※エムスタッフさんは2022年9月で閉店いたしました。
警察官の1日に密着した、
『実録!密着警察24時!』
今回は枚方の治安を守るベテラン巡査に密着した。
その熟練された鋭い観察眼からはどんな凶悪犯も逃れられない。
鋭い視線は常に周囲の状況を見渡し、些細な異変も見逃さない。
『俺がいる限り枚方から逃げられると思うなよ』
そう物語る小富良野巡査の眼はそのわずかな違和感を見逃さなかった。
小富良野巡査の目線の先にあったのは、
枚方で創業25年の車買取専門店。
エムスタッフ。
この道20年以上の車買取のプロ、
永沼社長が代表をつとめるお店だ。
▶ 一瞬の仕草も見逃さない!
すかさずパトカーを降り、職務質問をかける小富良野巡査。
こんにちは〜、失礼ですが今何されてるんですか?
車の整備の途中だという男性。
一見すると普通の車屋さんだが、小富良野はただならぬ気配を感じ取っていた。
身分証見せてもらってもいいですか?
あぁ、はい。
(身分証を見ながら)この車は◯◯さんの車?
いや、おれのってわけじゃないよ。買い取った車やから
はぁ〜買い取った車なんですね。
買い取った車だと主張する男の仕草を慎重に観察する小富良野。
そう、小富良野は盗難車の転売を疑っているのだ。
小富良野が店の前を通った際に男は不自然に目をそらしたのだ。
その一瞬を見逃さなかった。
この車もしかして盗難車?
は?失礼なこと言わんといてくれ。ちゃんとお客さんから買い取った車や。
こちらが買い取った車なんですね。ふ〜ん…
(妙だな…なんでかはわからないがなんとなく怪しい気がする…)
小富良野の勝手な思い込みはなぜか確信に変わった。
待て待て待て!!なんでやねん!盗難車ちゃうわ!!
激しく抵抗する男。
落ち着いて!詳しい話は署で聞くから。
ちゃんと車を買取った証拠もあるわ!
ほんとに?偽造じゃないの?
どこまでも疑うやんけ!
ということで一旦落ち着いた男とともに店内で話を聞くことに。
▶ 車買取のプロ VS ベテラン巡査
ではしょうがないのでお店でお話聞かせてもらいますね。
なんもしょうがなくないわ!
勝手に人を犯罪者扱いして。
表の車はどこから持ってきたんですか?
あれはお客さんから正式に買い取った車。
誰も盗ったりしてへんからな。
…っておい!
なに手錠出してんねん!!
あ、怪しかったのでつい…
怪しかったら逮捕とかヤメロ!
っていうか何も怪しくないし。
真っ当に商売してるから。
ふ〜ん、そうなんですね。
ここから枚方のダーティハリー、小富良野巡査の怒涛の尋問が男を追い詰める。
ではお客さんから買い取ったというのなら、もちろん手続きに必要な書類は揃っているんですよね?
当たり前や。
普通自動車やったら、
車検証と、
実印と印鑑証明書、
住所の確認が必要な場合は住民票やね。
軽自動車やったら、認印だけやね。
(※車検証の内容によりその都度必要な書類が変わりますので、まずはお聞きください)
もちろん買取の際にちゃんと揃えてもらってるで。
え!?そんなもんでいいんですか!?
軽自動車だったら認印だけ!?
お前知らんかったんかい!!
車売るのってそんなカンタンにできちゃうんですね。
そうやで。車を売るのはカンタン。
世間的にはややこしいってイメージがあるかもやけど、実際はめっちゃカンタンやで。
なるほど…
これは思っていたイメージと違うな…
あと、車を売る際に絶対必要なんが、売りに来た人の身分証明書や。
これは中古買取りでは必ず必要。
店側としては、売りに来た人の身分を控えとかなアカンから。
へぇ〜!ちゃんとしてるんですね〜。
なんで知らんねん…
じゃあ、もうとりあえず逮捕しときます?
なんでやねん!
とりあえずもう一軒行きます?みたいなノリで言うな!!
これまでのお話をまとめると、お店にある車はお客さんがお店まで売りに来た車だと。
そしてアナタはそれを買い取った。
あー、全部が全部お客さんが持ってきてくれた車じゃないよ。
出張買取もしてるから。
出張買取!?
(これは匂うな…)
先に言うとくけど何も怪しいことは無いからな。
まぁとりあえず詳しく聞きましょう。
まぁ、このご時世やしあんまり外出したくないって人も多いから。
店まで持ってきてくれてもいいし、外出は自粛したいって人は家まで出張査定に行かせてもらってるねん。
なるほど…読めたぞ!!
そこで法外な別料金がかかるんだな!!
いや、出張査定は無料で行くよ。
査定額が下がったりもせえへんし。
えっ、うそーん。
めっちゃ良心的。
自分で運転できたら問題ないけど、中には免許持ってないけど亡くなったお父さんの車を引き取って欲しいって人もおるから。
そんな人に、乗って来れないんやったら有料です、もしくは査定額下がりますっていうのは可哀想やん。
あぁ、それは確かに。
持ってきてくれたらウチが楽ってだけで、買取価格とかは一切変わらへんから、安心して呼んでもらったらいいかな。
ふふふ…わかったぞ!!
それで家まで査定に来てもらったけど、傷んでいて値段がつかないっていう場合は廃車の料金がかかるんだな!
そうなんだな!!
違うわ!
もし値段が付けられへんくて廃車ってなっても、廃車は無料。
書類上の廃車の手続きも無料やから。
っていうかこっちからお金を請求することはないから。
あれっ!?
おかしいな…
なにも悪い事してないじゃないですか!!
当たり前や!
人を見た目だけで勝手に犯罪者扱いするな!!
そうだったんですね。
いや〜失礼しました!
危うく誤認逮捕するとこでしたよ。ハハハ!
いや、笑い事ちゃうやろ…
見た目は強面かもしれんけど、そんなことないからな。
最近もこんなことあったし…
えっ?どんなことですか?
いや、可愛いエピソードやな!
顔とギャップありすぎでしょ!!
〜 おまけ 〜
撮影中に耐えきれず吹き出してしまった永沼社長。
完
※この物語はフィクションです。
ぱどさんにいつも掲載されているエムスタッフさん。
「あ!見たことある!」という方も多いんじゃないでしょうか。