ひらつーが運営するコワーキングスペース「ひらば」広報担当のデンチュウ@ひらつーがひらば利用者のみなさんがどんなお仕事をしているのか、どんな風にひらばを使っているのか、インタビュー形式でいろいろとお話を聴いていきます!
岡本ケイスケさん
− ではまず、自己紹介をお願いします。
「はじめまして、岡本ケイスケと申します。現在は遊戯王カードという子供が遊ぶカードゲームの攻略サイトを運営していて、このブログを通してAmazonのアフィリエイトとGoogle広告の収益で生計を立てています。現在26歳で、枚方市内で妻と子供と3人で暮らしています」
インターネットのWWW上における広告形態をさし、ある広告媒体のウェブサイトに設置された広告によってウェブサイトの閲覧者が広告主の商品あるいはサービス等を購入し、生じた利益に応じて広告媒体に客引きの成功報酬を与える一連の形態をさす用語。(→Wikipediaより)
− よく耳にする「アフィリエイト」ですが、知っているようで知らないという方も多いのではないかと思います。読者の方に向けてアフィリエイトの仕組みについて簡単に説明していただけますか?
(アフィリエイトって何?どうやって収入を得るのでしょうか?)
「アフィリエイトを簡単に説明すると、サイト内に広告を掲載してその広告から物が売れたり何かしらの問い合わせがあるとお金が入るという仕組みです。
例えば、Amazonだと売り上げの3%、つまり1,000円の物がサイトを通して売れると30円が入ってきます。以前僕のブログを通して8万円の電化製品が売れたこともありました。高額商品になっても基本的に同じシステムだと思っていただいて大丈夫です。」
− 遊戯王のブログから電化製品が売れるのがなんとも不思議な感じです。
「そうですね。ちょっとややこしいんですけど、僕のブログ記事の中に付けている広告リンクをクリックするとまずAmazonに飛ぶんです。
そしてさらに、Amazonに飛んで、別のサイトに移動しますよね。ここまではいいんですけど、もしこのまま本が売れると僕に本の値段の3%が入るんですけど、この流れで「そういえば掃除機欲しかったな」ってなる人がたまにいるんですよね。
それで掃除機を買うと、はじめのきっかけが僕なので、僕にお金が入ってくるんですよ。」
− 買い物のきっかけが、どこのブログからきているかを把握されているということでしょうか?
「そうですね、Amazonで把握されているので、遊戯王以外の物が売れてもお金になります。
最初のリンクさえ踏んでもらうことができれば、正直(ブログに)掲載している本は買ってもらわなくても良いんです。
このリンクを経由したかどうかは、Amazonの中で情報が1日間保存されていて、1回Amazonを踏んでくれさえすれば、たとえ12時間後とかに本人がお気に入りからAmazonに行ったとしても僕にお金入るんですよ。
というわけで、いかにクリックしてもらえるか・・・ゲームみたいな感じになってます。興味をもってもらえる記事を書けるかどうかがすごく大事ですね。」
「このアフィリエイトの収益がメインで、もうひとつがGoogleの広告です。
Amazonの広告は僕が選んだ広告なんですけれど、Googleの広告は僕が選んだわけじゃなくてGoogleが見てる人に応じて広告を変えてくるんです。
よくネットショッピングをした後に別のサイトを見ると、さっき見た商品が画面横に出てきたりしませんか?
まさにあれがGoogle広告で、検索データを使って自動でさっき見たものを選んで表示しているんです。Googleの広告はAmazonのアフィリエイトとは違って、買ってもらう必要はなく1クリックにつき10円が入ってくる仕組みです。」
− ブロガーのお仕事をする上で必要な資格や得意分野があれば教えてください。
「大学生の時にとった化学の資格はあるのですが、今の仕事に関する資格は特になく基本は全部独学です。得意分野は『トレンンドアフィリエイト』というジャンルです。
アフィリエイトって言っても実はいっぱい種類があって、売る物によって作るべきサイトが変わってきます。僕の場合だと1個売っても何十円とかなので死ぬほど売れないといけないんですよ。なのでとにかく人を集めまくるのが僕のサイトの目的ですね。」
− アクセス数を伸ばすための工夫はありますか?
「アクセス数を早く集めるためには最新情報を載っけるのが一番いいです。例えば、僕の遊戯王サイトの場合は新しいカードが出ましたってニュースになるじゃないですか。そしたらみんな『新しいカードはどんなカードだ?!』とか『どんな効果なんだ?!』と、調べるじゃないですか。
そうすると、その商品を買う・買わないに関わらず、とにかくいっぱい来てくれるんですよね。その最新情報って意味で「トレンド」が使われてて、それを『トレンドアフィリエイト』って言うんですよ」
− 多い時で1日にどれくらいのアクセスがありますか?
「僕のサイトは1日平均5万アクセスですね。5万PV。もうちょっとでひらつー抜けるかも!(笑)今はスマートフォンで見ている人が多いですね。」
(岡本さんのブログのアクセス数は、スタートから1年半でなんと5万PVに!!)
「トレンドアフィリエイトで、よくあるのは芸能ニュースが分かりやすいんじゃないでしょうか。誰かが結婚したとか、いつ結婚したとか、相手はだれだとか、みんな検索しますよね。
これに対を成すのがサイトアフィリエイトって呼ばれるもので、最新情報じゃなくて常に検索され続けるもの。
例えば、ダイエットのやり方とか!モテる方法とか!(笑)
こういうのは最新情報ではないですよね。
サイトアフィリエイトは、読者が何かしら悩みを抱えてて、モテたいとか髪の毛を生やしたいとか悩みが明確化されてるんでアクセスが少ないけれども物を買う確率が高いという。」
− 私も「小顔体操」のサイトとか何回みたことか・・・(笑)そこで紹介されてるものを買ってしまう心理はめっちゃ納得です!
「そうなんですよね〜。簡単に言うと『質』か『量』かの違いです。
『トレンドアフィリエイト』は量、『サイトアフィリエイト』は質なんですよ。僕はトレンドのほうが得意というか経験があるので。
記事の数が全てというわけではないけれど、『トレンド』の場合はやっぱり記事数が多い方がいいです。多い時は1日10記事くらいアップしていました。最近は減らしていて1日3記事くらいです。」
− 今のお仕事はいつから、どんな段取りで準備をしましたか?
「本当は会社に行きながら独立の準備するっていうのが理想なんですけど、僕は会社を辞めてから、全部を始めたんです。一番はじめは遊戯王カードの転売からスタートしました。
ヤフオクなどのサイトで、遊戯王をやめた人が持ってるカードで1万枚とか、多いと10キロとかで売ってるんですよ。それを買ってきて価値のあるカードだけをちゃんと調べて1枚ずつ売るっていうやり方です。僕はフリマアプリのメルカリで販売していました。
それから、2ヶ月ぐらい経った時に今度はこのノウハウをブログにしたら何かできるんじゃないかなと思ってブログをスタートさせたんです。」
− 始めからブログで生計を立てようと考えていたわけでなかったのですか?
「それは決めてなかったですね。当時から、転売ってあんまり将来的にやる仕事じゃないなとは思っていたので、並行してプログラミングを勉強する学校に通っていました。
それでアプリのエンジニアみたいなのになろうかと思ってたんですけど、転売での利益が月10万円を超えそうだったんです。だからもう学校辞めて、これを伸ばしていこうと思ったんです。」
「だから僕は今アプリ作れないですよ、途中で辞めたんで(笑)それで、これがある程度軌道に乗ってそれ以外で他のことでも副収入で作っておかないとと思って、さらに遊戯王のユーチューバーを始めたんです。
ユーチューバーは半年ぐらいやっていて、月1万5千円ぐらいは行ったんですよね。だけどなんか違うなと思って。そうなってる頃にブログがすごく伸び始めて、毎月2倍とかになってたんで、転売はとりあえず維持で、YouTubeはやめて、ブログに専念しようと思ったんです。
なので現在はメルカリの転売方法だけでなくて、遊戯王全般に関わる内容を更新しています。」
− 独立に対する不安はありませんでしたか?
「たぶんこれみんな言うと思うけど、めちゃくちゃあるからね!(笑)めっちゃ不安ですよ。
今、僕は遊戯王を作っている会社と、Googleの2つの会社にぶら下がってる形。もしGoogleが僕のサイト嫌いって言ってたら収益ゼロになるし、遊戯王カードがなくなったら収益ゼロになる。だからこの会社に嫌われへんようにもう…って感じですから、めっちゃ不安です。」
(めっちゃ不安ありますよ!)
− 周りからの反対はありましたか?
「誰も賛成してくれなかったですね。反対しかしない。
最初の会社に僕は9ヶ月しか行ってなくて、1年行かないと失業保険がもらえないし、3年行かないと転職で不利になるから、みんなとりあえず3年は行った方がいいと言われました。最悪1年は行かなあかん、みたいな感じはやっぱりあります。」
− それでも独立しようと思ったのはなぜですか?
「僕は勉強が好きで本をめっちゃ読むんですよ。だから会社員時代、はじめの頃は営業の本やWebマーケティングの本を読んでたんですけど、気づいたら「上司とうまく付き合うための本」とか読んでいて。
『何のために会社おるねんやろ』って本当にわからなくなってしまったんです。上司の話とか、あと満員電車めっちゃイヤやったし。僕は勤務地が東京だったんですが満員電車本当にダメで、関東弁も慣れなくて…。」
「あとスーツもイヤでした。スーツ着てたら会社の戦闘員の証みたいな感じがして、ネクタイが首輪のように感じて窮屈な感じがしてたんです。
会社行ったら上司と合わなくて。でも合わへんっていうか僕が悪いんです。その会社にいてもきっと未来はありました。
だから、辞めても馬鹿にされへんように、何より自分で後悔しないように頑張ろうって思って、今は良かったと思えています。恵まれているし、ラッキーでした。」
− これから独立したい!と考えている方にメッセージをお願いします。
「独立ってめっちゃ簡単なんですよ。全然難しくない。たぶんみんなできると思うんです。だけど人によって合う合わないはあると思います。
そこで辞めちゃおうって決断できる人が向いてる人なのかな。辞められないんだったら、たぶんフリーは向いてない。僕はサラリーマンができる人ってめっちゃうらやましいんです。できるならサラリーマンが良かったですから。
独立も企業で働くのもどっちもメリットがあります。全体の総合点、つまりバランスが取れているのはサラリーマン。お金の安定より心の安定を求めるのならフリーランスでしょうか。
う〜ん・・・。まだ僕はメッセージ送れないですね。
でも、独立前は、『最悪死なへんしなあ〜』とは思っていました(笑)」
− 就職活動に対する不安、働くってどういうことだろうとイメージできない学生も多いと思います。学生に向けてメッセージをいただけますか?
「よくある言い方になってしまいますが、『人の役に立つことが仕事』だと思っています。物で役に立つのか、サービスで役に立つのか、情報で役に立つのか。役に立つ方法が仕事の種類によって違うだけなんじゃないかなと思います。
僕は就活して結局辞めてしまった立場だけど、当時の僕が思っていたのは『できること』と『やりたいこと』が重なるところを探そうって。
『できること』・『やりたいこと』が何もないと思っている人は、まずこれから勉強したいことは何なのかを考えてもらって、とにかく体験するか本を読んで情報を集めてみてください。」
「『好きなやりたい仕事がないんです』というのは、例えるなら『好きな果物がないんです』みたいな感覚で、『なんでかっていうと僕リンゴしか食べたことないんですよ。でもリンゴは好きじゃなかったんです。僕は何が好きなんですかね?』って人に聞いてるようなもの。
そしたら『じゃあとりあえずミカン食べたら?その後に選んでみたらどう?』ってアドバイスするじゃないですか。情報を得るなり体験するのが一番なのかなって僕は思います。」
− 岡本さんの1日のタイムスケジュールを教えてください。
「朝起きてごはん食べてブログ書く、昼ごはん食べる、Skypeとかカフェとかで人とおしゃべりする。これは情報交換っていう感じですね。なるべく人に合う時間は確保しようと思っています。」
− ひらばの利用きっかけを教えてください。
「知人がコワーキングスペースを利用していて、『コワーキングやったら人にも会えるし仕事も生まれたりしておすすめだよ』と教えてもらったんです。『枚方 コワーキング』って検索して奇跡的にあったのがひらば。枚方にあるわけないやろーって思っていたので(笑)」
− 「ひらばのココが良い!」というポイントがあれば教えてください。
「ひらばからの景色、僕は好きです。あとはオシャレオシャレしすぎていないのがいいです。他のコワーキングスペースってもっとキラキラしてたり、椅子とかも緑やったりオレンジやったり。
そうじゃないのが僕は好きかな。あとよくいるひらば担当のタクワンさんがかわいくていいな〜って(笑)」
(この春からひらば担当になったタクワン@ひらつー)
− 反対に「ココを改善してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
「ドリンクバーが欲しい!前行ったコワーキングにあってジンジャエール飲み放題だったんです(笑)あとは、土日祝日が開いていたらありがたいです。」
− これからひらばを利用してみたい!と考えている人にメッセージをお願いします。
「フリーランスで働く人にとって、人脈はすごく大事。場所代としては高いかもしれませんが、人脈づくりの場として1万円と考えるとそんな高すぎることはないんじゃないかと思います。」
その時々の環境やニーズに合わせて、コンテンツや求められるものを足したり引いたりできる、岡本さんの柔軟性は本当にすごいな〜と感じました。アフィリエイトで収入を得られる仕組みについてもよくわかりました!
岡本さん、素敵なお話をありがとうございました!
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