コードを作ってからサビを作ったり、あとは気に入ったサビをつなげていってという感じで、ドラマのイメージに合わせてアレンジをお願いしたんです。
―アルバム制作の過程で楽しかったことは?
近藤さん:映画「グレイテスト・ショーマン」の劇中曲、『This Is Me』のカバー曲も収録されてるんですが、バッキング演奏に5歳から70歳ぐらいまでのウクレレプレイヤー100人に参加してもらって全員で弾こう!という企画をやったんです。
近藤さん:リズムを合わせるのが難しいと思ってたら意外とまとまってて、それが楽しかったし嬉しかったです。
―カバー曲といえば、宇多田ヒカルさんの「First Love」もアルバムに収録されてますよね。
近藤さん:宇多田さんのコンサートに行って感動して、いろいろな曲を聴いた中で「First Loveいい曲やな」と思ってカバーしました。
―宇多田さんのオリジナルの印象がすごく強いと思うんですけど、どんなことを頭にイメージしながら弾いてるんですか?
近藤さん:「First Love」の歌詞を見たりして自分なりに解釈して弾きました。
―若い世代の方にとってはすごい新鮮に聴けて、First Love世代の方にとっては懐かしさと新鮮さが組み合わさったような感覚で聴けるのかなと。MVもすごくキュンとしますね。
近藤さん:そうですね。僕なりに恋愛を表現できるように頑張りました。
―MV撮影中の裏話とかはありますか?
近藤さん:恥ずかしくて笑っちゃう場面はありました(笑)
あとはシーンの中で、彼女に勝手に動画を撮られて「撮らんといてや!」ってやる場面があったんですけどそれがなかなかできなくて(笑)
難しかったんですけど撮影自体はすごく楽しかったです。
―ズバリ、フルアルバム「WITH ‟U”」の注目ポイントは?
近藤さん:注目ポイントは全部なんですけど、特にはやっぱり100人ウクレレで演奏した「This Is Me」です。
世間からイメージされるウクレレとは違った演奏
―オリジナル曲は普段から作られてるんですか?
近藤さん:作ってます。今、DTM(デスクトップミュージック)の打ち込みにハマってて、それで20分間で曲を作るっていうのをやってます。ほんまは10分でやる、という企画があるんですけど短すぎて全然できなかったんで20分にしてます。
―オリジナル曲とカバー曲の違いってどういう風に感じてますか?
近藤さん:オリジナルは自分が作った曲やから感情とか込める時は自分が思ってる正解で良いかな、と思うんですけど、カバーはいろいろな捉え方があるのでわからない部分はあります。
―ひらつーのスタッフやひらつー読者さんから、近藤さんのウクレレ演奏は自分が思い描いてたウクレレのイメージと違ったと感想を聞くことがあったのですが、そういう感想聞かれてどう思われますか?
近藤さん:うれしいです!ウクレレって意外といろんなことできるから。そう思ってくれたらうれしいですね。
―ウクレレってほんわかしたイメージがあったので「こんな風にできるんや」っていうのがすごい衝撃でした。ああいう演奏スタイルは何歳ぐらいの時に生まれたんですか?
近藤さん:ウクレレを始めた頃からハワイアンはそんなに弾いてなかったんです。You Tubeで調べて激しめのやつばっかり弾いたりしてたから。ほぼウクレレを始めた時からなので7歳ぐらいの時です。
「フジロックフェスティバル」と「ワンマンライブ」の違いは?
―今年、フジロックフェスティバルどうでしたか?
近藤さん:12万人ぐらいのすごい人がいました。あとは自然に囲まれてるステージで演奏できたのも良かったです。
―実際演奏してみてお客さんの反応ってどうでしたか?
近藤さん:朝早かったんですけどどんどん集まってきてくれて、「VOLARE」も弾いてお客さんに歌ってもらったんですけど、皆さん歌ってくれたんでうれしかったです。
―フェスとかイベントでのライブ出演は緊張しますか?
近藤さん:緊張はしないんですけど、お客さんの反応は気になります。
―今年は初のワンマンライブもあったと思うんですけど、ワンマンライブとフェスの違いって何かありますか?
近藤さん:ワンマンライブはお客さんが全員僕のことを知って聴きに来てくださってるので、盛り上がるの部分では少し違いはあると感じています。
―ライブ時のかけ声や曲に合わせて扇子をあおいでもらうなど、そういうお客さんとのコミュニケーションは近藤さんのアイデアですか?
近藤さん:そうです。初のワンマンライブに向けて、ライブをもっと楽しんでもらえるようにいろいろ考えたんです。勉強の為にいろんなアーティストさんのコンサートにも行きました。
―その中で一番印象に残ったアーティストさんは?
近藤さん:先ほどお話にもあがった宇多田ヒカルさんもそうですし、ウクレレプレイヤーの
ジェイク・シマブクロさん、あと欅坂46さんも凄かったです。
ボク欅坂46さんめっちゃ好きで、LIVEに迫力あったしカッコよかったです。
地元・枚方での演奏はやっぱり一味違う
―それでは地元・枚方についてお聞きします。最近、枚方の町を歩いてて気づかれることとかありますか?
近藤さん:あります!駅や学校の帰り道でたまに声をかけてもらえます。
―そういう時はどうされるんですか?
近藤さん:普通にちょっと話して終わるっていう感じです。
FMひらかたサテライトスタジオで自分のラジオ番組持たせてもらっているんですけど、その時は割と見てくれます。スタジオの前にいろんな人が来てくれます。
―ガラス越しにずっと見られてるのって緊張しますか?
近藤さん:ライブでMCしてるのと一緒で、特にしないです。
―学校の同級生からは有名人として見られたりしますか?
近藤さん:テレビに出させてもらうと、声かけられたりします。枚方でライブやイベントをする時は友達とか先輩が来てくれたりもしますよ。
―友達とかに見られてるとやりにくいとかありますか?
近藤さん:それはないです。純粋にライブに来てくれたらうれしいですね。
―地元で演奏する時はやっぱり違いますか?
近藤さん:お客さんのノリは全然違います。手拍子とかもそうですし、MCで笑ってくれたりコミュニケーションを取ってくださるので。やっぱり地元での演奏はホーム感があります。
枚方の好きな場所、演奏してみたい場所
―最近の枚方での思い出エピソードは?
近藤さん:部活の先輩とスポッチャ行ったりスシロー行ったりして楽しかったです。
―スポッチャ好きなんですか?
近藤さん:好きです。でっかい空気の入ったボールみたいなのを身につけて押し合うサッカーがあるんですけど(バブルサッカー)、僕は指を使えないからそれでキーパーやったり。思いっきり走って来た人をボーン!ってやったら飛んでいくんです(笑)
―枚方で好きな場所は?
近藤さん:T-SITEのCD売り場のレコードとかがいっぱい置いてるところのソファーとか。あそこは好きです。
あとは枚方ではないんですが、香里園のライフの駐車場下りてまっすぐ行ったところに「あほや」っていう小さいお店があったんですけど、そこのたこ焼きがめっちゃ美味しくて好きでした(笑)あれが一番好きです。すごくふかふか。
※香里園にあった「あほや」は現在閉店してますが、近隣のお店だと守口市や門真市にもあります。
―今は枚方T-SITEやビオルネなどの商業施設で演奏されたりしてると思うんですけど、枚方のここで演奏してみたい!っていう場所はありますか?
近藤さん:自然が多いとこでやってみたいっていうのはあります。枚方やったら河川敷とか。
―河川敷に行って弾いたりすることあるんですか?
近藤さん:ちっちゃい時にお兄ちゃんがサッカーやってて、昔はよくそこで練習してたからその時に俺は暇やったから弾いたりしてました。
―これからクリスマスシーズンなんですけど、枚方でデートするならどこに行きますか?
近藤さん:枚方やったらひらパーが思い浮かぶんですが、遊園地はよくしゃべってくれる子やったらいいんやけど、並んでる時に沈黙になるのが無理やからないかな(笑)
ひらパーは普通に友達と行きたいし、う〜ん・・・好きな人やったらどこでも楽しいです(笑)強いて言うならスポッチャがいいですね!(笑)
―今の近藤さんの直近の目標は何ですか?
近藤さん:12月のワンマンライブを成功させたいのと、教則本も発売されるのでたくさんの方に見ていただいてウクレレ人口を増やしたいです。
―それでは最後に将来の大きな目標を教えてください。
近藤さん:大きな目標はいっぱいあります。大阪城ホールとか東京ドームでライブしてみたいし、あとBruno Marsさんと共演できるような世界的なプレーヤーにもなりたいです。
―今日は本当にありがとうございました!
最後にひらつー読者さんに向けたメッセージ動画をいただきましたので、こちらをどうぞ
TV出演、フジロックの出演、ワンマンライブ、1stフルアルバム「WITH ‟U”」や教則本の発売などなど、盛りだくさんな1年を過ごされた近藤さん。今後の活躍が楽しみですね!
枚方市内のイベントでもたまにご出演されているので、ぜひ生演奏のウクレレを体感してみてはいかがでしょうか。LIVE情報は公式サイトからチェックできるので要チェック!
近藤さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!
■関連リンク
-近藤利樹 ファーストフルアルバム 【WITH”U”】