大正時代の米騒動のときに枚方町役場が出した通達がヤフオクに出品中

大正時代の枚方にまつわる資料がYahoo!オークションに出品されています。

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大阪府令と枚方町役場からの通達の紙があって、内容は「10石以上の内地産の白米・玄米を所有するものは届け出るように」というもの。

米一石はだいたい150kgぐらいらしいので1.5トン以上持ってる人への通達ということになります。一般家庭を対象としたものではないですね。

この通達が出された大正7年(1918年)というのは米騒動が起こった年です。米騒動とは、お米の価格が暴騰してお米が買えなくなった庶民がブチ切れて米屋を破壊したりする暴動のこと。どれぐらい米価が暴騰したかというと…

Komesouba1912-1921

大阪堂島の米市場の記録によれば、1918年(大正7年)の1月に1石15円だった米価は、6月には20円を超え、翌月7月17日には30円を超えるという異常事態になっていた(当時の一般社会人の月収が18円 – 25円)。
1918年米騒動 Wikipediaより)

 
「1石30円を超える異常事態」が7月17日で、8月11日には大阪市で米騒動が起こってます。今回出品されている通達は7月24日と27日のものなので、かなり緊迫した状況で出されたものだったんじゃないでしょうか。

また枚方市史によると、結局枚方では米騒動は起きませんでしたが、町村内の有力者の寄付を得るなどして米の低価格販売が行われたそうです。

◇関連リンク
1918年米騒動 Wikipedia

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