今月から始まったお金のお悩み相談室!
こちらのコーナーでは、枚方の池之宮に事務所を構えるファイナンシャルプランナーの前田さんが、みなさんの家計の悩みにお答えします!
ファイナンシャルプランナーの前田です。
よく行くドラッグストアは『スギ薬局』です。
お金のことなら何でも聞いてくださいね!
助手のタクワン@ひらつーです。
2才の子どもをもつズボラ主婦です。
私は『サンドラッグ』派です!ヨロシクオネガイシマス!
第二回目の相談内容はコチラ!
貯蓄が増えません。やっぱり家計簿をつけるべき?
▼相談者
山田花子さん(仮名)
女性/自営業/42歳/持ち家(一戸建て)
▼家族構成
夫(41歳)、子ども2人(7歳・2歳)
▼相談内容
貯蓄が増えません!やはり家計簿をつけないといけないのでしょうか…。
そんなに無駄遣いをしてるつもりはないのですが、家電や子どもの事で大きな出費がよくある気がします。
とりあえず貯蓄の金額をどこか別の口座にいれるべきなのでしょうか?
▼家計収支データ
山田花子さんの収支データは図表のとおり。
◆収入(月額35万円)
給与(夫・手取り)…30万円
給与(妻・手取り)…5万円
ボーナス…80万円
◆支出(月額26.5万円)
住宅費…8万円
食費…5万円
電気・ガス・水道料金…2.5万円
通信費…1万円
車両費…1万円
教育費…3万円
家族のおこづかい…4万円
趣味・娯楽費…?円
雑費…?円
保険料…2万円
◆貯金(合計 100万円)
毎月の貯金額…?円
収支データを見ると、収入から支出の差額は8.5万円ですね!
十分貯金出来そうな金額ですが、ところどころ「?」マークがある…?
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▼家計収支データ補足(相談者のコメントより)
(1)雑費、趣味・娯楽費について
雑費や娯楽費が把握しきれておらず、何にいくらかかっているのか検討がつきません…。
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雑費や趣味・娯楽費にいくらかかっているのかを山田さんご自身が把握しきれていないようですね。
収支の把握って結構大変ですよね…。
良い貯蓄方法があったら私も教えてほしいです。(切実)
\FP前田さんからアドバイス/
現状の「見える」化を。まずは収入の10%から先取り貯蓄!
家計の中身をチェックすると、ご家族4人で食費5万円や通信費1万円は節約できています。
また、光熱費2.5万円や住宅費8万円もそれほど高くはありません。
保険料の2万円は内容や保険会社をうまく選択することで、あと少しですが節約できる余地があるかもしれませんね。
保険かあ〜。色んな種類の保険があって自分に最適な保険をかけるって難しい気がします…。
保険を選ぶ際に何か気をつけた方が良いことってありますか?
一概には言えませんが、あれもこれもとなると掛け金が高くなりすぎてしまうので、必要なものに優先順位をつけて保障を厚くする部分と抑える部分とメリハリをつけると良いかもしれませんね。
なるほど〜。保険に入る目的を自分の中でしっかり決めておいたほうが良さそうですね…。
ご自身でもお気づきですが、「趣味・娯楽費」や「日用品」でどれくらい使っているのかわからないとのこと。案外ここで使っているかもしれませんね。
ドラッグストアでのお会計って意外と高額だと思われたことはないでしょうか?
このあたりが家計簿でいうところの日用品(雑費)になります。トイレットペーパーやシャンプーなどです。
日用品って暮らしに必要なものですし、まあまあ費用がかかりますよね…。
小さいお子さんがいたらオムツ代なども含まれるでしょうし…。
出来ることならまずは各項目の毎月の「予算」を決めておくと良いかもしれませんね。
予算内に金額を抑えようという気持ちが生まれますし、収支の把握にも繋がります。
ちなみに枚方に多いドラッグストアはアカカベだそうですよ。知ってました?
ほんまや!枚方だけでも13店舗ある!※2021年9月26日時点
余談ですが、前田さんはドラッグストアに行くとついつい買っちゃうものってありますか?
入浴剤ですかね〜。
最近はLUSHのバスボムにハマっていて、香りがどれも良いんですよねえ…。
女子力高ッ!
もはやドラッグストアでは買えんモノですやん…。
あ、確かに(笑)
話を戻しますが、「家電や子どもの事で大きな出費がよくある」とのことなので「予備費」も設けておくと安心です。
たとえばお子さまの行事やお祝いごとなど、急な出費に備えて貯金とは別に予め余分な費用を作っておくことで、貯金を崩さなくても耐えられる家計になります。
いいですね!
余分に貯めておけば、いざという時に使うことが出来るし、使わなかった場合も貯金に回せる!
さらに欲を言えば、事前にこの時期にいくらかかるという予測をたてておくと良いですね。
そうする事で、どのくらい予備費を貯めておけば良いのかがより明確になり貯めやすくなります。やっぱりお金を貯めるうえで大事なことは「分かりやくする」のが一番なんです。
ということで家計簿は絶対につけた方がいいです!
家計簿の一番のメリットは、現状を見える化できること。
もし、学校のテストに結果のフィードバックがなかったら、
1.今の実力が分からない。
2.これからどう勉強すればいいのか分からない。
となりませんか?
うぐぐ…確かに…。
最近は家計簿のアプリも増え、レシートの写真をとるだけで入力が完了したり、クレジットカードや銀行口座と連携して入力不要で管理できたりもします。
やってみると楽しかった!という方も増えていますよ。
へえ〜!
自分に合った家計簿のつけ方を探してみるのも良いかもしれませんね。
家計簿をつけることで現在地を把握し、今後の目標を立てる。
まずはここから始めてみて下さい。
最後に貯蓄について。
ぜひ「先取り貯蓄」にチャレンジしてみてください。
たとえば、銀行が取り扱っている「自動積立定期預金」を利用して、毎月決めた日にいつもの口座から定期預金に振り替えるという方法があります。
お手続きは、銀行に確認して行うことになりますが、簡単な手続きで始められます。
やっぱり貯蓄用の口座は別で持っておいた方が良いんですね。
普段使う口座に一緒に入れておくと、どうしても使ってしまいますからね。
金額の目安はまずは収入の10%からですが、始められる範囲で始めてみることが何より大事です。
ちなみに貯蓄が上手く貯まるようになれば、お金を運用する=「投資」でお金を増やす方法もあります。
…が、その話をするとややこしくなるのでまた機会があればお話しますね。
ええっ!気になる…!
なんにせよ、日々楽しく貯金ができたら良いですよね。
例えば、その日1日お金を使わなかったらカレンダーにシールを貼る、塗り絵貯金に挑戦してみる、ご主人にイラッときたら100円貯金する…など、日頃から自分が続けられる方法で貯金する習慣を作るのもオススメです。
お金が増えてくると自然とモチベーションもあがりますしね。
確かに日常のちょっとした事から始められますよね。
早速今日からやってみよ。
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ファイナンシャルプランナー
前田 太一(まえだ たいち) 先生
株式会社ブレインサポート 代表取締役。
同志社大学法学部を卒業後、住友海上火災保険(株)に入社、その後、東京海上火災保険(株)を経て、2005年に株式会社ブレインサポートを設立。
「日本人がお金について正しい知識を身につければ、日本はもっと豊かになる」との思いから、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)として、家計の見直しを中心とした活動を長年行なっている。