制限時間は7時間半！路線バスのみで樟葉駅からどれだけ離れられるか対決してみた。大阪向かったチーム編

――バス旅を終えて

「どうでした今回のバス旅？」

「途中からちょっと諦めてました」
 
「クロちゃんは前の時も途中で諦めてたやん（笑）」

「LINE見たせいでもありますよ」

「それはなんかごめん（笑）
勝負の結果を発表する前にお互い旅の過程を話していこか。
まずはうちのチームのバス旅の過程から話してくわ」

と、いきなり振り返りから始まりましたが、この記事は2年前にも行なった……

企画の続編とも言える記事でございます。スタート地点が枚方市駅から樟葉駅に変更。

ゴール後の振り返りから始まる変則的な記事スタイルでお届けします！

2年前の記事↓

「まずは4人で、通勤する人たちを前にしながら、集合写真を撮ったよね」

「最初はどこ行きのバスにのったんですか？」

「枚方市駅行きです。すどんさんが奈良に行きたいっていうので、京都方面じゃない方に行こうかと」

「前回と同じ駅なので、ルール上20分待たないといけないことになろうとも、目標は奈良！
今回は奈良にいくんや！！という気持ちやったので」

「樟葉駅から枚方市駅まで、電車で行かずにわざわざバスでいく人いるんかな？と思っていたら、樟葉駅から乗った人は招提あたりで降りて、その辺で乗ってくる人が枚方市駅まで乗る、みたいなスタイルでした」

「だいたい40分くらいで到着したよね」

「枚方市内ということで、枚方ポイントも特に探すこともできず」

「バスに揺られている間に、どうやったら奈良にいけるのか考えてて。
出てきた結果は、まず奈良とは反対方向にある北摂方面にいこうかということやってん。

どういうことかというと、線路沿いに進むよりか、違う路線と違う路線の間をジグザグに進んだ方がバスがあるんじゃないか、というこれまでの経験があったので、それにかけてみようかと」

「でもルール上20分待つ必要があったので、まずはモーニングすることになりまして、そこでLINEですよ」

「それがあの最初のLINEですね（この対決中はLINEで煽り合ってた）」

「このLINEしながら行き先について考えてて。
前回の時にクロちゃんが高槻と摂津富田、茨木は行ってたということもあって、南茨木にいくことに決めてん。

南茨木は前に取材で行ったこともあったし、モノレールと阪急のターミナル駅なのでバスも充実してるはず、という目論見もあったので」

「ちなみになんで八幡ってわかったんですか？」

「見たことある気がして。ここでバスに乗ってようやく枚方市から脱出できたんですよね」

「南茨木に行くつもりやったけど、車内で突然神の啓示を受けました。

『大学っていろんなところから人が来るし、いろんなところにバスが出てるんちゃう？』という」

「で、立命館大学で降りたんですが、バスなんか全然ない！ミスりました！」

「他のキャンパスにいくシャトルバスはあったよね、草津行きとか。

でも路線バスがなくて、周辺をさまよっていたら見つけたのが……」

「茨木のイオン。映画館が入っているところです」

「四條畷のイオンもバスめっちゃあったし、ここもあるはず！

と思って行ったらまたしても大学行きのシャトルバスしかなかったのはテンションさがったものの」

「イオンの前に小さなバス停があったんですよね」

「でもそれよりも、トイレに行きたいのに、イオンがまだ開いてなくて漏れそうになった思い出の方が記憶に残ってる」


「待ち時間としても、そんなになかったこともあって、ここから千里中央行きのバスに乗ることにしまして」

「終点の千里中央は前回も行ってたので避けて、手前の『阪急 山田』という聞いたこともない駅にノリで目的地を決めましたよね」

「聞いたことない駅ってテンションあがるやん？
でもここで千里中央に素直にいって20分待っとけば、もっとさらに遠くにいけたのになって、後にめっちゃ後悔した（笑）」

「ちなみにバスの車内では千里中央にあるセルシーの話になって、私がきゃりーぱみゅぱみゅをセルシーに見に行った話をしたら」

「オレがセルシーにSEKAI NO OWARIのフリーライブを見に行ったって話をして、きゃりーとFukase（SEKAI NO OWARIのボーカル）って元カップルやん、みたいな偶然の話をしてたね」

「無事、阪急山田に到着したものの、意外と発展してて、知らなくてごめんなさいっていうか」

「すどんさん、車内じゃ『たぶん京阪でいうと西三荘くらいの駅やろ』とか言ってましたもんね」

「それがこの発展っぷり。即謝罪しました、空にむかって」

（阪急山田駅）

「周辺を歩き回ってみたら、デューとかいう商業施設に加えて、モノレールも走ってたりしてターミナル駅でしたし、西三荘どころじゃなかったですね」

「ここからどこにいこうか、考えていたらちょうどJR岸辺駅行きのバスが来まして」

「山田駅と同じく知らない駅だったのでこれに乗ることに決めました」

「ノリで」

「実際、この時は京田辺やろ？」

「それは……僕たちの発表まで秘密ですね」

「これまたすごいキレイな駅で」

「たぶん滝井くらいの駅やとか思っててごめんなさい」

「ちょっと長尾駅にも似てましたよね」

「いや、線路の数がすごかったやん！LINEで煽ってみたやん！」

「あぁ〜確かに。その後どうせなら混乱させてやろうって話になって」

「何の関係もない大阪城の写真を送りつけてみたり（笑）」

「あれ関係なかったんですね」

「ごめんごめん」

「駅の近くをウロウロしたものの、またしてもすぐバスに乗りましたもんね」

（行き先は桃山台、新御堂筋を北上していると見える駅です）

「桃山台はいろんなバスの行き先がありそうな雰囲気で」

「どこにいくか悩みましたね〜！」

「あとこの辺で、駅のそばにある平成感じる単語のショッピングセンターが気になってた。桃山台はAZALL（アザール）、岸辺のVIERRA（ビエラ）、山田のDew（デュー）、バスにのってる時に見えた南千里のtonarie（トナリエ）。ついでに会話にもあがった千里中央はselcy（セルシー）。これが北摂のセンスなんかな」

「それでいうと枚方のビオルネも似た感じですね。あとさっき調べたら千里中央のセルシーは5月末で閉店したみたいですよ（→お知らせ）」

「ええっ」

「結局、豊中行きのバスにのったんやっけ」

「すどんさん、なんかパクられたチャリの話してませんでしたっけ」

「そうそう、小学生の時にパクられたチャリが豊中で見つかったことがあって。当時八幡やったから、そこから小学生の小さい自転車で豊中行ったやつすごいなって改めて思って」

お昼頃に豊中に到着した我々。

「この辺にきたときには当初の目的である奈良はすっかり話題から消え去っていましたね（笑）」

「たしかに。忘れてたわ（笑）
っていうか終わってから調べて気づいたんやけど、茨木に入ってからの我々の動き、千里中央周辺をウロウロしてるだけで、さっきもちょろっと言ったけど千里中央にさっさといけばパッと豊中にこれてたみたい」

「ホンマや、イオンから千里中央いって20分待った方がよかったでしょコレ（笑）」

「まぁこういう失敗も旅の醍醐味ということで（笑）
そして豊中で大きな選択を迫られたよな」


「豊中は大きなバスターミナルでもあって、大阪国際空港や西宮北口、新大阪に梅田もいけるということで」

「本当は大阪を脱出して兵庫に行きたい気持ちもあって、西宮北口にしようかと思ったところ」

「まさかの1日1本」

「このあたりでもう一度LINEで居場所嘘つく作戦にでましたよね」

「あれなんで京都市バスってわかったんですか？」

「アップした画像が、iPhoneのちょっと動く画像『Live Photos(ライブフォト)』になってて、そこに京都の文字が見えたんですよ」

「あぁ〜切り忘れてた！」

「ちなみに大仏作戦は？」

「めっちゃ効いてまして、この辺でもう諦めムードに入ってました」

「はやっ」

「リアルではここですどんさんが突然『どこにいくかは任せた』とか言って選択するのを放棄したんですよね。責任逃れみたいな」

「なんか自分ばっかり行き先を選んでた気がして（言い訳）」

「結局向かったのが……」

「出発時間がすぐだったという明快な理由で乗った新大阪行き。これは結果的には失敗やったよね」

「あんな新幹線もある大きな駅に、まさか路線バスがあんまり走ってないなんて」


「冷静になって考えたら、たしかに路線バスじゃなくて高速バスで新大阪いくわな。路線バス利用圏内の近くなら電車もあるやろうし」

「でも駅員さんに路線バスに乗れるところを聞いたら即答されたのはすごかったですよね〜！」

「あれは流石プロって思った。新大阪で路線バス乗れるところって聞く人もおるんやなって」

（新大阪の東口あたりに路線バスのバス停があります）

「東淀川区役所前行きとかよくわからん榎木橋行きとかしかなくて、焦った結果」

「さまよって次のバス停とか行ったんですが、好転せず」

「そこで見つけたのが…」


「ビーバー＠ひらつーが大好きなラーメン店『時屋』！」

「おお！」

「前に一度すすめられて食べに行ったことがあったので、ついつい引き寄せられるように…」


「つけ麺をたべました」

「美味しかったですよね〜！しかも最後に」


「締めの出汁ごはんがついてきて！スープで割って食べると最高でした！」

（僕は全部の味を食べたことがあるんですが、すべてさすがビーバーオススメクオリティでした！）

「LINEしたのにまさかの無反応には悲しかったわ（笑）

お腹まんぷくになって、満足したところで、時屋のそばにバス停があったんで、とりあえず飛び乗ったんです」

「そうしてたどり着いたのが……大阪駅」

「なんか枚方に近づいてきてないですか？」

「気のせい気のせい」

「大阪についたものの、終了時間の15時まであと20分ということもあって、ダッシュで次のバスに乗り込みましたよね」

「そうして14時50分ごろに淀屋橋駅に到着したわけ」

「え？それっておかしくないですか？10分前って。
普通ギリギリまで乗りますし」

「いや、ホラ、トイレいきたくなっちゃって」

「トイレいったあと、気がついたら15時ちょうど淀屋橋駅発の電車にのってました」

「15時発ってもう、勝負よりも帰る気しかない時間じゃないですか！」

「そ、ソンナコトナイヨー」

「はやく帰りたいから淀屋橋駅で降りたんですね！」

「ソンナコトナイヨー」

「この時、相手チームの帰宅時間の早さに驚きつつ、こっちも早いってことを暗にアピールしてた」

「出町柳とかなのか、枚方からホンマに遠くない位置にいたのか、いろいろと推測しましたよね（笑）」

「そんなわけで、実はこっちのチームは淀屋橋が終着点！樟葉駅からの直線距離は……」

24.67km!!

枚方ポイントは12ポイントですので、120mだけ追加され、24.79kmという結果になりました！

「意外と離れましたね」

「お、前回の宇治田原町の22kmよりは距離稼いでる。でも制限時間が2時間増えたのに2kmしか増えてないってのもなんか情けないな（笑）

ちなみに途中の豊中の方が遠そうと思って豊中までの距離をはかってみたけど、それはキッチリ淀屋橋駅の方が遠かったわ」

「おーよかった！
さ、それじゃあ京都方面にむかったクロ＆ガーサンチームの道中と結果、教えてもらいましょうか！」

「それじゃあ……」

「話していきますね」

というところで前編は終了です！

果たして京都方面に向かったチームはどこまでバスで離れることができたのか！
帰ってくるスピードの早さはいったいなぜなのか！？

後編は年明けにアップ予定、お楽しみに〜〜！！