昨日1月14日24時をもって閉店した香里園駅近くにある玉水温泉。
(最終営業日のお店の外観)
昭和40年から営んでいる昔ながらの銭湯ということもあり、寝屋川市にありますが香里園ということもあり、ひらつー読者さんの中にも利用したことがあるという方や、見覚えがあるという方も多いのではないでしょうか。
僕クロも昔からめっちゃ利用している銭湯で、その話から今回の取材が通ったかたちです。
そんな玉水温泉の最終営業日に閉店セレモニーするとのお話を伺い、僕とすどんで見に行ってきました。今回はその閉店セレモニーの様子をお届けします!
閉店セレモニーの様子をご紹介する前に、記事前半では玉水温泉についてご紹介していきます↓
(玉水温泉の玄関口)
玉水温泉はご夫婦で営まれている銭湯で、探偵ナイトスクープなどのテレビ番組で紹介されたりと何かと話題になっているスポット。
閉店セレモニーが行われる数日前の営業時間前に、施設内を撮影させていただいたのでその時の写真を紹介していきます。※脱衣所も含め、銭湯内のカメラ・携帯電話・スマートフォンでの撮影は禁止されています。
番台があるロビーに入ると、広々としたスペースにはイスやテレビなどがあります。
男湯・女湯は固定ではなく、撮影に伺った日は左が女湯・右が男湯でした。
写真左側のスペースに近寄ると、
懐かしのマッサージチェアがずらり。
マッサージチェアのそばには、玉水温泉のお父さん作の貼紙が。
玉水温泉はお父さん作の貼紙も特徴的でして、ユーモアいっぱいの貼紙を見てるだけでも楽しめる銭湯でした。
女湯そばにあるドリンクが並ぶ冷蔵庫。お風呂上がりはここにあるコーヒー牛乳やみかん水をよく友だちと飲んだ思い出が。
女湯の脱衣場はこんな感じ↓
男湯の脱衣場と比べると縦長な感じ。写真中央にあるカーテンの先を進むと番台があるロビーにでます。
続いてお風呂場へと進み、女湯からご紹介↓
入口から入ってすぐの場所から女湯の全体。奥にある扉はサウナスペースでしたが、ここ最近は故障のため使えない状態でした。
入口のそばにあるお風呂は、中央部分の底が深くなっていて腰掛けながら入浴を楽しめます。
女湯・男湯の両方に設置されているマッサージ機器、通称「おっぱい」(ホントに)。僕クロは小さい頃から通っていたのですが、子どもながらに使ってもいいかドキドキしていた思い出があります。笑
続いて男湯の様子↓
男湯はこんな感じ。こちらのお風呂場にあるサウナは塩サウナだったのですが、ここ最近は塩は使わずに営業されていました。
こちらのお風呂場には悠久窟と書かれた滝があり、右側にある「開けゴマ」と書かれたスイッチを押すと中に入ることが可能。
その隣には座って楽しむジェットバスや、水深120mの立ちながらジェットバスを楽しめるお風呂も。
写真ではジェットバスは動いてませんが、スイッチを押すと動き出すジェットバスが強力で吹き飛ばされそうになります。
駆け足でしたが、玉水温泉の施設内の様子でした。
利用されたことがある方に「ああ!懐かしい!」と思っていただけたら嬉しいです。
(玉水温泉入口にあった閉店の案内)
続いて最終営業日の1月14日24時の閉店時に行われたセレモニーの様子をご紹介していきます。
歌などもあるので、まずは動画でご紹介↓
ここから写真でお届けします↓
閉店10分前の23時50分の番台があるロビーの様子。お風呂上がりのお客さんたちが、たくさんいらっしゃいました。
こちらは玉水温泉を営むお父さん。セレモニー開始前とあってちょっと緊張の面持ち。
こちらは閉店セレモニーの内容。
お別れの挨拶・お別れ甚句、そして最後にみんなで蛍の光を歌って終了という流れです。
セレモニーに参加される方にはこちらの甘酒と合唱用の歌詞カードが配布され、閉店のその時まで待ちました。
そして閉店セレモニーの開始時刻になり、玉水温泉のお父さんからご挨拶。
お父さんはお風呂屋の子どもとして生まれ、幼い頃からお家のお風呂屋のお手伝いすることが多かったそう。
そこから玉水温泉の開業までのエピソードや奥さまとの出会いなどの紹介。
玉水温泉の開業当初はお父さんとそのお母様の親子で営業していたことや、その当時に香里園に開業したダイエーもあって(現在はありません)多くの人にお風呂を利用していただくことができたとお話されていました。
ちなみに、閉店を決めた際には今回のようなセレモニーなどの予定はなかったそうですが、常連さんのリクエストで開催することになったそうです。
お父さんを優しく見守るこちらの女性は、玉水温泉のお母さん。
いつも笑顔のお母さんも、少し寂しげな表情をされています。
お父さんからのお別れの挨拶のあとは、長年利用されていた常連さんをサプライズで表彰。
お父さんとお母さんが銭湯の営業で忙しい時には、娘さんとお風呂に一緒に入ってもらったりと家族のような存在の方だったそうです。
続いてはお別れ甚句の時間↓
香里園を中心に芸能のボランティアで活動されている「蟻義(ありよし)」さんからお別れ甚句を披露。
お父さんとお母さんは、玉水温泉の最後には蟻義さんにお別れ甚句を披露してもらいたいと思っていたそうです。
蟻義さんはとてもユニークな方で、時々お客さんの笑いを取りながらお別れ甚句を披露されていました。お別れ甚句についての正確な情報は不明ですが、「甚句」と検索してみると日本の伝統的な歌謡の一形式のようです。(→Wikipedia)
そして閉店セレモニーの最後は……
玉水温泉の常連さん3名によるギター演奏。
玉水温泉でよく見かける3名ということで、グループ名が「湯名人(ゆ〜めいじん)」。笑
ギターを持ち「湯」と書かれたTシャツを着た方が、閉店セレモニーをするきっかけとなった常連さんだそうです。
演奏に入る前にお父さんとお母さんに感謝のメッセージとお花を渡し、
それぞれの思い出を頭に浮かべながら歌い上げる蛍の光は、温かさと閉店を惜しむ皆さんの寂しさが感じられる時間で、ジーンとくるものがありました。
最後にお父さんから「52年間ありがとうございました!」との声にあわせて、
玉水温泉好きのお客さんに囲まれて閉店をむかえるお父さんとお母さんは、とても幸せそうな顔。
玉水温泉のお父さん・お母さん、52年間の営業ありがとうございました!
そして閉店セレモニーを取材させていただき本当にありがとうございました。
以上、玉水温泉の閉店セレモニーの様子でした!