枚方で花火大会を復活させようとしてるグループ「Light up OSAKA」についてこれまでも何度か紹介してきましたが、当初は今年の8月末に花火大会の開催を予定しているとのことでした。
気がつけばもうそろそろということもあり、気になっている方も多いと思いましたので、色々と気になることを私、すどん@ひらつーがインタビューしてきました!
今回お話を伺ったのは一般社団法人Light up OSAKA代表理事の井關拓史さんと、渉外室長の余田慎太郎さんのおふたり。
左が井關(いせき)さん、右が余田さん。
井關(いせき)さんは普段は枚方市駅前にあるBAR #MEMBERを経営されている方で、最近では川原町に出来た花魁バーなども井關(いせき)さん経営なんだそう。
余田さんは津田くにみ坂の株式会社エフシキシマの役員で、Facebookグループ「枚方が好きやん」の管理人さんです。
ではではインタビューです!↓
―まず気になるヒトトナリをお伺いしたいと思います。お仕事は何をされているんですか?
井關(いせき)さん(以下:井關) バー関係ですね。ショットバーとダーツバーとコンセプトバーの3店舗を経営しています。
―井關さんは元々枚方出身の方なんですか?
井關 和歌山県出身です。僕が大学生、18歳の時に枚方に出てきました。
くらわんか花火がなくなった年だったのでちょうど11年になります。
井關さん。
―どうして花火大会を開催したい、ということになったんですか?
井關 僕はこの仕事を10年しているんですけど、お客さんとお話することが多くて、夏になったら「(花火大会が)復活して欲しいよね」とか、「また見たいよね」っていう声が毎年話題に出てきていて第二の故郷である枚方でこんなに毎年多くの声を聞いているので、いつかは復活させたいと思っていました。
で、去年に枚方のお祭りやイベント事をお手伝いするきっかけで、大きな団体に所属致しました。そこで僕みたいな入ったばかりのペーペーが、このメンバーやったら枚方の花火を復活できないんですか?みたいなことを集まりでポロッと言ったら、ホンマ何言ってんねんって空気になりまして。(笑)
その中で1人だけ、余田さん(慎太郎さんの弟さん)が、オレもやりたいと思ってたって。声をかけてくれて、そのまま話が盛り上がり聞いていくと、彼のお父さんは、8年前に亡くなったんですが幼少期に父親が枚方の花火大会に携わっていて、協賛回って頭下げたりしている姿や深夜まで打合せをしたり、当日警備など、自分のためではなく枚方の皆が笑顔になる為に動く姿をずっと見ていて、その意志をついで彼もやりたいと思っていたそうです。
参加した団体は素晴らしい反面、少し敷居が高いようにも感じこともあり、より若い人が参加しやすいようにという意味も込めて新たに一般社団法人を立ち上げることとなりました。
―ひらつーの読者の方がやっぱり一番気になっているのは、現状がどうなっているのか、ということだと思うんですが、今年は一体どういうことになっているんですか?
井關 Webサイト上でもすでに発表させていただきましたが、今年は1000発の花火というのは無理です。代わりに花火に関する別の企画を考えていて、今現在開催に向けて動いているところです。
―それはどれくらいの規模になるんでしょうか?祭のような感じですか?
井關 いや、どちらかというとイベントに近いと思うんですけど、今考えているのは世界記録に挑戦するというイベントを考えていまして、それが手持ち花火の最多人数の記録…938人かな。
今フロリダが記録もってるんですけど、今ぼくらも花火やっているんで、挑戦したらどうかなっていうことで、今…9月あたりで調整中です。(このイベントに関しては
公式サイトで詳細が発表されています。)
―手持ち花火で世界記録って面白いですね。それにかかる費用は募金箱から出るということですか?
井關 使わないです。募金箱は募金箱に書いてあるとおり、花火大会として使いたいので、世界記録は当日にチケットを売らせてもらって、そのお金だけで運営しようかと思っています。
余田 なんで世界記録かと言いますと、「Light Up OSAKA」という団体が、認知されていないですし、元々色んな団体が花火をあげようとしたじゃないですか。どこも一緒やん!?そういう活動をちゃんとしていないんちがうん?って声を聞いたりするんですね、僕たちとしては、五六市に出たり、他の…縁JOYカーニバルさんとか色んなイベントで挨拶させてもらったりしているんですけど、それでもやっぱり認知度がまだ低いから、花火大会の復活のために本気でやってんねんでって、世界記録とかデカいイベントを使って、団体の思いを知ってもらいみんなで盛り上げていきましょうっていう、そういうイベントって何かなって考えたら、花火に関連した手持ち花火で、世界記録に挑戦しようってなりました。枚方=花火みたいな。
余田さん。
―募金の進捗具合はどうなっていますか?
井關 まだ回収が終わっていないので現状ではまだ未定ですが、結果をHP等で告知する予定です。
―クラウドファウンディングをするとお聞きしましたが、こちらの進捗はいかがですか?
井關 去年一度、CAMPFIRE(クラウドファウンディングのサイト)の方とお話させていただいたんですけど、そのイベントに対してなにか場所が確定したとか、市が決定したとかないと、スタートできないとのことなので、今回のイベントも、場所が決まったらCAMPFIREの方に出そうと思います。
―市との関係はどういった感じですか?
井關 市には今後援をお願いしている段階で、おそらくですが近いうちに後援になってくれるのではないかと思います。
―メンバーは今何名くらいいらっしゃるんですか?
―予算として700万円としていましたが、それは一体どのような試算で出したものですか?
井關 正直いってもっと高いです。
700万は最初の最初に計算した額なんですが、現状では打上げるだけでも最低1500万くらい必要になりそうです。
警備費が多分もっとかかります。
でも規模に合わせたお祭りってのはできると思うんで、自分らがどこに設定して、どの規模でやるかっていう感じです。
―花火をするにあたっての許可はとれているんですか?
井關 発数によるんですが、65発以内であれば「申請」でいけるんですが、それを越える場合は「許可」が必要になります。で場所は誰の持ち物か、ということになりまして、国有地なら国、私有地なら持ち主の方の許可があればOKです。あとは警察と消防です。
特に市の許可というのは存在しません。ただ関係各所にお話を聞きに行くと、市はなんて言ってるかを聞かれることが多いので、市の後援などを得るということが多くの方に理解して頂くためにも必要になってくると思います。
―ひらつーのコメントにかかれていた関西医大の問題(生死をさまよっている時に不謹慎・緊急車両の問題)に関してはいかがでしょうか。
井關 関西医大は、安全面とモラルの問題があると思うんですが、安全面は今回のイベントに関しては通行止めにしないということを前提に、緊急車両への十分な配慮することで問題無いとの認識を頂きました。後はドクターヘリに関しては確認中なんですけど、ドクターヘリと打ち上げ花火の距離が500メートルで、ドクターヘリが年間1〜2回飛ぶんですが、その距離でOKなのかというのを救命の方とお話させてもらって、上にあげてもらっているところです。
建物の窓とかは、確実というわけではないんですが…防音とかですかね…
余田 実際に長野県の花火大会も見に行きましたしね。
井關 そこも見に行ったんですが、そこも何の問題もなく、病院からみんな見ていましたし患者さん達もたのしそうでした。
(五六市での活動の様子。Facebookページより)
―花火大会が不可能かどうかの判断というのは、お金の問題ですか?
井關 お金の問題は枚方市民の中で一番浸透している問題点ではありますが、一番は運営する団体の組織力だと思っています。
Light up OSAKAが開催出来る程の協賛金を集められるのか、開催出来るマンパワーはあるのか、開催するに値する多数の市民の声が有る事を表せるかどうかだと思っています。
―Facebookページの更新を見ると月に一度活動なのかと思っていましたが、結構活動されていますね。それをアピールしていくといいかと思ったんですが、しないんですか?
余田 HPにも市役所行きました、とか警察署や消防署にこういう交渉しに行きましたぐらいの、行動議事みたいなのが簡単にあればいいなと思っているんですが、人間同士ということもあり書けないことも多いです。
枚方市内の大きい会社の社長さんに相談してもらったり、色々動いているんですが、それをあんまり公に出せない。
だからどっちかというと世界記録とかで、あ、こいつらちゃんとやってんねんなってイベントで見えていった方がみんな動きやすいんちゃうかなと。
井關 発表できないことが非常に多いんですよね。ささいなことでも確定しきらなかったら言えなかったり、先に言ってしまうとダメなことだったり。
―冬花火であったり、ゆめのほしプロジェクトであったりと、色々とあると思うんですが、枚方市内の他の花火を復活させる団体と協力しないんですか?
井關 冬花火は良く色々教えてもらっていますし、ゆめのほしプロジェクトの方とも今後は協力してやっていけたら、と思います。
―ありがとうございました。最後に、ひらつーを見ている人に一番言いたいことはありますか?
井關 あんまり書けるようなことが言えないんです(笑)
…でも僕が思うのはホンマに、みんなもっと行動したらええのに、と思います。ちょっとでもいいんですよね。
僕、この活動してから「枚方出身じゃないのに」ってよく言われるんですよ。
関係…ないというか。別に誰がどこの出身であろうが、僕が今住んでいるのは枚方やし。
第二の故郷やと思ってるし、逆にいうと枚方で生まれ育った人はもっと行動……もしくはしてる方もいらっしゃるかもしれないですけど。
その人らがこう、色々と枚方を盛り上げたいという団体が個々であって、「個」でやってるイメージ。横のつながりがすごく少ない。
4月に○○、5月に△△、バラバラでやっているのを、年1回だけみんなで手を組んで一発やろかっていうのがあると枚方がより面白くなるんじゃないのかなぁと思います。
なかなか仕事があって、時間的にしんどいのもわかるんですけどね。
枚方って人口に対してもったいないというか、伸びしろがあるんじゃないかと思います。
―近鉄跡地で新商業施設を計画しているソウ・ツーさんのインタビューの時も、枚方は持っているポテンシャルの割にもったいないという意見がありました。
余田 そうですよね~枚方の力は凄いと思います。特にTSUTAYAさんの力が!
TSUTAYAさんにも是非、力をお借りしたいです(笑)
性格は二人とも軽めですが僕らは別にチョケてやってるように見られがちですが、夜中12時とかに集合して、朝6時まで会議して、僕ら昼の仕事なんで、8時から仕事や…とかってやりながらも月2〜3回くらい集まって会議したりとかしています。また五六市とかの活動とは別で
ただ、やっぱり僕たちだけの力では足りないんで賛同してくれる
皆さんに少しでもお力を借りれたらと思います。
井關 この活動を始めたきっかけはみんなそれぞれな部分もあるんです。
最近入ってくれた子で、別に花火をしたいっていうわけではなくて、僕の活動を見てくれていて、これ一緒にやっていけたら、花火が実際にあがったら泣けるなって言ってくれたんです。
―それは結構面白い発想ですね(笑)
井關 多分大人になってから感動で泣くってのがおそらく少なくて、日々淡々とした仕事があって、終わって飲みに行って、かえって仕事して、その中に感動がある活動というのができるっていうことに賛同して入ってくれたって感じなんで、みんな各々想いが違って、活動してるといった感じですね。
―感動がある活動という言葉がちょっと響きました。ちなみにまだメンバーさんって集めてはるんですか?
井關 それはもちろん、本気なら。
自分ができることって各々違うと思うんで、そのできることをみんながやってくれたら。
コアのメンバーが今10何名、チョコチョコ自分のできることをしてもらう方が40名くらいいてるんで。
―井關さん、余田さん、インタビューのご協力ありがとうございました!
以上になります。
僕が話を聞いてきた感じでは、かなり真剣に花火復活に取り組んでいる団体の方なんだという印象を受けましたが、いかがだったでしょうか。
ぜひぜひ、他にも気になることがある方は
Facebookページや
公式サイトなどから問い合わせてみてください!
とりあえずは、今年は1000発あげる花火大会は実施しないようですが、世界記録には挑む模様。
またイベントの日時などの詳細が出ましたら記事にできたらな、と思います!
花火の世界記録を持つ街、枚方。ってなんか素敵ですねー。
◆関連リンク
Light up OSAKA 公式サイト
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