2007年に市長が逮捕されて大問題となった枚方官製談合事件ですが、枚方市がその関係書類の一部を誤って廃棄・紛失してしまったそうです。LINK:大阪・枚方市 談合絡む公文書廃棄 地検提出資料「職員の過失」 MSN産経ニュース
一度裁判所に提出して返ってきたものを廃棄したとのことですが、公文書には保存しなければならない期間というのがあって、まだそれに達していないのに資料を廃棄してしまったようです。
また、なくなった資料は他にもあって、裁判中に「中央図書館の改修工事にも談合の疑いがある」という話になって資料を探したら一部なくなっていたということもあったようです。
市民団体からのツッコミ「それって談合事件の隠蔽工作じゃねーの!?」
枚方市の反論「HPに全部公開してるから隠蔽じゃないよ!」
だそうです。
役所って文書の管理は細かくやってるイメージがあるんですが、意外と杜撰なんですね。あんだけでかいニュースの関連資料だったからこうやってニュースになりましたが、ほかの文書だったら・・・?
★ついでに。
年金記録の問題があって、去年に公文書の管理に関する法律というのができたのですが、「政令にまかせます」って範囲が広くて問題もあるようです。
第五条『行政機関の長は、政令で定めるところにより、当該行政文書について分類し、名称を付するとともに、保存期間及び保存期間の満了する日を設定しなければならない。』
その政令がどこにあるのかわかりませんでした。(めんどくさかった)
公文書の保存年限の種類は以下のとおり。「枚方市文書取扱規程」より
(1) 1年保存 (2) 3年保存 (3) 5年保存 (4) 7年保存 (5) 20年保存 (6) 永年保存
『文書の保存年限は、法令等の定め、文書の効力、重要度、利用度、資料価値等を考慮して定めなければならない。』
■関連リンク
第2清掃工場建設工事をめぐる談合問題 枚方市役所
枚方談合事件で無罪になった副市長がうけた「拷問」 枚方つーしん
枚方談合事件で無罪になった元副市長のインタビュー 枚方つーしん