ひらつーが運営するコワーキングスペース「ひらば」広報担当のデンチュウ@ひらつーがひらば利用者のみなさんがどんなお仕事をしているのか、どんな風にひらばを使っているのか、インタビュー形式でいろいろとお話を聴いていきます!
ゲーム好きのみなさ〜ん!ご存知ですか?
今年の春から、枚方つーしんが運営するコワーキングスペースひらばで、ゲームや「VR(バーチャルリアリティ)」コンテンツが作れる「Unity講座」(▶︎詳細はひらばの学校)が開講されています。
VRとは「バーチャルリアリティ」の略語で「仮想現実」という意味。
現実ではないものを理工学的に作り出すことでその場に実際にいるような感覚や体感が得られる技術です。(→
Wikipedia)昨年2016年はVR元年と言われた年。
ネットやニュースで目にした方も多いのではないでしょうか?
↓こちらがVRの紹介動画。
まるで自分がゲームの世界にいるような不思議な体験ができるんです!
ひらつーメンバーも、一足先にVRの世界を体験してきました!
(まずは専用の機材を装着するために自分の目幅を測ります)
一体どんな空間が広がっているのでしょうか?
メンバー大興奮のVR体験レポートはコチラから!
(VRの世界でミニゲームに挑戦するデンチュウ@ひらつー)
そして「ひらばの学校」の講座では、なんとこのVRの世界を生み出す「Unity」というゲームエンジンを使ってコンテンツづくりが学べます!(→Wikipedia)
(先日開催されたunity講座の様子。少人数で基礎から学ぶことができます)
というわけで前置きが長くなりましたが!
今回のインタビューはひらば会員であり「Unity講座」講師でもある中村さんにお話を伺っていきます♪
(写真左が中村さんです)
「BOOBY AND BOOTY」代表 中村憲一さん
− 今どんな仕事をされているかを含めて、自己紹介をお願いします。
「『BOOBY AND BOOTY』という屋号で2000年からフリーランスとして活動している中村憲一です。
『インターネットの便利を簡単に』をモットーに、WEBサイト、WEBアプリの委託開発、インターネットの業務活用やインフラ整備等のコンサルティングも行っています。」
「昔から電子工作が好きな子供でしたので、コンピューターが世の中に出た時は本当に夢中になりました。そのまま趣味が実益になったような形でいくつかの会社で働いていたのですが、フリーランスになる前に勤務していた広告会社がつぶれてしまったんです。なので、そのまま独立しました。
それが2000年頃の話でして、ちょうどインターネットが公開されたところ。当時は、今の様にLINEやSNSでコミュニケーションが取れるなんて超能力みたいな話でした。
それでも『これからはインターネットの時代がやってくる』と言われていたんですよ。」
「独立後は、WEBやCGなどのクリエイティブ関係の製作からスタートしました。フリーランスになる前にプログラミングをしていたこともあり、現在はWEBアプリ製作をメインに活動しています。大小様々な企業からの依頼をメインに受けていて、17年が経ちましたね。」
「う〜ん、当時は若かったこともあり相当イケイケでしたのでそうでもなかったのだと思います(笑)独立前に会社の中の仕組みを変えたり、システム開発を担当していた経験はやっぱり大きかったのかなと。」
(「自分は神じゃないか!?なんて思っていたぐらいイケイケでしたよあの頃は・・・(笑)」と中村さん)
「それから日本のコンピュータの発展を見続けていました。
今の若い世代の人は大変だろうなあって思うんです。生まれた時からスマートフォンがあってWi-Fi環境が整っていて、これを使いこなさなければいけないんですから。」
− これからのコンピュータ業界はどのように進化していくのでしょうか?
「ITやAI(人口知能)が実用化されていく中で、今後ますます世の中の仕組みは複雑で見えにくくなってきます。
そもそも、コンピュータは物質的に何かが存在するというわけではなく全て概念の世界。それを人間が目で見て理解するために、キーボードや画面を使われているんですよね。
今まで作ってきたテクノロジーをメンテナンスしてさらに進化させていくためには、この概念を習得していく必要があります。」
「この春から、Windows 10用VRとして登場する予定のHoloLens(ホロレンズ)というものがあるのですが、これは現実にある空間をそのままリアルタイムでスキャンして、さらにデジタル要素を合成して見せることができるんです。
これまではスクリーンに映し出さなければなりませんでしたが、今後はホロレンズをつけた人たちが全員同時に映像空間を共有できるようになっていくはず。そして、そんなことが可能になる日はそう遠くはないだろうと思いますねー。」
「これまでの利便は、テレビ、パソコンなどのハードウェアの制約に縛られていましたが、今後は物質的な制限から解放されてデジタルは自由になります。」
(VR体験中のデンチュウ)
「今、VRを見るには大きな機械が必須ですが、どんどんサイズダウンして最終的にはメガネやコンタクトレンズのようなものになるかもしれませんね。」
(何が現実かだけでなく、「そうあるべき理由は何か?」をもっと考えていくことが大切なんだそう)
− ひらば利用のきっかけはなんだったんでしょうか?
「数年前のエイプリールフール企画で『枚方つーしん』を知ったんです。それまでは、大阪市内のコワーキングオフィスをいくつか利用していたのですが、個人個人がバリバリ仕事をされている雰囲気なので、コラボして一緒に仕事をするのは難しい印象でした。
それではなんだかコワーキングとして面白くないな〜と思っていた時に、去年できたひらばの存在を知ったんです。」
(ひらつーを知ったきっかけは2011年のエイプリールフール企画!)
− 「ひらばのココが良い!」というポイントがあれば教えてください。
「想像以上にひらつーと連動していることですね。色んな企業やマスコミと連携しているワーキングオフィスは多くありますが、ひらばというオフィス自体に情報発信力があるのが珍しいと思います。ひらつー自体が色んな企業と繋がりがあるので、どう生かされていくのか楽しみですね。」
(事業立ち上げ時に大きな壁となる「認知不足」を、月間約200万PV、26万UUの地域情報サイト「枚方つーしん」を活用することで突破できます)
− 反対に「ココを改善して欲しい!」というポイントがあれば教えてください。
「改善点というわけではないのですが、これからひらばの学校がスタートする中で、生徒さんとどう情報共有をしていくのか、生徒さんに価値ある情報を提供していくためにどうしていくのか・・・そのあたりをもっと考えていく必要があると考えています。」
「数年前までは個人情報をどう守っていくかに焦点が当てられる傾向にありましたが、これからはコンテンツや共有の仕方のあり方が大事になテーマになってくると思います。
結局行き着く先はいつも人と人との関係で。それを大事にできる気持ちをコミュニティの中で話し合える環境を整えていくことが大切なのではないでしょうか。」
− 就職活動に対する不安、働くってどういうことだろうとイメージできない学生も多いと思います。学生に向けてメッセージをいただけますか?
「結局のところ、最初は何でも模倣。実際に何か新しいことをやっている人を目にすることで、今まで知らなかった選択やチャンスに初めて出会うことができると思うんです。
プライバシーやセキリュティの問題もあって、世間の情報共有が閉鎖的になりがちな時代が長く続いていましたが、ようやくここ数年のスマートフォンの普及によって、多くのビジネルモデルや情報に触れることが可能になりました。」
「コミュニケーションにかかるコストが限りなくゼロに近づく中で、私たちが情報をどう活用していくのか。よく耳にする『仕事が面白くない』、『毎日同じことの繰り返し』なんていうのは情報をただのルーティン、作業に落とし込んでしまっているんじゃないかな。
せっかくスマートフォンというインフラが登場しているのだから、若い人にはもっと『自分が面白い』と思うものを追求してほしい。そのためには、まず自分が何が好きか、どう在りたいかを考える時間を持って自分の軸を作っていくことに時間をかけてみてください。」
「それから、大学や専門学校は同じ志のもと集まった貴重な同世代。学生時代に培ったネットワークは必ず社会に出てからも生きてきます。
普通に道を歩いていても、すれ違った人と声をかけ合ったりしないじゃないですか。だけど最終的に、仕事でも何でもそうなんですけれど、全ては人と人との関係なんですよね。学生時代の友人をぜひ大切にしてください。」
(結局は人と人との関係なんです)
− これから独立したい!と考えている方にメッセージをお願いします!
「会社員の労働問題改善が国をあげて実施されている中、フリーランスとして働く制約はどんどんなくなっているように感じます。
収入を得る方法は給料だ、と思われがちですが、今は会社の中であってもフリーランスであっても実力主義になっています。
どんな働き方をする上でプラスα自分になにができるか、相手のニーズに合っているかをアピールする必要がありますね。でも今は、確実に自分の人生を選べる時代になっています。」
− これからひらば・ひらがくを利用してみたい!と考えている人にメッセージをお願いします。
「これまで多くの経験をしてきた人たちは、もうその知識を吐き出すだけなんです。
反対にワクワクするぞ!と思うのはこれからの未来を担う若い世代であったり、これから新しいものを生み出していこうとしている人たちです。そういった人たちがワクワクできる場所になっていけたらと考えています。」
「これまでこの業界で働いてきたのは、『未来が見たい』そう思い続けてきたから。そして、やっと面白い時代がやってきました。ここから先を作っていく人がいて、そしてこの先は未知数です。
コンピュータの世界はこれからもどんどん新しいものを生み出していきます。コンテンツを使う側になりたいのか、それとも作る側になりたいのかということです。
使う側になりたいのなら、きっと数年後には今とは違う未来があります。だけど誰かが作らなければ今存在しないものがたくさんあります。作り出す面白さは、使う何百倍、本当に計り知れません。」
(作り出す面白さは何百倍なんです!!)
− 中村さん素敵なお話をありがとうございました!
(360度撮影できる「360度カメラ」を持つ中村さん)
スマートフォンの普及により、日々進歩するIT業界。中村さんのインタビューの中でも「つい先週こんなソフトが出て・・・」というお話がでるなど、数週間単位で様々な進化が起こっている様子が伺えました。
そういえば、デンチュウの高校入学時には折りたたみ式のガラケーが主流でしたが、卒業式にはほとんどの生徒がスマートフォンで写真を撮っていたような・・・。
検索機能でなんでも調べられてしまう時代だからこそ、対面講座で学べる意味がきっとあるはず。
コンテンツを使う側になるのか、それとも作る側になるのか?5月からのひらがくにもぜひご注目ください!
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ブービーアンドブーティ 中村憲一(公式サイト)
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