今回はワイン持って
長尾のまちブラしまっせ!
枚方在住のワインプロデューサーの大西タカユキさんとひらつーでは割と酒好きのおさや@ひらつーが一緒に、市内の駅ごとにまちブラしてまちに合うワインを考えるという企画。
再びJR長尾駅にやってきました!
◎前編-上
大きな池とのどかな田んぼ。何も無い!?わりにはしゃぎながら長尾をまちブラしてきた【ひらつーコラボ】
◎前編 -下
お地蔵さんとありがたいお言葉!古いまちなみが素敵で発展途上な長尾をまちブラ。土で始まり土で終わる!?【ひらつーコラボ】
今日のワインは「土」のワインです!!出すのん楽しみやわ。
おさや:やっぱりそうですか!どんなんかはわからないけど予想通りです(笑)
今日はどんなまちブラになるんでしょうね〜楽しみです。
大西さん:今日はこっち側から降りよう!
おさや:窓の模様で全然外が見えません(笑)
大西さん:いや〜、1回目のまちブラはワイン選びのキーワード探しに苦戦したな〜(笑)
でも長尾のイメージにぴったりのめっちゃおいしいワイン選んできたから、お楽しみに!
− オール100円コーナー!
(取材時はキャベツが並んでいました。看板によると、タイミングによっては冬瓜・すだち・タマネギ・じゃがいも・ゆずもあるみたい。)
おさや:今日のワインに合うんやったら買っていきます?
大西さん:いや、さすがにキャベツとは・・・笑
− 今日も平和でのどかな風景です。
大西さん:ワインは「土」感あるところで開けたいねんな〜!せっかくやから。
あ、ここがちょうどいいわ!ゴソゴソ。
大西さん:早速ですが、長尾ワイン行くでー!!
チラ。
大西さん:自分で言うのも何やけど、結構うまく選んだと思うねん。
ほら〜〜〜、完璧ちゃう??
どどん!
すごいやろ?!どや!!
おさや:ええぇぇぇ!!?すっごい!
これ、もとからこんなラベルなんですか?
大西さんが作ったんじゃなくて?笑
名前は、
ENTRE SUELOS
TEMPRANILLO
RED WINE 2013
(エントゥレ スエロ テンプラニーリョ)
意味は、
・ENTRE(エンテロ)=〜の間
・SUELOS(スエロ)=土・地面
・TEMPRANILLO(テンプラニーリョ)=黒ブドウの品種
つまり、まとめると「土の中のパワー」みたいな意味。
大西さん:「土壌からベストを掘り出すこと」をイメージして作られたラベルやねんて。ブドウの収穫は手摘みでしてて、ステンレスタンクで発酵後、フレンチオークの樽で6ヶ月熟成してるんやで〜。
▼長尾ワインに選ばれた『ENTRE SUELOS TEMPRANILLO RED WINE 2013』
「エントゥレスエロ テンプラニーリョ」のデータ
・産地:スペイン・ カスティーリャ イ レオン
・ワイナリー名:ボデガス トリデンテ
・種別:赤ワイン・パワフルなフルボディ
・度数:14度
・ブドウ品種:テンプラニーリョ
・容量:750ml
・味わい:辛口
大西さん:今日はしっかりしてるワインやから、ちゃんとしたグラスを持ってきました!
これは「RIEDEL(リーデル)」って言う僕もイチオシメーカーのワイングラスで、ワインを美味しく飲ませるために科学されたグラス。舌にどう流れるかまで考えられてるんやで〜。
たとえば、産地・種類が違えばベストなグラスの形も変わる!って言う、こだわりのメーカー。
これは赤ワイン用のグラス。
大西さん:ちなみに、ざっくり解説すると、
・白ワイン用は小さめ
・スパークリング・シャンパン用は細め
・ヴィンテージのシャンパン用は香りがしっかり中にこもるように白ワインに近い形
とかね。
おさや:おいくらするんですか?
大西さん:これはお手頃で、1脚1,500円くらいかな。
おさや:あ、思ってたよりお手頃ですね!!
大西さん:でも一番高いグラスは「ソムリエシリーズ」で高いやつは全部ハンドメイドで、1脚10,000円以上するねん。しかも薄いからとても割れやすいっていう(笑)
箱もカッコいいやろ!
おさや:赤ワイン用だから赤い箱なんですか?
大西さん:いや、箱は全部黒と赤(笑)
余計な感覚がないほうが飲んだ時に気にならへんから、薄い方が美味しいってわけ。
はい、開きました〜
大西さん:ラベルはすごいけどコルクは何の変哲も無いわ(笑)
これはスペイン産のワイン。
ちなみに、このワインは濃い「フルボディ」です!
「フルボディ=高級ワイン」なことが多いな。
ざっくり言うと、「ライトボディ」ほど安くて薄くて、一般的に普及してるのは「ミディアムボディ」が一番多いかな。
で、「フルボディ」って特に定義がないねん。基準が決まって無いから言ったもん勝ちやねん!
おさや:え、そうなんですか!知らなかったです!国際的な基準があるんだと思ってました。
大西さん:意外と知られてないよな。ちなみに、たまに「フルボトル」と「フルボディ」を間違える人がいるねんけど、「フルボトル」はボトル1本の「750ml」のことなんでご注意を〜!笑
大西さん:では、長尾で長尾ワインを注ぎますよ。
行きますー!!
ワイングラスに注ぐと、赤ワインというよりもほぼ黒ワイン。
それくらい濃厚な色合いです。
ワイングラスに顔を近づけると、サウナに入った時のような「木」の香りがフワッとします。これは、樽で熟成していることに由来する樽の香りです。
その他にも、目の前でブラックペッパーを挽いた時のようなスパイシーな香りや、いかにも濃ゆ〜い味をイメージさせるエスプレッソのような香りも漂います。
いよいよワインを口に含むと・・・ガツ〜ンとパワフルな先制パンチに見舞われます。ラベルに銀色で描かれている「土の持つチカラ」はコレかぁ〜と妙に納得。
それでも、ただ濃いだけの飲みづらい赤ワインではなくて、とってもオープンな性格なので、果実味のチャーミングな部分も見え隠れして、濃いながら親しみやすさも併せ持つ、いいヤツです。
駅ワイン始まって以来の「赤ワインの本格派」。フルボディの赤ワインがお好きな方は間違いない味わい。もちろん、発展しつつある長尾の街のように、このワインもこれからどんどん熟成して美味しいワインに変貌していくポテンシャルがあります。
今飲んでも美味しいし、もしワインセラーがあれば10年ほど熟成させて飲むと、見違えるような魅力を見せつけてくれそう。これからの成長が楽しみな長尾ワインです。
大西さん:長尾、まさにこんな味やで!笑
今までの「枚方のワイン」シリーズで一番パワフルで濃い、フルボディのワイン!!
ほんまこのワインは香りがすごいわ〜。濃いベリーの香り!
選んだ理由としては3つ!
というわけで、
大西さん:ではここでワイングラスの持ち方についてお伝えしましょう。
基本、日本では細い柄の部分を持つのがマナーやって言われてるねんけど、国際的なパーティーではこうやって持つねん。大統領とかがこうやって持ってるの見たこと無い?
国際的なグラスの持ち方 in 長尾!
大西さん:あはは(笑)
じゃあこのグラスに垂れてるやつなんて言うんやったでしょう〜?
おさや:えっとー・・・確か初回の光善寺ワインの時に教えてもらいましたね。
ワインの・・・涙!?
大西さん:そう!どろってグラスの周りに付いて、ゆっくり垂れるほどアルコールが高いんやったよね。
おさや:じゃあこのワインはアルコール度数が高い気がする〜〜〜!!度数は?
大西さん:よし、オレ当てるわ!
おさや:え、飲んだら度数分かるんですか!?すごいっす。
大西さん:うーん、13.5%!
大西さん:・・・14%やった(笑)
おさや:あははは。ほんまテレビ向きですねw
大西さん:今は惜しかったけど(笑)、だいたいは飲んだら分かるねんで〜!
おさや:ちなみに大西さんが今までで飲んだ中で一番アルコールが高かったのは何ですか?
大西さん:今まで出会った中やったら、16%かな。
おさや:16%のワイン!濃そう〜
おさや:じゃあズバリ飲み頃はいつですか?
大西さん:そうやな〜、10年経ってもまだ余裕でパワフルやわ。飲み頃は15年後くらいかな〜。
このワインが2013年製やから、2028年が飲み頃の予想です。
おさや:お〜〜〜楽しみでしょうがないですね〜(笑)
大西さん:ほな歩きまっか。
ほんまこれおいしいわ〜。
これ保護色やん!あはは
大西さん:看板と色が一緒!!!
すごいわ〜!!やっぱこれ長尾ワインやったわ〜
いや〜町中で歩くの久々やな。
おさや:もうすっかり慣れましたね(笑)
大西さん:誰か声かけてほしいな〜。
この前テレビの「よーいどん」出たし、知ってる人は増えてるはずやねんけどな〜
大西さん:もう1回くらいテレビ出ないとあかんかなぁ?笑
まぁ、普通に声かけづらいよな。
畑の道をワイン飲みながら歩いてるやつってやばいもんな。
ボクでも見て見ぬ振りするわ!
おさや:笑
大西さん:いや〜今日は完璧や!!ごきげんごきげん。
ここで撮ろう!!
大西さん:ほんま、すごいなこの絵!!!
めっちゃおもろいやん!色の組み合わせが最高。
大西さん:風見鶏おった!!かんぱーい!!
前回ここで「何にもない!」って言ってしまったけど、ワイン1本あればなんぼでも遊べるわー!
ワイン遊びが止まらない〜〜〜!!
− ネギ畑とワイン。
おさや:今、ナチュラルにネギと並んでますけどそういえばこのワインは何の食べ物に合いますか?
大西さん:うーん、合わせるの難しいな〜!
おさや:まじっすか。このあとどこに行くかに関わってきますけど・・・笑
大西さん:このワイン個性強いやん?めっちゃパワフルやから難しいな〜。
強いて挙げるなら、濃いソースのステーキとか、ビターなチョコレートとかかな。
あとは、ウォッシュタイプのチーズ、ビーフシチューあたり。
おさや:なるほど、濃いワインには濃い料理ですね!
大西さん:あ、これ意外と、抹茶に合うかもしれへん!
なぜかと言うと、チョコと抹茶が合う×このワインとチョコが合う→これと抹茶も合う!
かも?
ま、やってみな分からんけど!
− 長尾駅のホーム横に来ました。
(お客さんがいっぱいいます)
おさや:プラットフォームにいる人からめっちゃ見られてますよ!
大西さん:どんどん見てくれ!!笑
あ、ここに置いたらいいんちゃう!?
おさや:確かに。線路のサビの色とマッチしていい感じです!!
でも、長尾駅の駅名表示とワインが遠すぎでーす(笑)
大西さん:じゃあ、ボクが間つなぐやん?
おさや:モデルか!
次雑誌出すんやったらこれ表紙でお願いします!!
大西さん:これ載せられる雑誌ないやろ!笑
続いて、今日も発見〜!!
線路横に南国の木!!
大西さん:ちょっとこれ不自然?
おさや:いや〜、色は合ってると思いますよ(笑)
(ぼさぼさ。)
おさや:さっきから思ってたんですけど、めっちゃグラス回してますよね!!
大西さん:うん。プロのソムリエっぽいやろ?笑
グラスの中でしっかり回したら、酸素と結びついて酸化するから香りがけっこう変わってくるねん。例えばこのワインはまだ若いからホントは何年も置いた方が美味しいねんけど、こうやって回して空気に触れさせることで、数年分熟成させたのと同じ効果が得られるんやで〜。
おさや:あ、意味があったんですね(笑)
大西さん:グラスの中で成長するワイン。
まるで、長尾のこれからの出来事をグラスの中で先に語ってる、みたいな。
おさや:ひょえーーー!!!
うまいこと繋げますねぇ〜。
大西さん:さすがソムリエやろ。あはは笑
あ、いいタイミングで来たJRの電車と撮ろうー!
おさや:いや〜土も家も地面も木も電車も、なんでこうも不思議と長尾ワインと色が一致していくんでしょうね〜笑
大西さん:ほんまやで!笑
ほんなら前も行ったけど、こっち行きましょかー。
と、そこへ・・・
うわ〜〜〜!!
ひらつーさんですか!!??
えー!すごい!
いつも見てます!
おさや:えー!声かけてもらったのはじめてです!
大西さん:うれしーー!!はじめてはじめて!!
ほんまに僕らこうやってやってるんですよ!?
おさや:記念に写真いいですか!
声をかけていただいてありがとうございました!!
大西さん:すごいな!やっと声かけてもらえるところまできたなぁ!!
ここまで長かったなぁ〜〜、ウルウル。
以上、後編の上でした!
最後に復習!
「エントゥレスエロ テンプラニーリョ」のデータ
・産地:スペイン・ カスティーリャ イ レオン
・ワイナリー名:ボデガス トリデンテ
・種別:赤ワイン・パワフルなフルボディ
・度数:14度
・ブドウ品種:テンプラニーリョ
・容量:750ml
・味わい:辛口
・合う料理:ウォッシュタイプのチーズ、ステーキ、ビーフシチュー
次回はスイーツとのコラボ!?
◆関連リンク
・大西タカユキOfficial Website(公式サイト)
・大西 タカユキのワイン大楽(だいがく)
・枚方のワインシリーズ関連記事(枚方つーしん)