イベントなどに実際に行ってご紹介する【ひらつーレポ】!
今回は5月14日に総合文化芸術センターで行われた、
北大阪商工会議所青年部40周年部記念事業
橋下徹氏 基調講演
「地域の発展〜私たちの携わり方〜」
に参加してきましたので、その様子をお伝えします!
北大阪商工会議所青年部って?
北大阪商工会議所青年部は、「地域経済の発展を図る商工会議所活動の一翼を担う」という理念のもとに、次世代の地域経済を担う若手経営者・後継者の相互研鑽の場として、また、青年経済人として資質の向上と会員相互の交流を通じ、企業の発展と豊かな地域経済社会を築くことを目的とした組織。
1982年4月28日に設立され、2022年に創立40周年を迎えます。
なお、商工会議所青年部の英語名はYoung Entrepreneurs Groupで、略してYEGです。
詳しくはこちらの記事もチェック↓
今回の講演は北大阪商工会議所青年部の会員だけではなく、一般の方も無料参加できる形で総合文化芸術センターの大ホールで開催されました。
テーマは「地域の発展〜私たちの携わり方〜」。
経済波及効果は2兆円とも言われている、2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)。
当時、大阪市長として「国際博覧会大阪誘致構想検討会」の設置から携わられた橋下徹さんが考える『地域の発展』について、貴重なお話をたくさん聞くことができました!
北大阪商工会議所青年部 40周年記念事業
能動創繋(のうどうそうけい)プログラム
・開会の挨拶
北大阪商工会議所青年部 令和4年度会長
柿丸 裕
・基調講演
講師:橋下 徹 氏
テーマ:地域の発展〜私たちの携わり方〜
そもそも地域の発展とは?大阪府全体が目指す経済の方向性
まずは、北大阪商工会議所青年部会長の柿丸裕さんからご挨拶が。
北大阪商工会議所は中小企業の活力強化や、地域経済の活性化を目的とした団体で、枚方の経済に様々な形で関わっている組織。今年創立40周年を迎えたんだそう。
今回はその40周年記念事業として、これまで長きにわたり大阪府全体の経済に携わってきた橋下さんに講演をお願いすることになったんだそう。
商工会議所メンバーだけでなく一般の方の参加も募り、大阪府全体の経済の動きを知って今後の枚方の発展につながるような気付きを得られる場になれば、とのことでした。
そしていよいよ橋下さんが登壇し、基調講演がスタート!
まずは橋下さんが大阪府知事に就任当時から、大阪全体がどんな方向性を持って成長してきたのかというお話が。
ちなみに橋下さんは2008年に大阪府知事に就任、2011年に大阪市長に就任。
2015年に政界を引退されたあとも、各方面でご活躍されています。
今回の講演内容については、「もう政治家じゃありませんので、賛否両論あるなかでの民間人の一意見として聞いていただければ」とのことでした。
橋下さんが知事に就任した当初の大阪は、ひったくり街頭犯罪・離婚率・破産する人・少年犯罪非行・大人の犯罪など、どのランキングで見ても大阪がワースト1だったんだそう。
子どもの教育に関しては、学力テストも体力テストもぶっちぎりのワースト1。
「地域の発展」と一口に言っても方法は様々ですが、まずは教育からだ!と改革に着手したんだそう。エアコンの設置や中学校給食の実施など、様々な取り組みが実施されました。
大阪公立大学 | 公式サイト
もちろん市長や知事の給与退職金の減額など、身を切る改革を行ったうえで、他にも様々な改革を実行。
教育に投じる予算を増やし、2022年4月には「大阪公立大学」が開学。日本最大規模の公立大学で、大阪府民は授業料無料で通うことができます。
教育に力を入れてこれからの大阪を担う人材を育てるとともに、重要なのは経済の活性化。
大阪の経済活性化のテーマとしてかかげたのは…
ヒト・モノ・カネをぐるぐるまわすこと!
例えば商店街の活性化では、「外国人観光客を呼び込むからその方向で改善してほしい」と言って、多言語化や銭湯を重点的に改善。
外国人観光客向けの格安ホテルを増やして銭湯の利用を促し、商店街を外国人観光客向けにリニューアルしたんだそう。
また、ヒト・モノ・カネを動かすにはそのルートが重要。
大阪はまだまだ鉄道も高速道路も東京ほどスムーズにつながっておらず、整備が必要とのこと。
その中でも第二京阪道路は、先行して整備できたとても重要な道路なんだそう。
ここ最近枚方にできている大型物流施設もこの道路整備によるものが多く、こうしてヒト・モノ・カネの流れを取り入れることが地域経済の活性化には非常に重要とのことでした。
ヒト・モノ・カネが一気に動く万博!そのとき枚方は?
大阪・関西万博 | 公式サイト
そんなヒト・モノ・カネが一気に動くと言えば、いよいよ2025年に開催がせまった
日本国際博覧会(大阪・関西万博)!
会場予定地は大阪湾にある人工島・夢洲です。
国内外からの多くの観光客が訪れる予定の万博。その経済波及効果は2兆円とも言われているんだとか。
この莫大なヒト・モノ・カネの流れをどうやって取り込むのか、枚方市民がどうやってこの動きをとりにくるか知恵を絞ることが大切とのこと!
例えば交通の面で言えば、万博に来たお客さんをどうやって他のエリアに呼び込むか、様々なルートが検討されているそう。
なかには空飛ぶクルマで各観光地まで運ぶなんて案もあるんだとか!
そして枚方市民にとって重要なのは淀川を使った新航路。
夢洲から京都方面へ船で観光客を運ぶ案があり、その中継地点である枚方、そしてくらわんか舟がキーポイントになるんだそう。
京阪、中之島線でIR、USJ客取り込む新たな延伸案検討へ | 産経WEST
もちろん万博だけではなく、大阪府全体では現在もたくさんの計画が進行中。
鉄道各社も次々と延伸の予定があり、例えば京阪中之島線が夢洲やUSJへ延伸する可能性もあるんだそうです。
そうなると、夢洲周辺から京都方面への人の流れが増え、枚方はその重要な中間地点になるとのこと。
でもいくらルートが整備されても、結局ヒト・モノ・カネを呼びこむ為にはそれだけの理由・魅力が無いことには始まりません。
商工会議所・枚方市民・枚方で商売をされている皆さんが、この大阪全体の動きをイメージしながらどういう方針をとるのかが、これからの1年2年で大事なってくるとのことでした。
「今までにない大阪の活性化が期待される2025年以降を、皆さんと一緒に体験したい。十分楽しんでから棺桶に入りたいですね!一緒にがんばっていきましょう!」
ということで講演を締めくくられていました。
橋下さんらしい軽快なジョークも交えた講演内容はとても面白く、会場からは何度も大きな笑いや感嘆の声があがっていました。
万博を遠い大阪湾で行われる他人事だと思わず、枚方市民ひとりひとりが自分事として一緒に盛り上げていくことが第一歩!
これからの大阪、そして枚方の未来がどうなっていくのかワクワクするような講演会でした!
そして今回の講演会をはじめ、枚方を盛り上げる様々な活動をしている北大阪商工会議所青年部の皆さんの今後の活躍も要チェックです!
北大阪商工会議所青年部の活躍は、こちらの記事もチェック!↓
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