あたり。
スイッチのオンオフで制御ができるとのこと。
油を使う前は廃材でお湯を沸かしていたそうです。(更にそのまえはおがくず、石炭)
店主のお父さんの時代は廃材を取りに、リヤカーで市立ひらかた病院があるあたりまで行っていたんだとか。
1台約100万はするものなんだとか!
今年で56年の歴史があるこちらの銭湯。
ここの店主のお父さんがここに幸福温泉を建てた時、周りには住宅も電気もなく、全く何もない暗い場所だったそうです。
どれくらい何もなかったかと言うと光善寺、淀川をここから見ることができるほど。
それを今の店主のお父さんが市にかけあい、駅から銭湯周辺までの電灯を自費で立てたんだそうです。
幸福温泉の閉店は今年一杯まで。まだ時間はありますので思い出のある方はそれまでに訪れてみてはいかがでしょうか。
元々、店主のお父さんは石川県の能登出身で(銭湯経営者は地元が石川県の方が多いそうです)東京で洋服仕立ての下積みをし、枚方で銭湯経営をされたのだとか。
店主のお父さんは、ひらかた温泉の近くで銭湯を経営し、意賀美神社の近くに日吉温泉という銭湯を建てた後(経営は日吉温泉は店主のお父さんの親族が)、今の幸福温泉を建てたとのことです。
幸福温泉を建てた当初は14時〜深夜2時まで営業していて、前述のとおり朝早くから廃材をとりにいき働き詰めだったそうですよ!超ハード!