葬儀屋さんで働くって一体どういうことをするんだろう？ ―株式会社 吉祥【ひらつー求人】

葬儀屋と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょう？

映画で話題になった「おくりびと」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかしおくりびとは「納棺士」という専門職で、葬儀の一部分に携わる仕事です。 では葬儀屋さんって一体どういうことをしているんだろう？そんな疑問を胸にうかがったのが枚方市役所すぐそばにある葬儀屋の「吉祥」さんです。

場所は枚方市役所前。「よってこや」の隣の階段を上がった2階にあります。

地図ではこちら↓ 

まずはこちらをご覧ください。
吉祥さんの主たる業務内容です。

漢字も多くてちょっとイメージしづらいですよね？
ですがこの記事を読んでいただくと葬儀屋さんのお仕事がよく分かっていただけると思います。株式会社吉祥、代表取締役の植竹さんに詳しいお話をうかがってきました。

 
— 葬儀屋さんと聞いてまずイメージしたのが「おくりびと」だったんですが…

「はいはい（笑）。おくりびとの反響はめちゃくちゃありましたよ。葬儀屋さんになりたいという方もいらっしゃいましたし納棺専門の業者さんも増えましたし」

— ですが、葬儀屋さんはあの映画とすることは少し違いますよね？

「納棺のお手伝いをすることもあるので違うとも言えないのですが…」

— ご説明いただいてよろしいですか？

「はい。どういった流れで関わらせていただくかを順を追って説明します。

①お電話をいただいて病院などにお迎えにあがる
②お通夜・お葬式の打ち合わせをする
③祭壇を作る際にご遺族の代理人として花屋さんと交渉する
④担当者、式進行役としてお通夜・お葬式を行う

…というのが私たちが関わらせていただくおおまかな流れになります」

— お葬式全般に関わるプロデューサーといった役割でしょうか？

「まさしくその通りです。ご一緒されていたご家族の気持ちをいかに葬祭で表せるかということを一番大切にしています。加えてお葬式の後も訪問にうかがったり、お仏壇のご用意やお位牌のご用意、お墓のご相談や相続のことなど、お手伝いのご希望があればさせていただいています」

— お葬式だけを取り仕切るものだと思っていました。

「今は規模の小さいご家族だけのお葬式が増えているので他の業者さんに任せることも少なくなっています。弊社はご遺族様と密な信頼関係を築けるように行程の半分以上は担当者ができるシステムをとっています。極力自分たちですることによって信頼関係も深めることができますし、金額的にもお安くすることができます」

— お値段の話が出ましたがHPを拝見させていただきました所、かなりハッキリとお値段が記載されているんですね。（→吉祥ホームページ） 

「お葬式の費用は不明瞭な部分が多いというご心配があるかと思います。弊社では内訳までお知らせすることで安心してお式をあげていただきたいと思っています」

— 今回の求人では正社員を募集されるということですが。

「はい。まずは三ヶ月間は研修期間として働いていただいて、そのあと続けていただけるかどうかを話し合う場を設けたいと思っています」

— 最初は同行して仕事を覚えるということですか？

「そうですね。そして、少しずつできることをお任せしていきます。基本給に加えて『手当』があります。お迎え手当、担当手当…などがありますので、出来ることが増えていくほどお給料も上がっていきます」

— どのような方に来て欲しいでしょうか？

「 お客様の気持ちを汲み取ってもらえる方に来て欲しいですね。アットホームな職場ですので、お客様目線を大事にしてくれる方と同じ気持ちで働ければと思います。会社としての存在価値は、必要とされる『人』がいることだと考えているので『吉祥のスタッフ』ではなく『吉祥の◯◯さん』とお客様から言っていただけるような存在になることを目指していただければと思います」

— 吉祥さんのホームページには「葬儀の知識」として会葬のマナーだけではなく、万一に備えての準備のことや喪主になった時の葬儀の流れなども大変わかりやすく書かれてあって、とても勉強になりました。（→吉祥ホームページ）

「ありがとうございます。HPは先代がほぼ自分で作ったんですよ。パソコンが好きだったので」

— ホームページで拝見したのですが、二年前に先代がお若くしてお亡くなりになられたと…。お伺いできる範囲でお話を聞かせていただけますか？

「…わかりました。

　父（先代は植竹さんのお父様）が亡くなった時は私もほぼ現場を仕切れるようになっていました。ですが、ずっとこの業界だったので他の仕事もしてみたいという気持ちも少なからずあったんです。父が死ぬ前に『お前が継がないならこの会社は畳む』と言われました。そこで周りに目を向けた時に本当にたくさんの方々に信頼していただいていて、期待されているということに改めて気がついたんです。その時に、このご縁は何があっても切りたくないな、大変な仕事かもしれないが生涯の仕事にしていきたいな、と強く思いました」

— 先代の葬儀も植竹さんが取り仕切られたのですか？

「はい。
　葬儀屋であり喪主でもありました。

　業界の方だけにお知らせしたのですが、お客様がどこからか聞きつけて参列してくださるという予測もしないことがありました。父のやってきたことを色んな角度から気づかされた葬儀でした」

込み入った話をお伺いしたのに、ひとつひとつに誠実に答えてくださる植竹さん 

— 気持ちの面での変化などありましたか？

「父は徹底して『お客様目線』を大切にしていました。葬祭は金銭面でもまだまだ不明瞭な部分が多く、適正価格も不透明です。そういった部分から変えていきたいと思い葬儀業界の組合にも加盟させていただきました。先代の想いを胸に、業界全体としていい方向へ向かえたら…その一助となれればと思っています」

— このお仕事のやりがいをお聞かせいただけますか？

「ご家族を亡くされて辛い思いをなさっている方のお力になれることが一番のやりがいです。最初の対応と最後の対応が180度変化されるお客様もいらっしゃって、そんな時は自分がお力になれたのかな、とうれしく思います。『植竹さんが居てくれるだけで安心です』と言っていただけるのが何よりの喜びです」

— たいへんな所はどんな所でしょう？

「何もない時は定時ですが、仕事柄、急に何件もご依頼が入ることもあります。そこが一番大変な所だと思います。そういった場合でもキチンと休みを取っていただけるようにスタッフを増やしていきたいと考えています」

— 色々と込み入ったお話までありがとうございました。それでは最後に求人記事をお読みになっている方へメッセージをお願いできますか？

「はい。葬儀業界を支え、引っ張っていけるような会社でありたいと思っているので熱い想いで一緒に働けたらと思います。お互いに協力しあってアットホームに頑張っていきましょう！」

 
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